もしかしたら気付いている方もいるかもしれませんが、近頃TVや電車の中の医療脱毛のCMで、「VIO脱毛」というものがよくみられるようになってきました。
あまり耳慣れない「VIO脱毛」ですが、ちょっと気になっているという方は、意外と多いのではないでしょうか。
とはいえ「VIO脱毛」が何を指しているのか、きちんと知っている方はまだあまり多くないのかもしれません。
専門科目:皮膚科/美容皮膚科。北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。
「VIO脱毛」というのは、実はデリケートゾーンの脱毛のこと。
これは最近知られるようになったことですが、欧米圏だと何らかの形でアンダーヘアの処理をしている人の割合は、男女共に8割以上だといわれています。
自然体であることをライフスタイルとする、「ナチュラリスト」と呼ばれるムダ毛の処理などをしない人も中には居ますが、エチケットとしてアンダーヘアを整えるというのは、ごく自然なことなのです。
そういう部分のムダ毛のお手入れに付いては、興味があっても人には聞きづらいし、話題にもしづらいかもしれません。しかし近年では、ハリウッドのスターや有名アーティストなどが、様々な方法でアンダーヘアの処理をしていることなどが聞こえて来るようにもなりました。
もちろん、日本でも美に対する意識が高い女優やモデルで、VIO脱毛をしていることをオープンにしている人もいて、認知度も上がってきています。
アンダーヘアの脱毛は、エステサロンでもクリニックでも行われており、クリニックなどによっては、「ハイジニーナ脱毛」と呼んでいることもあります。
「ハイジニーナ」というのは、「衛生」を意味する「hygiene(ハイジーン)」が元となっている造語です。
男女ともにアンダーヘアの処理には関心が薄かったように思える日本ですが、女性のVIO脱毛に対する意識は、確実に変わりつつあります。
では、男性の場合はどうでしょう。
男がムダ毛のことを気にするなんて、と思う方がもしかしたらいるかもしれませんが、それはVIO脱毛のメリットについて、きちんと知らないからこその無関心や違和感かもしれません。
そこで、ここでは男性のVIO脱毛についてのメリットと、デメリットをわかりやすくお伝えしていきたいと思います。
ところでVIOってなんのこと?
VIOというのはデリケートゾーンだとご説明しましたが、具体的には、Vライン(ビキニライン)、Iライン、Oラインを指しています。
Vライン(ビキニライン)
Vラインは、一般的にビキニラインと呼ばれる、陰部から太ももの付け根部分までのことです。
Iライン
Iラインは股の間の、性器の周辺を指します。
完全にデリケートゾーンになりますし、自分で直接見ることが難しい箇所です。
Oライン
Oラインは、お尻の穴のまわりのこと。
一般的にはお尻の穴から半径2cm程度の周囲を指していて、このOラインにつながる部分が、Iラインになります。
ここも自分で見るのは難しいところですが、特に男性の場合だと、この周辺の毛の濃さを気にしている方も少なくないようです。
因みに、海外でもアンダーヘアの整え方は、国によって様々です。
一般的に「ハイジニーナ脱毛」は、アンダーヘアを全て脱毛することを指しますが、それが普通だという場合、また、Vラインだけ残したり、Iラインを残すなど、お国柄や個人の好みなどでも変わってくるようです。
アメリカなどでは男性でも「ハイジニーナ脱毛」をしている人が多く、話題の「ハイジ男子」というのはハイジニーナ脱毛をしている男性のこと。
TVなどでも美意識が高い「ハイジ男子」として取り上げられ、知名度はかなりアップしてきています。
男性がVIO脱毛するメリットって?
VIO脱毛の施術を受ける男性も増えているようですが、ちょっとハードルが高いかな、と思っている方もいることでしょう。
しかし、実際に施術を受けてみると、感じるメリットは思いの外多いようです。
☆デリケートゾーンを衛生的に保てるようになる
まず、蒸れの原因になるムダ毛を処理するわけですから、当然通気性の確保ができて蒸れの解消に繋がります。
また、デリケートゾーンで雑菌が繁殖することも抑えられ、清潔に保てるようになります。
デリケートゾーンの気になる臭いは、この雑菌が繁殖することによって引き起こされる場合がほとんどなので、臭いの防止や軽減にも役立つというわけです。
☆見た目が綺麗になって清潔な印象になる
欧米では胸毛のある男性も多く、男性的な魅力として受け入れられているようですが、日本では毛深いという印象が強くなり、敬遠されがちです。
特にデリケートゾーンやその周囲であれば、見た目の綺麗さや清潔感は、女性にも好印象を与えることでしょう。
☆水着や下着になった時に気にしなくて済むようになる
Vラインならまだしも、IラインやOラインは自分ではきちんと見ることが難しい部位です。
体にフィットするデザインの水着になる時など、鏡にちゃんと映る部位なら自分できちんとチェックできます。
しかし、自分では見ることが難しいOラインの周辺から、他人にはあらぬものが見えているかもしれません…。
きちんとVIO脱毛していれば、そんな心配はなくなりますよね。
☆面倒な自己処理や肌トラブルから解放される
本格的にVIO脱毛を考えていなくても、気になって自己処理をしている人や、自分で処理してみようという方がおられるかもしれません。
しかし、アンダーヘアの自己処理には、肌トラブルのリスクがあります。
カミソリや毛抜きでムダ毛の自己処理をすると、肌を傷つけたり刺激を与えたりして、かぶれてしまうこともあります。
また、毛穴を傷つけてしまった場合、毛穴の出口を肌の細胞が塞いでしまう「埋没毛」を発生させる原因になってしまうかもしれません。
それにデリケートゾーンは皮膚が薄く粘膜に近いので、たとえ小さなキズでも大きな肌トラブルの原因になることもあります。
きちんとクリニックなどで施術を受ければ、こういった肌トラブルは解消されることでしょう。
☆陰毛を下着などに巻き込まなくなる
☆陰茎周りが大きく見える
なるほど、VIO脱毛のメリットは、かなりのものがあるようですね。
男性がVIO脱毛するデメリットって?
メリットが多い男性のVIO脱毛ですが、もちろんデメリットもあります。
☆大浴場や銭湯などで目立ってしまう
特にハイジニーナ脱毛をした場合、アンダーヘアがなくなってしまいますから、ちょっと悪目立ちしてしまうようです。
☆医療脱毛する場合は施術する際に痛みを感じることがある
デリケートゾーンはとても肌が薄く、粘膜に近い敏感な部分なので、普通の肌の脱毛をするよりは痛みを強く感じてしまいます。
ただ、痛みに関しては感じ方に個人差があり、毛の質などによっても違いが出てきます。
最新のレーザー脱毛機器であれば、それほど痛みを感じない施術が受けられる場合もあるので、痛みに不安がある方は、クリニックなどに問い合わせてみることをおすすめします。
☆デリケートゾーンの治療や性行為で微妙な空気になるかもしれない…
とはいえ、年々VIO脱毛やハイジニーナ脱毛への認知は高まっていますから、アンダーヘアのケアは、かえって美意識が高いと好感を得るかもしれません。
また、完全に脱毛をしてしまうのではなく、形や面積を整えたり、薄くしたりという調整は可能です。
もしハイジニーナ脱毛をしていてパートナーに驚かれたら、欧米では常識になっていることをきちんと説明して、理解してもらうこともコミュニケーションの一つになるかもしれません。
☆脱毛処理を受けるとき施術者が女性だと恥ずかしい…
他人に局部を見られるのは、誰でも恥ずかしい…ですが、施術する側はプロなので、意外と割り切ってしまっているものです。
各クリニックでも、施術を受ける方が必要以上に恥ずかしさや不安を感じないよう、配慮をしています。
デメリットとして挙げられるのは、これくらいでしょうか。
男性のVIO脱毛についてのメリットと、デメリット、いかがでしたでしょう。
人の毛の質や濃さ、生え方などにはかなりの個人差があるので、VIOの周辺も、お腹周りからお尻までつながるように生えている人もいれば、そうでない人もいます。
そうはいっても自分の毛の濃さが気になっている男性は、実のところ少なくないようです。
今までは、女性が対象だと思うことも多かったクリニックやエステサロンでの脱毛ですが、すでに変化のきざしも見えてきています。
特に、タレントやスポーツ選手がムダ毛やアンダーヘアのケアをするのは当然だと考えていて、それをオープンにしたことで、日本国内での意識も変わりつつもあるようです。
これを読んでちょっと気になると思った方や、日々悩まされているムダ毛の自己処理から解放されたいと思っている方は、ぜひクリニックなどへ問い合わせてみてください。
丁寧に話を聞いてくれる専門家のアドバイスを受ければ、きっと晴れやかな気分で毎日を過ごすことができることでしょう。
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