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脱毛ビギナーが知って得する7つのポイント!【前編】

公開 2019年5月15日
更新

脱毛を考えている方、多いですよね。

でも、いざ施術を受けてみようと思い立ち、どうしようかと調べてみたら、意外と自分の知らないことがたくさんあって、どうしたらいいのか戸惑っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、そんな脱毛ビギナーのちょっとした手引きや後押しになるように、意外と知られていない(かもしれない)脱毛のしくみや、施術のポイントなどを、前編・後編に分けてお伝えして参りましょう。

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MBC・麻布十番 院長
立花 義浩
監修者

専門科目:皮膚科/美容皮膚科。北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

その1:脱毛には種類がある

医療レーザー脱毛

毛根などのムダ毛の作られる部分に対して、メラニン色素に反応するレーザーを照射して熱によるダメージを与え、脱毛効果を得る方法が、この医療レーザー脱毛です。

「医療」レーザー脱毛と記したのは、クリニックや美容皮膚科などの、医療機関で行われる施術を指すことから。
レーザーは出力が強いので、医師や看護師などの、資格保持者にしか扱うことが許されていません。
そのことから、必然的に医療クリニックや美容皮膚科でのみ、施術が可能となっているのです。

つまり、お医者さんで脱毛処理をしていることになるので、万が一施術によってお肌にトラブルが出た際にも、適切な処置やアドバイスが受けられることになります。

一方、エステサロンでも脱毛をうたっていますが、実はエステサロンで行われる施術は、厳密にいうと“減毛処理”や“制毛処理”を指すことになります。

医療の資格保持者がカウンセリングから施術までを行い、後々のケアやアドバイスまでするので、安心感が得られ、効果も高い施術が、医療レーザー脱毛です。

光脱毛(「IPL(インテンスパルスライト)脱毛」「フラッシュ脱毛」「プラズマ脱毛」「エピライト脱毛」など)

IPL脱毛やフラッシュ脱毛、プラズマ脱毛などは総じて、「光脱毛」と呼ばれています。

これはエステサロンで行われる脱毛方法で、ムダ毛のある箇所に、メラニン色素に含まれる濃い色に反応する光を当てて毛根を弱らせ、脱毛を促すもの。
光を当てることを繰り返して徐々に毛根を弱らせることによって、生えてくるムダ毛が細くなり、自然と目立たなくなるという仕組みです。
レーザーのようにピンポイントに照射するのではなく、広がる光を使うので、一回の施術で広範囲の処理が可能です。

しかし一方で、出力が低い機器を使うエステサロンでの施術ですから、本当の意味での“脱毛”や、“永久脱毛”はできないことになります。

ニードル脱毛

その名称の通り、細い針(ニードル)を毛穴に刺して電気や高周波を流し、毛根の細胞を破壊することによって、脱毛効果を得るものです。

以前はよく行われていた方法で、本来はレーザー脱毛と同じように、医療クリニックや美容皮膚科でしか行なえません。
毛穴に直接針を刺すことから、濃い色に反応する性質を利用したレーザー脱毛や光脱毛などでは効果が薄い、金髪などの色の薄い毛にも有効です。
また、目元などのレーザーが使えない部位の処理も可能となっています。

ワックスやテープでの脱毛

専用のワックスや脱毛テープなどを、脱毛したい部位に貼ったり塗ったりして、それを一気に剥がすことでムダ毛を毛根から引き抜き、脱毛する方法です。

最近では砂糖や砂糖などをベースにした、ブラジリアンワックスがポピュラーですよね。
脱毛方法を聞くとかなり痛そうですが、ビキニラインを含めて施術できる部位が広く、サロンでの処理も、自己処理も可能です。
毛根からムダ毛を抜くだけなので、もちろん“永久脱毛”ではありませんが、処理を続けているうち、段々と毛が細くなってくることもあるようです。
施術にかかる時間が短く、一度に広範囲の処理ができて、自己処理も可能と手軽なので、この脱毛方法を選ぶ方もいるようです。
また、毛量の調節ができるのが良いという方や、脱毛が実感できるという方、また痛さがクセになるという方も…。

その2:それぞれのメリットとデメリット

医療レーザー脱毛

デメリットとしてまずあげられるのは、レーザーが照射された際に、よく輪ゴムで肌を弾かれたようだと表現される、痛みを感じることです。

痛みの感じ方には個人差があるものの、部位によっては痛みの感じ方が強い箇所もあります。
しかし、それも医療レーザー機器自体の進化によって、ほとんど痛みを感じないといわれるものも出てきました。
そういった機器は最新なので、導入しているクリニックと、そうでないところとがあることになりますから、施術を受ける際にはきちんと問い合わせることがおすすめです。

また、医療レーザー脱毛だと、費用もエステサロンなどよりは高くなる傾向がみられます。
ただ、近ごろでは施術を受ける方が増えてきたこともあり、クーポンや様々なコースを用意して、価格を抑えて施術を行えるよう、工夫をしているクリニックも多くなっています。
施術にかかったトータル費用で考えれば、さほど変わらないということも。

医療レーザー脱毛の場合は、“永久脱毛”ができると考えたら、費用の差もやむなしといったところかもしれません。

光脱毛

エステサロンで使用される光脱毛ですが、期待した効果が得られない可能性もあります。

また、レーザー機器は出力が高いので、医療クリニックでの使用しか認められていないことは記しましたが、出力が弱い機器とはいえ、光脱毛も毛根にダメージを与えることには変わりません。
講習などを受けているエステティシャンが施術するとしても、何らかのトラブルがあった場合に、的確なアドバイスが受けられるとは限らないのが実情です。

サロンでの脱毛は、手軽なイメージがありますが、あくまでも“制毛処理”や“減毛処理”を受けられるだけです。
繰り返しの施術によって効果を実感できるまでには、数年かかってしまうケースが多いことを考慮しておいてください。

ニードル脱毛

針を毛穴に刺すことから強い痛みを感じます。
この痛みが、1番のデメリットです。

効果は確実ですが、1回の施術にかかる時間が長いこともあって、費用は高額になります。
また、毛穴に電気を流すことから、周囲の肌に長い間、赤みが残ることもあります。

ワックスやテープでの脱毛

一瞬で済みますが、かなりの痛みを伴います。

一気にムダ毛を引き抜くので、刺激も強く、お肌へのダメージはそれなりにあると考えた方が良いでしょう。
また、毛穴からは再び毛が生えてきますから、それが正しく毛穴から出ず、皮膚の中に伸びて行ってしまう、「埋没毛」と呼ばれるものになってしまうこともあります。
自己処理もできるくらいに手軽な方法ではありますが、場合によっては処置後のケアが大変になってしまう可能性もはらんでいます。

その3:こんな方には医療脱毛がおすすめ!

しっかりと脱毛したいかどうかで、おすすめする脱毛の種類が変わってきます。

しっかり脱毛して、ツルツルのお肌を手に入れたい方

ムダ毛のないツルツルのお肌を手に入れたい方には、医療レーザー脱毛がおすすめ。

何故ならクリニックで脱毛を行えば、本当の意味での脱毛効果が得られるからです。
どうしても痛みを伴うと申し上げましたが、最新の機器であれば、それも大幅に軽減されています。
痛みを伴うのも、毛母細胞と呼ばれる部分を的確に破壊しているからこそだともいえるでしょう。
また、レーザー脱毛にしろ光脱毛にしろ、毛根やその周囲にダメージを与えることによって脱毛や減毛の効果を得ています。

トラブルが起こることは稀だとはいえ、クリニックであれば医師や看護師などの資格保持者が周りに居ますから、そのリスクにも的確な対応が取れると考えられます。

ニードル脱毛は効果はあるものの、医療レーザー脱毛の機器の進化によって、痛みが大幅に軽減されつつある今、例えば白髪や金髪をどうしても恒久的に脱毛したいといったような、特殊な事情の方にしか適さないと思われます。

しっかりとした脱毛ができ、いざという時の安心感を得られるのが、医療クリニックでの施術です。

一時しのぎでも構わないので手軽に済ませたい方

比較的手軽で安価に施術を受けられますが、効果が持続しないのが、エステサロンなどで行われる光脱毛です。

光脱毛といえど、脱毛の仕組みはレーザー脱毛と同じですから、全く痛みを感じないというわけではありません。
体毛の質や痛みの感じ方は個人差が激しいので、確かにレーザー脱毛よりは軽いけれど、やはり痛みはあるようです。

また、光脱毛では毛母細胞の破壊などができるわけではないので、時間が経てば再びムダ毛は生えてきます。
回数を重ねると、毛自体が細くなるということがあるようで、そこに効果を感じている方もおられるのと、レーザー脱毛よりは安価であることが、手軽感につながっているようです。

とにかく手軽に脱毛したいという方

時間を取られたり、予約をとって出かけるのが面倒だという方には、施術にかかる時間が短く、自宅でも処理が可能な脱毛テープや脱毛ワックスがおすすめです。

ただし、先に申し上げた通り、お肌のトラブルが起こる可能性がありますから、その点に注意することは必要です。

ここまで脱毛ビギナーのための知って得するポイントとして、3つをあげて解説してきましたが、いかがでしたでしょう。

さらに後半には、脱毛処理にかかる期間など、さらに詳しくお伝えしてまいります!

脱毛ビギナーが知って得する7つのポイント!【後編】へ続く