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巷をにぎわす、「究極のリフトアップ術!?」HIFUとは?

公開 2019年10月23日
更新 2023年12月3日

リフトアップをお考えの皆様、最近よくHIFUというアルファベットを目にする機会が多いのではないでしょうか?ヒフ?いえ、これはハイフと読みます。とにかくもう、「切らずにばれない!リフトアップ」とか、「革命的なリフトアップ術」とか、いろいろと魅力的な言葉が並んでいるかと思いますが、果たして何が画期的なのでしょうか?本当に自分のしわやたるみに効くのか不安な方も多いと思います。エステなどでは安価にできるところもあるようですが、医療クリニックだと割と値段も高いし、効かないのであれば、もしくは他に安くて効果的な施術があるのであればだまされたくないですよね?

今回は、HIFUの原理を極力わかりやすく追及し、どのような場合に、どのような原理で効果を生む施術なのかを明らかにしていきます。できるだけわかりやすくしたつもりですが、わかりにくければ無料カウンセリング等でご質問をお受けいたしますのでご安心ください。

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MBC・麻布十番 院長
立花 義浩
監修者

専門科目:皮膚科/美容皮膚科。北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

HIFUとは

さて、HIFUとは、High Intensity Focused Ultrasoundという技術の頭文字からとった省略語です。意味は、高密度焦点式超音波治療法です。高い密度の超音波を、ある個所に集中してあてることによって治療を行うということです。

超音波とは、イメージはできると思いますが、具体的には人の耳には聞こえない音のことを言います。音、と聞くとなんで音が美容医療に関係あるのか不思議に思われる方もいらっしゃると思いますので順をおって説明します。

音というのは実は振動なのです。例えば、音楽を聴いたとき人間の体にどういう事が起こるかというと、音(振動)が鼓膜を震わせることによって音として認識するのです。つまり、音は鼓膜を震わせるだけのエネルギーを持っているという事ですね。人の耳に聞こえないという事は、鼓膜が反応できないほど細かく震えている(周波数が高い)ということなのです。これが超音波です。つまり、超音波は聞こえないけど、エネルギーがある、という事をまずはご理解いただけたのではないでしょうか?

さて、聡明な読者の皆様は、エネルギーがあるからどうなの?という疑問が出てくると思います。わかりやすい例でお話しすると、電子レンジです。これは、超音波ではなく、電磁波を利用した生活必需品ですが、電子レンジは電磁波(こちらも振動の一種)で食べ物や飲み物の分子を震わせることによって熱を発生させます。超音波に関しても、同じではありませんが、似たように振動によって熱を発生させる効果(サーマルエフェクト)があるのです。

つまり、超音波という一見なぜリフトアップに効くのかよくわからない技術ですが、実は「熱」を発生させるために超音波技術を使っているということがお分かりいただけたのではないかとおもいます。

さて、ここからが本題です。熱、つまり温かくすることによってなぜリフトアップ効果が得られるのか?という問題です。温かくすることでリフトアップできるのであれば、顔までお風呂につければよくない?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。温シップはっとくわよと思う方も中にはいらっしゃるかもしれません。ややもすれば、手で触っとくわという方も。でも、はっきり言いましょう。その程度のその熱では足りないのです。

具体的にどのくらいの熱が必要かという話になってきますが、「コラーゲンが壊れるぐらいの熱」といえばとても分かりやすいとおもいます。「ちょっと待って!コラーゲンを壊すってあなたは美容の敵?」とお怒りの読者の方もいらっしゃるかもしれません。お怒りはごもっともです。必死にコラーゲン入りのドリンクを飲まれている方もいらっしゃるでしょう。とにかく、まずは怒りを鎮めていただき、今しばらくお付き合いをお願い致します。

あなたは怪我をしたことがありますか?病気になったことはありますか?それって治りましたよね?そう、人の体には「修復する」パワーがあるのです。パワーといってしまうととても胡散臭いですが、実は胡散臭くもなんともなく、医学的に証明されている仕組みがあります。

つまり、体内組織の中のコラーゲンが破壊されてしまうと、それを修復しようとしてコラーゲンが発生するというメカニズムが人体には備わっているのです。コラーゲンを外から注入したり、飲んだり食べたりという方法もありますが、これらよりもはるかに確実にコラーゲンが発生するのです。

皮下組織の説明

さて、ここで下図をご覧ください。


ご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、お肌の断面図です。 わかりやすいようにシンプルにしていますが、お肌の表面の「表皮」、コラーゲンやエラスチンなどでできている「真皮」、そして、それらを支える土台の筋膜、正式名称でSMASという筋膜で成り立っています。

つまり、ここに存在する組織を熱で破壊することによって、あたらしくより多く、コラーゲンが生成されるということです。さて、ここまで読んでいただいて大変恐縮ですが、実は、ここまではHIFUではなくてもできるのです。では、なぜHIFUが画期的かという話になりますが、実はHIFUは奥まで届く。という事なのです。つまり、土台の筋膜、SMASまで届くということが画期的なのです。

奥まで届けて、土台からリフトアップ

今まで、リフトアップで最も効果がわかる方法と言われていたのが手術でした。皮膚を切り、めくってこの筋膜を直接リフトアップすることによってその上に載っている真皮、表皮もリフトアップすることが出来るこの手術ですが、効果はあるものの、まず、手術って怖いですよね。ダウンタイムも長くなってしまいます。むしろ仕事があってダウンタイムが長いと手術は選択肢になかなか入ってこないというのが実情だと思います。

HIFUは、今まで手術でしかアプローチできなかった深い、奥の層に熱を届け、コラーゲン生成を促すことができるので画期的なのです。

まとめ

さて、とても画期的な技術で、今まで手術でしか届かないお肌の土台にアプローチできるHIFUですが、一つだけ問題があります。これは熱を加えて破壊する、ということです。 つまり、こういったエネルギーを加えて熱等を発生させる医療機器については、適切な施術を行わないと必要な部分以外にもダメージを与えてしまうという事です。従って、技術を持った医療従事者による施術ではないと安心できないという事です。さらに言えば、美容医療だけではなく、皮膚に詳しいクリニックがさらに安心でしょう。MBクリニックであれば皮膚科併設なので安心してお肌の悩みなどの美容的なお悩みにもご相談頂けますので覚えておいてください。