【医師監修】ニキビ跡・クレーターを治す方法を徹底比較|自力ケアの限界と美容医療の治療法
「ニキビ跡のクレーターは自力で治せる?」「実際に治った人はどんな治療を受けたの?」――深いニキビ跡に悩む方にとって、最も切実な疑問です。
結論から言えば、真皮まで達したクレーターを市販のスキンケアだけで完全に治すのは極めて困難です。しかし美容医療の進歩により、ダーマペンやポテンツァなどの治療で目に見える改善が期待できるようになりました。
この記事では、クレーターの原因と種類を解説し、各治療法の効果・費用・ダウンタイムを比較表で一覧にまとめています。
クレーターの原因と種類
クレーター状のニキビ跡は、炎症が真皮(肌の深い層)まで達し、コラーゲン組織が破壊・萎縮したことで生じる凹みです。ニキビを無理に潰したり、適切な治療をせず放置したりすると、炎症が深部まで広がりクレーターになるリスクが高まります。
クレーターは形状によって3つのタイプに分類され、それぞれ適した治療法が異なります。
アイスピック型
氷をピックで突いたような、直径2mm以下の深い穴が特徴です。開口部は狭いが深さがあるため、最も治療が難しいタイプとされています。フラクショナルレーザーやTCAクロス(高濃度トリクロロ酢酸の点状塗布)が有効です。
ローリング型
直径4mm以上のなだらかな凹みで、皮下組織が繊維で引っ張られることで生じます。光の加減でゆるやかな影ができ、顔を動かすと目立つことがあります。サブシジョン(皮下の癒着を切る処置)やダーマペンが効果的です。
ボックスカー型
辺縁がはっきりした四角い凹みで、水疱瘡の跡に似た形状です。浅いタイプと深いタイプがあり、浅いものはダーマペンやピーリング、深いものはポテンツァやフラクショナルレーザーが適しています。
実際には複数のタイプが混在していることがほとんどです。自己判断で治療法を決めるのではなく、医師に肌の状態を診てもらい、最適な治療計画を立てることが改善への近道です。
自力ケアの限界
「クレーターを自力で治したい」という気持ちは理解できますが、真皮レベルの凹みをセルフケアだけで改善するのは医学的に困難です。その理由を解説します。
なぜ市販品では治らないのか
肌の表面(表皮)は約28日周期でターンオーバーしますが、クレーターは表皮より深い真皮のコラーゲン構造が損傷しています。市販のスキンケア製品は基本的に表皮にしか作用しないため、真皮の凹みを元に戻すことはできません。
セルフケアでできること・できないこと
- できること:新しいニキビの予防、色素沈着(茶色いニキビ跡)の改善、肌のキメを整える
- できないこと:真皮の凹み(クレーター)の修復、深い組織の再構築
ビタミンC誘導体やレチノール配合の化粧品は肌質の改善には有効ですが、「クレーターが埋まる」ほどの効果は期待できません。クレーターを改善するためには、真皮に物理的・熱的な刺激を与え、コラーゲンの再生を促す医療治療が必要です。
クレーター治療法の比較
ダーマペン4
極細の針(最大16本)で肌に微細な穴を開け、創傷治癒反応を利用してコラーゲン生成を促す治療です。針の深さを0.2〜3.0mmまで調整できるため、クレーターの深さに合わせた治療が可能です。
- 得意なクレーター:ローリング型、浅いボックスカー型
- メリット:費用が比較的手頃、薬剤導入と組み合わせ可能、顔全体に施術しやすい
- デメリット:深いアイスピック型には効果が限定的、複数回の通院が必要
- 推奨回数:肌質改善3〜5回、深いニキビ跡5〜10回(約1か月おき)
ポテンツァ(RF マイクロニードル)
微細な針を皮下に刺入し、針先からRF(高周波)を照射することで、表皮に熱損傷を起こすことなく真皮層に直接熱エネルギーを届けます。ダーマペンよりも強力なコラーゲンリモデリング効果が期待できます。
- 得意なクレーター:全タイプ(特に深いボックスカー型、ローリング型)
- メリット:真皮深層に効率的にアプローチ、ダウンタイムが比較的短い
- デメリット:費用が高め
- 推奨回数:3〜5回(1〜2か月おき)
サブシジョン
クレーターの底に癒着した繊維組織を、針や鈍針で切り離す処置です。特にローリング型のクレーターで、皮下の引きつれを解除して凹みを持ち上げます。ダーマペンやポテンツァと併用することで相乗効果が得られます。
- 得意なクレーター:ローリング型
- メリット:引きつれの原因に直接アプローチ
- デメリット:内出血が出る場合がある、単独では凹みの底上げに限界
フラクショナルレーザー
レーザーで皮膚に微細なドット状の熱損傷を作り、肌の再生を促す治療です。1回の治療で皮膚の10〜20%を入れ替えるため、回数を重ねることで全体の肌質が改善します。
- 得意なクレーター:全タイプ(特にアイスピック型)
- メリット:深い凹みにも効果的、肌の入れ替え効果が高い
- デメリット:ダウンタイムが長め、色素沈着のリスク
- 推奨回数:5〜10回(1〜2か月おき)
ケミカルピーリング
酸性の薬剤で古い角質を除去し、ターンオーバーを促進する治療です。クレーター治療としては補助的な位置づけですが、浅い凹みの改善や肌の滑らかさ向上に寄与します。
- 得意なクレーター:ごく浅いボックスカー型
- メリット:費用が安い、ダウンタイムが短い
- デメリット:深いクレーターには効果が限定的
- 推奨回数:5〜10回(2〜4週間おき)
治療回数・費用・ダウンタイム比較表
| 治療法 | 適応するクレーター | 料金目安(税込) | ダウンタイム | 推奨回数 | 効果の強さ |
|---|---|---|---|---|---|
| ダーマペン4 | ローリング型、浅いボックスカー型 | 初回 12,800円 1回 24,800円 3回 66,000円 |
2〜5日(赤み・腫れ) | 5〜10回 | ★★★☆☆ |
| ポテンツァ | 全タイプ(深いクレーターにも) | 初回 55,000円 1回 80,000円 3回 180,000円 |
3〜7日(赤み・腫れ) | 3〜5回 | ★★★★★ |
| サブシジョン | ローリング型 | 1回 30,000〜50,000円程度 | 5〜10日(内出血) | 1〜3回 | ★★★★☆ |
| フラクショナルレーザー | 全タイプ(アイスピック型にも) | 1回 30,000〜80,000円程度 | 5〜7日(赤み・かさぶた) | 5〜10回 | ★★★★☆ |
| ケミカルピーリング | ごく浅い凹みのみ | 初回 9,980円 1回 12,000円 |
ほぼなし | 5〜10回 | ★★☆☆☆ |
実際に治った人の治療パターン
クレーターが目に見えて改善した方は、複数の治療を組み合わせて継続的に通院しているケースがほとんどです。代表的な治療パターンをご紹介します。
パターン1:軽〜中度のクレーター(浅めの凹み中心)
まず導入薬剤(CLRローションやサイトカインリッチ)と組み合わせたダーマペンを月1回ペースで継続。3回目あたりから肌の質感が変わり始め、5回目以降に凹みの改善を実感する方が多いです。
費用目安:初回12,800円+通常24,800円×4〜7回=約11〜19万円
パターン2:中〜重度のクレーター(深い凹みあり)
RF(高周波)による強力なコラーゲンリモデリングで、深い凹みに直接アプローチ。薬剤(ジュベルックや幹細胞培養上清液)のドラッグデリバリーで効果を高めます。
費用目安:初回55,000円+通常80,000円×2〜4回=約21〜37万円
パターン3:複合型クレーター(タイプ混在)
深い部分はポテンツァ、広範囲の浅い凹みはダーマペン、肌表面の滑らかさはピーリングと、症状に合わせて使い分ける方法です。回数を重ねるごとに全体の凹みが均一になっていきます。
費用目安:月1回ペースで6か月〜1年、総額30〜50万円程度
共通するポイントは「1回で諦めず、計画的に通院すること」です。クレーター治療は即効性のあるものではなく、コラーゲンのリモデリングには時間がかかります。3〜6か月のスパンで治療計画を立てましょう。
MBC・麻布十番のクレーター治療
MBC・麻布十番では、クレーターの種類と深さを診断した上で、最適な治療の組み合わせをご提案しています。
主なクレーター治療メニュー
- ダーマペン4(全顔):初回 12,800円(税込)/ 通常1回 24,800円 / 3回セット 66,000円
- ダーマペン4+CLRローション(全顔):1回 34,000円(税込)。ニキビ跡・毛穴に特化した薬剤導入。
- ダーマペン4 導入薬剤オプション:ハイラアクティブ 6,000円 / CLRローション 8,000円 / サイトカインリッチ 88,000円
- ポテンツァ(全顔):初回 55,000円(税込)/ 通常1回 80,000円 / 3回セット 180,000円
- ポテンツァ(1部位):初回 29,800円(税込)/ 通常1回 49,800円。頬だけ・鼻だけなど部分治療も可能。
- ケミカルピーリング:初回 9,980円(税込)/ 1回 12,000円。補助的な肌質改善に。
ポテンツァでは、症状に応じてジュベルック・幹細胞培養上清液・リジュラン・リズネの4種類の薬剤から選択できます。クレーターの深さや範囲に合わせて、ダーマペンとポテンツァを使い分ける治療プランも人気です。
よくある質問
残念ながら、真皮まで達したクレーター(凹み)を市販のスキンケアだけで完全に治すことは非常に困難です。クレーターは真皮のコラーゲン組織が破壊された状態であり、表皮のターンオーバーだけでは修復できません。ごく浅い凹みであれば多少改善する可能性はありますが、目に見えるクレーターの改善には、ダーマペンやポテンツァなど真皮に働きかける医療治療が必要です。
クレーターの深さや範囲によりますが、肌質の改善は3〜5回、深いニキビ跡の改善には5〜10回程度の施術が推奨されます。約1か月間隔で継続的に治療を行います。1回目から肌のハリや毛穴の改善を感じる方もいますが、クレーターの凹みが目に見えて改善してくるのは3回目以降が目安です。
どちらも微細な針を使う治療ですが、ポテンツァは針先からRF(高周波)を照射するため、より深い真皮層に熱エネルギーを届けられます。深いクレーターにはポテンツァが効果的な場合が多いですが、費用はダーマペンより高くなります。浅い凹みや広範囲の肌質改善にはダーマペンがコストパフォーマンスに優れています。症状に合わせて医師と相談の上、選択されることをおすすめします。
治療法によって異なります。ダーマペンは赤み・腫れが2〜5日程度、ポテンツァは赤み・腫れが3〜7日程度です。フラクショナルレーザーは赤み・かさぶたが5〜7日続くことがあります。いずれも治療直後はメイクを控える必要がありますが、翌日〜数日後にはメイクで隠せる程度まで回復します。
MBC・麻布十番の場合、ダーマペン4(全顔)は初回12,800円・通常1回24,800円、ポテンツァ(全顔)は初回55,000円・通常1回80,000円です。3回セットなどのコースもあり、1回あたりの費用を抑えることも可能です。クレーターの程度によって最適な治療法と回数が異なるため、カウンセリングで見積もりをお出しします。
※効果には個人差があります。治療結果を保証するものではありません。
※料金は税込表示です。料金は改定される場合があります。最新の料金はクリニックにお問い合わせください。
※治療にはリスク・副作用(赤み、腫れ、内出血、色素沈着等)を伴う場合があります。医師の説明を十分にお受けください。
記事監修:MBC・麻布十番 院長
年間3万件以上の施術実績を持つMBC・麻布十番が、最新の医学的知見に基づき記事を監修しています。