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保険診療

皮膚科

ざ瘡(にきび)、湿疹、しみ、ほくろ、アトピ−性皮膚炎、接触皮膚炎、虫さされ、脂漏性皮膚炎、老人性角化症、伝染性軟属腫(水いぼ)、アテローム、腋臭症(ワキガ)など各種皮膚疾患の診療をおこなっています。

にきび

にきびの原因は、男性ホルモンによる脂腺の亢進(こうしん)、毛包の角化異常によって生じる慢性炎症性疾患です。
当院では以下の治療をおこなっています。

(1). 保険による診療
  1. ベピオゲルフリーラジカル作用でアクネ菌を物理的化学的に破壊し、角質剥離作用がすすみ閉塞した毛穴が開く作用があります。
  2. ディフェリンゲルビタミンA誘導体で角質に働き、毛包漏斗部の過角化とそれに引き続く面ぽう形成を抑制することによる非炎症性皮疹と炎症性皮疹の両者を減少する作用があります。
  3. 抗菌薬投与
  4. 面ぽう圧出
など
(2). 自費による診療
など

酒さ

顔面のびまん性発赤、血管拡張の持続やざそう様の丘疹、膿ほうを繰り返し出現することを特徴とする慢性炎症性皮膚疾患である。
特に顔面に持続する赤みや繰り返す発疹は患者様におち、対人関係を避けたくなるほどの症状であることが多い。
また寒暖差などの外界刺激により、ひりひりした刺激感や火照り感を伴うため、外出などの日常生活活動を制限したり、うつ傾向となる方も少なくない。

(1). 自費による診療

脂ろう性皮膚炎

皮膚では皮脂腺から毛こうを通じて皮脂が分泌されていますが、この分泌が多くなった状態を脂ろうといいます。
脂ろうを基盤として、紫外線やカビ(真菌)などによって皮脂が脂肪酸に分解され炎症を引き起こすことがあります。
これが脂ろう性皮膚炎です。
フケ症は体質的に皮脂の分泌の多い人がなりやすく、その大部分は脂ろう性皮膚炎の軽いもの、あるいは前段階と考えられます。
脂ろう性皮膚炎のできやすい場所は、頭皮、髪の生え際、眉間・眉毛、鼻のわき、耳のなか・後ろ、背部正中、脇の下、前胸部といわれています。

(1). 保険による診療
  1. 外用ステロイド剤
  2. 外用抗真菌剤
  3. 痒みが強い場合 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤
  4. ビタミンの欠乏が影響している場合 ビタミンB1,B6製剤

手あれ(進行性指しょう角皮症)

手あれは、とくに主婦、美容師、飲食店員、銀行員などにみられる病気です。
水仕事をしたり、紙幣をよく扱ったりするために、繰り返し指先に刺激が加わって起こるものと考えられています。
主にきき手の親指、人差し指、中指の指先から発症し、皮膚科が乾燥して剥がれ落ち、さらに硬くなってひび割れたり、指紋がなくなるなどの症状がみられます。
そして、ひどくなると両手のひら全体にまで広がってしまいます。
一般にアトピー素因を持つ人に多くみられ、冬にひどくなりますが、夏にはよくなることが多いようです。

(1). 保険による診療
  1. 外用ステロイド剤
  2. 亀裂が痛い 亜鉛化軟膏処置、各種テープ剤を貼り付ける
  3. 痒みが強い場合 抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤
  4. ハンドクリーム(ウレパール、ケラチナミン、ヒルドイドソフトなどを塗布)

帯状疱疹

身体の左右どちらか一方に、ピリピリと刺すような痛みと、これに続いて赤い斑点と小さな水ぶくれが帯状にあらわれる病気です。
この症状に由来して「帯状疱疹」という病名がつけられました。
帯状疱疹は、身体の中に潜んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘・帯状疱疹ウイルスによっておこります。
水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。
加齢やストレス、過労などが引き金となってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再び活動を始め、神経を伝わって皮膚に到達し、帯状疱疹として発症します。
通常、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、その後もぴりぴりするような痛みが持続することがあります。
これを帯状疱疹後神経痛といいます。
これは急性期の炎症によって強い損傷が生じたことによっておこります。
高齢者、皮膚症状が重症、夜も眠れないほどの強い痛みがある方は、帯状疱疹後神経痛が残る可能性が高いため、注意が必要です。

(1). 保険による診療
  1. 抗ヘルペスウイルス薬
  2. 痛みが強い 消炎鎮痛剤など
  3. 帯状疱疹後疼痛には鎮痛薬、抗うつ薬など

とびひ(伝染性膿痂疹)

「とびひ」の正式な病名は「伝染性膿疹痂」といいます。
細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。
掻きむしった手を介して、水ぶくれ(水疱)があっという間に全身へ広がる様子が、家事の火の粉が飛び火することに似ているため、「とびひ」とよばれています。
虫刺されや汗もを掻いたり、小さなケガでできた皮膚の傷に細菌が入り込み、感染することで発症します。
とびひには水ぶくれができるもの(水疱性膿痂疹)とかさぶたができるもの(痂皮性膿痂疹)の2種類があり、それぞれの特徴は次のとおりです。
アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚のバリア機能が低下しており、とびひにかかりやすいので注意が必要です。

■水疱性膿痂疹{水ぶくれができるもの} 皮膚にできた水ぶくれが、だんだん膿をもつようになり、やがて破れると皮膚がめくれてただれてしまいます。
かゆみがあり、そこを掻いた手で身体の他の部分を触ると、症状があちこちに広がってしまいます。
とびひの多くはこのタイプで、黄色ブドウ球菌が原因です。

■痂皮性膿痂疹{かさぶたができるもの} 皮膚の一部に膿をもった膿疱ができ、厚いかさぶたになります。
炎症が強く、リンパ節が腫れたり、発熱やのどの痛みを伴うこともあります。
主に化膿レンサ球菌が原因となりますが、黄色ブドウ球菌も同時に感染していることが多いです。

(1). 保険による診療
  1. 抗菌薬(飲み薬、塗り薬)
  2. 痒みが強いとき 抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬
  3. 炎症を抑え、患部を保護する 亜鉛化軟膏など

じんましん

じんましんは、突然、赤み(赤斑)をもった小さな皮膚のふくらみ(膨疹)ができる病気です。
このふくらみは、いつの間にか消えるのですが、別の場所に現れてはまた消えることを繰り返します。
また、ムズムズするかゆみをもつことが多いので、症状が長引く患者さんにとってはつらい病気です。
じんましんの症状は、主にヒスタミンとよばれる物質によりおこります。
なんらかの刺激で肥満細胞という細胞からヒスタミンが放出されると、血管に作用して皮膚のふくらみや赤みを神経に作用してかゆみをおこします。
じんましんは、症状の続く期間によって急性と慢性に分けられます。

■急性じんましん{症状が1カ月以内に治まるもの} 急性じんましんの原因として

①感染症(ウイルス、細菌感染など)
歯科領域の要因 歯槽膿漏、虫歯、歯肉炎など慢性の歯科感染症
マイコプラズマの関与
ウイルスの関与 伝染性紅斑の原因となるウイルスなど

②食べ物の関与
魚介類のほか、種々の添加物も原因として疑うべき

③薬剤性
薬剤で生じることもあり、服用歴を確認

■慢性じんましん{症状が1カ月以上続くもの} 夕方~夜間に症状が出て、悪化することが多い。
治療には数週間~数ヵ月月以上かかることが多い。
皮膚科疾患だけでなく内臓疾患も考慮します。

じんましんは4~5人に1人が一生のうち一度は経験するといわれています。
そのうち7割以上の患者さんは、自発的に症状があらわれる「特発性じんましん」です。
なぜ特発性じんましんになるのかはまだよく分かっていません。

(1). 保険による診療
  1. 抗ヒスタミン薬内服など

尋常性乾癬

日本人300人に1人が罹患し、全世界で一億人程度と言われています。
皮膚が赤くなって盛り上がり、表面が乾燥したような状態になり、その一部分がぼろぼろと剥がれ落ちます。
尋常性乾癬は年々増加傾向にあります。症状は体の中でもよくこすれる部位である肘や膝頭、頭などの皮膚で、境界が比較的明瞭に赤く隆起し、表面が乾燥したような状態になって剥がれ落ち、時に痒みをともないます。原因は解明されていませんが、決して伝染するものではなく、遺伝的な素因とストレスなどの環境要因によるものと言われています。青壮年期に発症することが多い疾患です。
多くは20年~30年と経過が長く、上手につきあっていく必要があります。

(1). 保険による診療
外用療法 ビタミンD3軟膏単独
ステロイドとビタミンD3の混合軟膏
内服 痒みがある場合は抗ヒスタミン薬内服を併用
レチノイド(ビタミンA誘導体)
シクロスポリン(免疫抑制剤)
アプレミラスト(商品名:オテズラ)
注射 生物学的製剤
紫外線療法 エキシマライト 尋常性乾癬に対しての切り札的な治療

尋常性白斑

皮膚の色が部分的に抜けて白くなります。
尋常性白斑は境界の比較的明瞭な白い斑点が全身の各所に生じます。円形に近いものから不規則な地図状を示すものまであり、体毛のある部分に発生すると、その部分の体毛も白くなります。大きく分けて、全身に症状があらわれるものか(非分節型)、神経に沿ってあらわれるもの(分節型)、部分的にあらわれるもの(限局型)の3つのタイプがあります。
原因は何らかの引き金により免疫細胞が自分自身の色素細胞(メラノサイト)を攻撃し、色素細胞の機能が障害されてしまうために色が抜けてしまうのではないかと考えられています。甲状腺機能異常、Addison病、悪性貧血などの自己免疫疾患、糖尿病などを合併することがあるため、血液検査が必要なときがあります。

(1). 保険による診療
  • ステロイド外用療法
  • 免疫抑制剤(タクロリムス等)外用療法
  • 活性型ビタミンD3製剤外用療法など
  • 紫外線療法 エキシマライト 308nmの波長をもつ紫外線が効果的

掌蹠膿疱症

手のひらや足の裏に赤くカサカサとした皮疹があり、その中に小さな無菌性膿疱を生じます。白く膿がたまった膿疱と呼ばれる小さな皮疹が、手のひらや足の裏に数多く現れる病気です。かゆみを伴うこともあり、周期的に良くなったり悪くなったりを繰り返します。伝染することはありません。原因は解明されていませんが、細菌感染や喫煙、歯科金属に対するアレルギーが引き金となることがあるようです。
鎖骨や頚椎の関節炎を伴うことがあります。

(1). 保険による診療
  • ステロイド外用(数ヶ月間~数年間の長期使用)
  • 角化が顕著な場合 活性型ビタミンD3(数ヶ月間~数年間の長期使用)
  • 亀裂などを伴い、疼痛のある場合 ドレニゾンテープなどのステロイドテープ
  • ビタミンH製剤(ビオチン)の内服
  • 抗菌薬内服
  • エキシマライト

アトピー性皮膚炎

かゆみのある湿疹が、特定の場所に繰り返し生じて慢性化します。(乳児では2か月以上、その他では6ヶ月以上)アトピー性皮膚炎には個人差がありますが、顔や耳、首周り、わきの下、肘や膝の内側、ももの付け根などにかゆみのある湿疹が生じ、症状を繰り返します。アトピー性皮膚炎の原因は非常に複雑です。皮膚が乾燥しやすい素因、遺伝的にアレルギーを起こしやすい体質(アトピー素因)をもつ人がなりやすく、湿疹を生じさせる原因として、ダニなどのアレルギー的な因子だけではなく、汗や乾燥、掻くことによる刺激などがあります。

(1). 保険による診療
  • 皮膚の炎症を抑える薬:ステロイド外用療法、タクロリムス水和物軟膏療法
  • 皮膚のバリア機能を維持する薬:保湿剤(ワセリン、ヘパリン類似物質製剤、尿素製剤等)
  • 皮膚の痒みを改善する薬:抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤内服
  • 紫外線療法 エキシマライト 308nmの波長をもつ紫外線が効果的

円形脱毛症

円形脱毛症は毛包部に対する自己免疫性疾患で、毛を作る細胞(毛母細胞)周囲に炎症細胞が浸潤する病気です。
突然、円形の境界明瞭な脱毛斑が発生します。
原因は、栄養障害説、遺伝説、ストレス説なども考えられていますが、原因は不明のことが多いです。まれに自己免疫性甲状腺疾患や尋常性白癬、アトピー性皮膚炎が合併する例がありますので、場合によっては血液検査が必要になってきます。

(1). 保険による診療
  1. 外用ステロイド剤
  2. フロジン液 2~3回/日外用
  3. グリチロン錠 6錠/3×、セファランチン錠 2錠/2×(2~6か月分)
  4. 液体窒素療法
  5. ステロイド局注療法
(2). 自費による診療
  1. 308エキシマーシステムによる中波紫外線療法

■308エキシマーシステムとは 308エキシマーシステムとは、エキシマライトと呼ばれる波長が308±2nmのUVBと同等の効果があることが証明され、その波長を選択的に高出力で照射し、難治性皮膚疾患の治療を行う機械です。エキシマライトは、リスクのある波長を限りなく抑えられており副作用は少ないとされていますが、短期的な副作用をして、照射部位の紅斑、ほてり感、水疱形成、色素沈着等が見られる可能性があります。治療作用機序としましては、紫外線の持つ光毒性による細胞障害作用や、皮膚表面の抗原提示細胞であるLangerhans細胞の抑制によって皮膚局所免疫を低下させる事が考えられます。

※画像クリックで大きく表示できます。

保険適応疾患

尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、尋常性白斑、類乾癬、掌蹠膿疱症、慢性苔癬状粃糠疹、菌状息肉症、悪性リンパ腫
費用:約1000円(自己負担額3割の方)

保険適応外だが、効果が期待できる疾患

円形脱毛症、結節性痒疹 など
費用:3400円+税

施術方法

照射するべき病変部に308エキシマーシステムを照射していきます。
最初は1週間に1~2回程度、徐々に出力を上げながら照射していきます。

シミ

■シミについて

シミとは、皮膚の表皮の基底層にあるメラノサイトが、紫外線、ストレス、ホルモンバランスのくずれ、遺伝性等によって一時的にメラニン(シミの原因)を過剰に作りだします。皮膚の細胞は、通常約28日周期でアカとなって剥がれ落ち、新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返していますが、様々な原因でターンオーバーのサイクルが乱れると、本来剥がれてくれるメラニンも、そのまま滞って色素沈着=シミになります。

シミには色々なタイプがあります。以下のチェックリストで、自分のお肌を確認してみましょう。

1.肝斑
  • 30代以降に発症した。
  • 大きさや形が一定しない淡褐色斑が、頬部を中心に対称性に見られ、鼻翼部に症状がみられない。
  • 額の中央部や眉毛上優位にシミが多い。
  • 紫外線により夏季に増悪し冬季に軽減する。
  • 妊娠や経口避妊薬の内服でシミが悪化した。

[治療]

▼外用剤:
HQ4(ハイドロキノン4%クリーム)5g、トラネキサム酸5%ローション 50ml、レチノイン酸クリーム0.05% 5g、ビタミンC誘導体ローション50ml、アスタキサンチン配合ジェル、VCステック(油溶性VC誘導体 85%配合)8.5g

▼内服剤:
トラネキサム酸250㎎ 2錠/日 又は 3錠/日、ユベラ錠 50㎎ 2錠/2×、ハイチオール錠80 2錠/日 又は 3錠/日、シナール配合錠 2錠/日 又は 3錠/日

その他に、サリチル酸マグリコールピーリング、レーザー治療、イオン導入

2.日光黒子(老人性色素斑)
  • 30歳代以降にシミがでてきた。
  • 主に顔面、手背、前腕、下腿などの露光部にシミが多い。
  • 類円形で大小種々の境界が比較的明瞭なシミが認められる。

[治療]

▼外用剤:
HQ4(ハイドロキノン4%クリーム)5g、HQコンシーラー(ハイドロキノン4%配合、SPF50、PA+++)、トラネキサム酸5%ローション 50ml、レチノン酸クリーム0.05% 5g、ビタミンC誘導体ローション50ml、アスタキサンチン配合ジェル、VCステック(油溶性VC誘導体 85%配合)8.5g

3.脂漏性角化症(老人性疣贅)
  • 中年以降にシミがでてきた。
  • 顔面、頭部、体幹などにザラザラとしたいぼ状の茶色い色素有するできものが認められる。

[治療]

凍結療法、レーザー治療

4.後天性真皮メラノサイトーシス
  • 20歳以降に発症した。
  • 顔面、特に両側頬に認められる色素班で、多くは両側対称性。
  • 3~6㎜類円形の境界不明瞭な病変が複数認められる。
  • 色調が灰色~灰褐色~褐色。
  • 病状の経時的な変動がほとんど無し。

[治療]

レーザー治療、トラネキサム酸内服等

5.雀卵斑(そばかす)
  • 3歳以降から発症した。
  • 顔面、特に下眼瞼~頬部から鼻根部を中心とし、上眼瞼、前額、口周囲に及ぶ色素班が認められる。
  • 直径3㎜程度の細かい茶褐色斑が多発。多くの場合が左右対称性で認められる。
  • ご家族で同じような症状が認められる人がいる。
  • 夏季の日光で濃くなり、冬季には消失傾向にある。

[治療]

レーザー治療、遮光指導

6.炎症後色素沈着
  • 日焼け後、熱傷、ニキビ、外傷、湿疹の後に出てきた。
  • 炎症に伴う発赤と褐色斑が混在する。
  • 皮膚表面の盛り上がりや陥凹は認められない。

[治療]

▼外用剤:
HQ4(ハイドロキノン4%クリーム)5g、トラネキサム酸5%ローション 50ml、ビタミンC誘導体ローション50ml、アスタキサンチン配合ジェル、VCステック(油溶性VC誘導体 85%配合)8.5g

▼内服剤:
トラネキサム酸250㎎ 2錠/日 又は 3錠/日、ユベラ錠 50㎎ 2錠/2×、ハイチオール錠80 2錠/日 又は 3錠/日、シナール配合錠 2錠/日 又は 3錠/日

その他に、イオン導入

■シミの種類

1.肝斑とは?

30歳代以降の女性に好発し、両側頬に境界不明瞭な淡褐色班が、頬部を中心に左右対称性に認められます。時に前額部、眉上部にも拡大することがあります。鼻翼部に発生することはありません。
明らかな原因はわかっていませんが、皮膚の過度な摩擦、肌に合わない化粧品の使用、紫外線により、夏季に増悪、冬季に軽快、女性ホルモンバランスの崩れ、妊娠を契機に発症することもあります。

肝斑の治療は、トラネキサム酸、シナール、ユベラの内服が中心となります。肝斑は、皮膚の浅い所(表皮細胞)で炎症などの刺激によってプラスミンが活性型プラスミンになり、これがシミの原因となるメラニン生成を促進する可能性があると示唆されています。トラネキサム酸が活性型プラスミンを阻害することでシミの原因となるメラニン生成経路を阻害し、シミを薄くしていきます。トラネキサム酸の内服ができない方は、メラニン生成経路にあるチロシナーゼ活性の抑制効果等、美白作用があるシナールや、抗酸化作用、メラニン生成過程の抑制作用があるユベラに加えて、シミを増やすホルモンを抑えてメラニン増殖を抑制するハイチオール内服をお勧め致します。
又、外用剤として、シミの原因のメラニンの合成抑制を目的としたハイドロキノンやメラニンの排出を促進するレチノイン酸クリームの併用もお勧めです。約1か月~3か月くらいで効果が現れてきます。
その後ももう少し治療を加えてみたいという方は、ピコ秒レーザー(PisoSure)によるレーザートーニング治療やイオン導入の併用もお勧めです。
ただし、ハイドロキノン外用とトレチノインクリーム外用はレーザー治療前後1週間はお休みしていただきます。

2.日光黒子(老人性色素班)

ほとんどの中高年以降の男女に出現します。日光が原因でできるシミです。主に、顔面、手背、前腕伸側などの露光部において、類円形で大小様々な褐色班が認められます。
通常は平らで、色が薄く目立ちにくいですが、時間が経つと少しずつ色が濃くなり、場合によっては隆起してくることもあります。
日常の皮膚科診療で、シミで受診される患者様の中で一番多いシミです。

日光黒子の治療は、1回のレーザー治療で取り切れてしまうことが可能です。メラニンを含む細胞を破壊し、表皮が剥離することで新しい皮膚が再生しますが、個々のお肌の状態により、施術後の経過が異なる場合があります。当院では、ピコ秒レーザー(PicoSure)によるショット打ちを第1選択としています。ピコ秒レーザー(PicoSure)は、従来のQスイッチルビーレーザー(ナノ秒レーザー)とくらべると、周囲皮膚組織の光熱作用が少なく、ピークパワーが高いため、高い治療効果と炎症後色素沈着等の合併症の軽減が期待できます。
レーザー治療を選択されない場合は、メラニンの排出を促進するレチノイン酸クリームやメラニンの合成抑制を目的としたハイドロキノンクリームの外用治療をお勧めしています。

3.脂漏性角化症

老化により生じるいぼであり、老人性色素班から発症することもあります。20代から出現し、80歳以上の高齢者ではほぼ全員に認められます。
顔面や頭部、体幹などに平らな盛り上がりのあるできものとして出現し、直径は0.5cm~2cm程度までで、色は褐色から黒褐色まで様々です。
悪性化することはありませんが、時々痒みの原因となることがあります。

脂漏性角化症の治療は、保険診療が適応となり、いぼ等冷凍凝固法の治療が第1選択となります。

4.後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)

思春期~中年の女性の顔面に頬骨部、下眼瞼、前額外側、こめかみ部、鼻翼等に、灰褐色の大きさ1㎜~4㎜程の類円形な点状色素班が複数存在し、一部病変部が癒合して局面を形成することもあります。
特に日本人や中国人等、東~南アジア諸国の出身の方に好発します。明らかな原因はわかっていませんが、皮膚の浅い所(表皮)は変化が無く、皮膚の深い所(真皮層)にメラノサイトが増えてきています。

後天性真皮メラノサイトーシスの治療は、皮膚の深い所(真皮)にあるメラノサイトの破壊、除去することです。当院では、ピコ秒レーザー(PicoSure)によるレーザー治療が可能です。
従来のQスイッチルビーレーザー(ナノ秒レーザー)とくらべると、周囲皮膚組織の光熱作用が少なく、ピークパワーが高いため、高い治療効果と炎症後色素沈着等の合併症の軽減が期待できます。

5.雀卵斑(そばかす)

「そばかす」と言われるシミです。そばかすは、3歳頃から、顔面、頸部、前腕などの露光部に直径1㎜~数㎜大の表面平滑な褐色班が多発します。顔面の皮疹分布範囲は患者様によって様々ですが、下眼瞼~頬、鼻根部、口唇周囲に皮疹が多く認められます。肝斑とちがって、鼻に必ずシミが発生します。
家族内で発症することが多いです。女性に多く、思春期に最も著名になり、以降は色素は薄くなり目立たなくなります。妊娠時に悪化する傾向にあり、女性ホルモンとの関係も示唆されています。

治療に関しては、レーザー治療がよく反応します。当院ではピコ秒レーザー(PicoSure)によるレーザー治療が可能です。ピコ秒レーザー(PicoSure)は、従来のQスイッチルビーレーザー(ナノ秒レーザー)とくらべると、周囲皮膚組織の光熱作用が少なく、ピークパワーが高いため、高い治療効果と炎症後色素沈着等の合併症の軽減が期待できます。
しかし、長い目でみますとそばかすの再発は避けられませんので、数年後には再発する可能性があります。

6.炎症後色素沈着

日焼け後、熱傷、ニキビ、外傷、湿疹などの皮膚の炎症や損傷が治癒した後に、皮膚に茶色い色素沈着を起こすことがあります。基本的には、保存治療(無治療)でも一過性で半年以内に消失することが多いですので、紫外線遮光を気をつけていただいて、保湿ケアをしっかりしていただければ、経過観察でも大丈夫です。しかし、炎症後色素沈着が広範囲の場合、内服治療で、メラニン生成経路にあるチロシナーゼ活性の抑制効果等、美白作用があるシナールや、抗酸化作用、メラニン生成過程の抑制作用があるユベラに加えて、シミを増やすホルモンを抑えてメラニン増殖を抑制するハイチオールの内服、外用剤では、トラネキサム酸ローション、ビタミンC誘導体ローション、アスタキサンチン酸配合ジェル、ビタミンCスティック、ハイドロキノンクリームの外用があります。
その他にイオン導入にによる治療も可能です。

料金表

サリチル酸マクロゴールピーリング

●ケミカルピーリング

当院では、より確実に、より効果の高い安全なケミカルピーリングが受けられます。
精製度の高い酸を用いてお肌をよみがえらせるプログラムです。コラーゲンの合成促進や、美白といった効果を有するため、美しく生まれ変わったお肌は、とてもみずみずしく、はりが出てきます。
くすみ、にきび、しみ、こじわに効果的です。
特に、にきびには画期的な効果が期待できます。当院では医療機関でしか取り扱いのできない、刺激が少なく効果の高い製剤を使用しています。

●グリコール酸

グリコール酸の作用機序として、角質剥離作用、膿胞の排出による抗炎症作用、コラーゲン産生を促進させる作用があります。毛孔を閉塞している角質を除去することにより面ぽう形成を抑制します。

●サリチル酸マクロゴール

毛孔漏斗部を含めた表皮角層を剥離し毛孔の閉塞を除去することによって面ぽうの新生を抑制します。ピーリング中の疼痛や発赤もなく安全性の高い治療です。

痛くなく、赤くならずに、1カ月に1 回5分間の塗布で、ニキビ治療に威力を発揮します。
毛穴の角栓も取れ、毛穴の黒ずみにも効果があります。肌のくすみは1回の施術でも効果を実感できます。
1週間~1ヶ月に一度のペースで合計7回~8回を目安としてください。この回数はあくまで満足な効果を得られるための目安です。

部位 価格(税別)
10,800円
背中上 16,200円
背中上+下 21,600円
デコルテ 8,640円
顔+背中上 21,600円
顔+背中上下 27,000円
顔(5回セット) 46,400円
背中上(5回セット) 55,080円
背中上下(5回セット) 65,340円
デコルテ(5回セット) 35,100円
両腕 8,640円
両腕(5回セット) 34,560円
顔+両腕 15,120円
顔+両腕(5回セット) 60,480円
ピーリングにVCローションを加える場合 1,080円
VCローション1単位

ピアス

項目 価格(税別)
ピアス(両耳) 5,400円
ピアス(方耳) 3,240円
ピアス消毒 1,080円

赤ら顔治療(酒さ)

項目 価格(税別)
ロゼックスゲル(10g) 1,800円
ロゼックスゲル1本(50g) 9,000円

皮膚科 担当医師

山崎 禮子

略歴:

  • 聖マリアンナ医科大学医学部付属病院
  • 聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院
  • 医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務

立花 義浩

資格:

  • 精神保健指定医
  • 日本精神神経学会専門医・指導医
  • 麻酔科標榜医
  • 日本医師会産業医
  • 日本体育協会スポーツドクター

北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

Information