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妊娠中・授乳中の医療レーザー脱毛はOK?

公開 2019年2月13日
更新 2023年12月3日

ムダ毛で悩んでいる方も、ただ美の追求として脱毛をしている方も増えてきている昨今。
本格的な脱毛ができることもあって、医療レーザー脱毛をしてみようという方は多くなってきています。

すでに脱毛の施術を受けている方ならご存じかと思いますが、脱毛が実感できるまでには一定の期間が必要です。
面倒だと思われても、これは私たちの身体の仕組みから来ていることなので、どうすることもできません。

一般的にですが、脱毛しようと思い立つのは比較的若い女性が多く、中でも結婚から妊娠、出産することが多い年齢層の方が中心であることは、間違いないと思います。

では、これから脱毛を考えている、あるいは脱毛のためにクリニックに通っている方が、もし妊娠した場合、脱毛の予定はどうなってしまうのでしょう。

今回はそんな、ちょっと訊きにくいかもしれない疑問に、お答えしていきましょう。

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MBC・麻布十番 院長
立花 義浩
監修者

専門科目:皮膚科/美容皮膚科。北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

妊娠・授乳中の脱毛は…

はっきり言って、NO GOOD!!

というより、大抵の医療クリニックや美容皮膚科では、受け付けていないないし、禁止されています。

医療レーザーがそんなに身体の奥まで届いているのかと思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろんそうではありません。
ただ、NGとはいえ妊娠していることに気付かないまま施術を受けてしまったとしても、心配は要りません。けれど、わかってからはNGです。

何故なら、妊娠・授乳中の身体は、とってもデリケート。
妊娠している女性の身体やお腹の赤ちゃんに影響が出かねないものごとは、脱毛の施術に限らず、大体NGとされています。
例えば、風邪をひいたり体調がすぐれないことがあっても、普段なら処方してもらえるはずの薬がNGだったり、ヘアカラーなどでさえ避けるように注意を払う必要があったりしますよね。
それと同じ意味合いで、万が一のことを考えてお断りしているということなのです。

でも妊娠・授乳中だってムダ毛は生えてくるし、気になって仕方がないと思う方もいらっしゃるでしょう。
ではガマンしなければならない理由を、ここでご説明いたしましょう。

妊娠・授乳中は普段では考えられない肌トラブルの心配がある

妊娠・授乳中に、自分の体質がそれまでのものと変わってしまったと感じる方は、多くいらっしゃいます。
また、体調が変わりやすくなっていることも多いもの。
自分ではいつもと同じだと思っていても、肌が荒れやすくなっていることもあるのです。

それに、つわりの時期には、脱毛する際に使うクリームなどの匂いで気分が悪くなったり、安定期に入っていたとしても急に体調が変化する可能性もありますよね。

どんなにお肌に優しい脱毛でも、なんらかの刺激を与えることには変わりありません。
この前までは大丈夫だったのに、妊娠したら肌が荒れやすくなっていると感じている方もいらっしゃるのではありませんか?
妊娠・授乳中にはホルモンのバランスが変わることで、通常の場合よりもお肌がデリケートになっていて、肌トラブルのリスクも高くなってしまうと考えられています。

万が一肌トラブルがあっても妊娠・授乳中は治療がしづらい

肌トラブルが起こった時、症状によっては薬を使って対処しなければならないこともあります。
けれど、妊娠・授乳中であれば使える薬が普段よりは制限されていますから、最適だと考えられる治療ができないこともあります。

医療クリニックや美容皮膚科での脱毛が安心なのは、施術するスタッが医療従事者だということもありますよね。
そうは言っても、使える薬が制限されてしまっては、通常なら抑えられる症状に適切な対処ができないことも心配されるのです。

脱毛の施術がストレスの原因になりかねない

妊娠・授乳中のメンタルは、とてもデリケートなもの。
いつもはあまり痛いと思わなかった脱毛の施術に、強い痛みを感じてしまったり、照明が強過ぎると思ったり、施術室が妙に暑く感じたり、反対に寒く感じたりすることもあるようです。
つまり、普段なら気にならないようなことがものすごく気になってしまって、それがストレスになる可能性もあるということ。
特に痛みなどは、強いストレスになってしまいます。

ムダ毛のストレスから開放されたくて医療クリニックに通うのに、これでは逆効果です。
大切なこころと身体に余計な負担をかけないためにも、ストレスの要因はできるだけ取り除いておくことが大切です。

妊娠・授乳中は脱毛効果が減少しがちになる

妊娠・授乳中に、ホルモンのバランスが崩れることはご存じだと思いますが、その変化によって、「毛周期」が乱れることは珍しくありません。

毛周期というのは、毛穴から生えている毛が、生えはじめの成長初期、伸びてくる成長期、成長を終えて自然に抜け落ちる退行期、そして再び生える力を蓄えるための休止期を繰り返すことを指します。
この毛周期は、人間の身体ならどの部位でも行われているものなので、医療脱毛もこれを考え合わせて施術の計画を立てます。

一般的な医療レーザー脱毛は、成長期の毛に効果を発揮するので、毛周期がわからなければ脱毛の最適なタイミングが掴みにくく、例え施術を受けたとしても、きちんとした効果が得られないことにもなってしまうでしょう。
せっかく時間とお金をかけても、それが無駄になってしまっては、意味がありませんよね。

妊娠・授乳中は産毛が濃くなることも…

特に授乳中は、脳下垂体から分泌されるホルモンによって、産毛が濃くなる傾向があります。
このホルモンは母乳のために必要なものなのですが、他方では体毛を濃くする働きも持っているからです。

脱毛に通おうとしていたのに、反対に産毛が濃くなってしまうなんて、と、ちょっとがっかりした方もいらっしゃるかもしれませんが、これは大体の場合は授乳期が過ぎれば自然に落ち着きます。
そのころには、乱れた毛周期も安定してきていることでしょう。

脱毛は授乳の時期が終わって、こころと身体が落ち着いたあと、ゆっくり計画を立てて通うのがベストです。
また、施術を受けている間に妊娠して脱毛をお休みした方の場合、再開できる時期などについては、しっかりクリニックと相談しておきましょう。

妊娠・授乳中に脱毛の施術が受けられない理由、おわかりいただけたと思います。

脱毛の施術は毛周期のことを考えなければならないので、実感を得られるまでにはある程度の時間がかかります。
そのことから、どのクリニックでもコースや回数券などを設けて契約・施術を行っていると思います。

脱毛に通う際には恐らく色々なサイトを見て研究してから、ということになるでしょうが、その際、契約に有効期限があるかどうかも確認しておくと良いでしょう。

もし有効期限があったとしても、妊娠などのやむを得ない事情があれば延長できるクリニックが多いとは思いますが、100%そうだとは言い切れません。

妊娠以外でも、怪我や病気で通えなくなってしまう可能性もゼロではありませんから、脱毛の契約を交わす際には、有効期限をしっかりチェックしておきましょうね。