性別にかかわらず、美意識の高い方が増えてきている今日このごろ。
これまでは、ムダ毛のケアをする方は女性がほとんどで、身だしなみとしてムダ毛の脱毛処理をするのも当然のこととして捉えられていたことでしょう。
しかし今、脱毛するのは女性だけではありません。
男性もエチケットとして、ムダ毛のケアを日常的にする方が増えているのです。
専門科目:皮膚科/美容皮膚科。北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。
人間の体毛は男女にかかわらず、毛の太さや密度など、個人差が非常に大きいもの。
ムダ毛なんて気にしたことも無いという方から、毎日ムダ毛のことを考えて憂鬱になってしまうというくらい、気にしている方までいらっしゃいます。
そんなやっかいなムダ毛のケアは、男女に限らず自己処理がその第一歩だと言っても差し支えないでしょう。
高校生くらいのころ、密かに抜いてみたり、お小遣いで脱毛クリームを買って試したり、あるいは脱色したり、剃ってみたり、色々試してみたという方も多いのではないでしょうか。
男性の場合、思春期のころからはヒゲが生えてきます。
それが濃い場合などは、気を使う箇所が増えることにもなってしまいます。
ヒゲは剃るのが基本ですが、腕やすねのムダ毛などは、脱毛クリームなどでの処理が主流だと思います。
特に腕やすねの毛などは、一度人と比べて濃いような気がしてしまうと、ちょっとでも生えてきたら気になって仕方がなくなってしまうこともあるようです。
そんな中、いまや男性が本格的な脱毛処置を受けることは、さほど珍しいことではなくなりました。
これには男性も女性も共に美意識が高まってきていることや、海外ではムダ毛の処理をすることが、エチケットとして当たり前のこととされていることが知られるようになったことなど、様々な要因が考えられます。
とはいえ、本格的な医療脱毛を受けるとなると、費用のことなど、わからないことが多いですよね。
特に高校生や大学生などの学生さんだと、お小遣いでやりくりできるのか、気になるところでしょう。
そこで今回は、脱毛初心者のメンズのために、レーザー脱毛の仕組みなどについて、ご紹介したいと思います。
脱毛の仕組みと効果
脱毛の仕組みとは
私たちの身体に生えている毛は、頭髪でも、腕や脇のいわゆるムダ毛と呼ばれるものも、みな毛が生え替わるサイクルに合わせ、成長して自然に抜け落ちていくことを繰り返しています。
これは毛周期と呼ばれるもので、毛が生えはじめる成長初期、伸びて行く成長期から、自然に抜け落ちる退行期を経て、再び生える力を蓄えるためにお休みする休止期を繰り返すことを指しています。
医療クリニックで施術されるレーザー脱毛も、エステサロンで行われる光脱毛も、一般的には成長期の毛に最も効果が発揮されます。
そのどちらも、照射することによってメラニン色素を持つ毛そのものに吸収されます。
すると、メラニン色素が多い部分が熱を持ち、その熱が周囲に広がることによって、毛を育てる毛球部の毛母細胞にダメージを与えます。
毛母細胞を破壊されたムダ毛は自然に抜け落ち、その後も毛を成長させるための毛母細胞が破壊されてしまっているので、もう毛を生やすことができなくなるのです。
・エステサロンと医療クリニックでは施術の方法が違うの?
一口に脱毛と言っても、エステサロンで行われるものと、医療クリニックや美容皮膚科で施術されるものとがあることに、お気づきでしょうか。
どちらも脱毛に対するアプローチの過程はほぼ同じですが、使用する機器に一番の違いがあります。
エステサロンで主に行われているのは、「光脱毛」や「プラズマ脱毛」、「IPL(インテンスパルスライト)脱毛」と呼ばれているものになります。
これは、照射器からメラニン色素に反応する特殊な光を出すことによって、熱によるダメージを毛根に与え、ムダ毛が抜け落ちるようにする仕組みです。
この「光脱毛」はクリニックで使用されるレーザーと比べると威力は低く、だからこそ医療従事者の資格を持つスタッフがいない、エステサロンで使われているのです。
脱毛を行う方法として、毛母細胞にダメージを与える、としましたが、光脱毛などでは毛母細胞を破壊するまでには至らず、ダメージを与えて一時的に毛量を減らすイメージだと考えても良いでしょう。
このことから、エステサロンで行われているのは、本来は脱毛ではなく、厳密に言うと「制毛」や「減毛」ということになります。
一方、医療クリニックなどで使われているレーザー機器は、照射するレーザーの出力が高いので、資格を持った医師や看護師などの医療スタッフでなければ扱えません。
この医療レーザー脱毛であれば、毛母細胞そのものを破壊できるので、施術を受けた毛穴からは、再び毛が生えてくることは無くなると考えて良いでしょう。
出力が高いと言われると、ちょっと不安に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、だからこそ、きちんとした脱毛ができるのです。
脱毛するとどんな効果が?
ムダ毛対策で自己処理を行っていた場合のメリットは、どんなものが考えられるでしょう。
時間や場所を気にせず、自分の好きなタイミングでできること。
費用があまりかからないこと。
あとは…?
予約などの必要が無い自己処理は、確かに自由で便利かもしれません。
費用に関しても、自己処理をする際の代表的な手段であるカミソリやシェーバーを使う場合、多少高価なシェーバーを使ったにしても、さほどのことはないでしょう。
脱毛クリームも、手軽さでは似たようなものかと思います。
ただ、こちらに関しては、脱毛する範囲や頻度によっては、費用として、安いとまでは言えなくなるかもしれません。
手軽で費用もあまりかからない自己処理は、このように一見、楽で手頃なものに思えますが、実は様々なリスクも考えられるのです。
カミソリやシェーバーを使う場合、一番に思い浮かぶのはカミソリ負けです。
ヒゲが少し濃い方などは日々実感しているかもしれませんが、カミソリやシェーバーを使用すると、ムダ毛と一緒に皮膚の表面の角質層まで一緒に削ってしまっていることが多くあるのです。
本来必要な角質層が削られてしまうわけですから、肌荒れが起こり、また角質層だけでなく、毛穴に傷を付けてしまうことも考えられます。
毛穴やその近くに傷を作ってしまうと、かさぶたができることから、毛穴をふいでしまうことになります。
すると、本来は皮膚の上に伸びてくるはずの毛は、出て行くところが見つからず、行き場を失ってしまうことになります。
そうなると毛は毛穴の中で成長してしまい、埋没毛と呼ばれるものになってしまいます。
埋没毛は、外側から見るとポツポツと膨らんで見え、中で炎症を起こしてしまうと一層赤く盛り上がってしまうので、肌トラブルを抱えているのが一目瞭然といったことに。
また、肌トラブルにならないまでも、メンズの太めなムダ毛を剃った場合、どうしても黒いポツポツが残ることになります。
脱毛クリームを使った場合は、カミソリやシェーバーを使うよりも見た目は綺麗に仕上がります。
しかし、「脱毛」をうたっているものの、毛を溶かしているだけなので、思ったよりもすぐ新しい毛が伸びてきてしまいます。
結局処置をする頻度が高くなるので、これが一概に費用が安いとはいえない理由です。
毛抜きを使っている方もいるかもしれません。
毛抜は手軽ですが毛を抜く際に出血したり、細菌などが広がった毛穴から侵入してしまい、炎症や埋没毛を起こすことも考えられます。
こうした自己処理で起こる肌トラブルや、先々のことまで考えると、医療クリニックでの脱毛を考えてみることがおすすめです。
なぜなら、医療クリニックでの脱毛はレーザーで毛母細胞を破壊して完全な脱毛を目指せるので、もうムダ毛が生えてくる心配は、なくなるのですから。
メンズ脱毛特有の部位
これまで医療レーザーでの脱毛を多く選んで来たのは、恐らく女性でしょう。
しかし近年、男性ならではの部位で脱毛をする方が増えてきています。
それは、言うまでもなくヒゲです。
ヒゲはムダ毛とは違いますが、その濃さに悩んでいる方は多くいらっしゃいます。
人の体毛は、毛自体の太さや生える密度などの個人差が激しく、ムダ毛のことなど気にかけたこともないという方から、体毛やヒゲの濃さに日々悩んでいるという方まで、実に様々です。
また、男女にかかわらずアンダーヘアの処理をする方も増えており、医療クリニックで施術を受けることへのハードルは、年々低くなっているようです。
やっぱり料金が気になります…
医療脱毛に踏み出そうとする時、やはり気になるのは料金のことですよね。
これは、各医療クリニックで様々なキャンペーンを行っていたり、無料カウンセリングを行っているので、ホームページなどを見て調べてみるのが一番でしょう。
例えば、無料カウンセリングのあとに無料で一箇所にレーザーの照射をしてみてくれるような、お試しの体験を用意しているクリニックもあります。
はじめて医療脱毛を受けようとする場合は、どんな処置になるのかも心配になるでしょうから、これはかなり良いサービスですよね。
また、学割や部位の組み合わせによって、正規料金の半額程度までの割引をしていることもあります。
キャンペーンなどは期間限定のものも多いので、注意が必要です。
料金だけでなく、クリニックのスタッフとの相性もあるでしょうから、色々な体験をするためにも、無料カウンセリングを活用するのがおすすめです。
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【男性】医療レーザー脱毛