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シミ取りって痛いの?知ってるようで知らないシミ取りやピコレーザーのこと

公開 2018年11月28日
更新 2023年12月3日

お化粧をするために鏡を覗くのは、大抵の女性が日常的にしていることですよね。
でも、意外とじっくり自分の顔、特にお肌の状態を見ていることって少ないのではないでしょうか。
そして、ふとしたことで気付くのが、お肌のシミです。
えっ?いつからこんなところに?!と気付いてから、思わず鏡の中の自分とにらめっこをはじめてしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

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MBC・麻布十番 院長
立花 義浩
監修者

専門科目:皮膚科/美容皮膚科。北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

忙しい中、メイクをしていたために気付かなかったけれど、気付いてしまったらもう放ってはおけません。
なんとかファンデーションやコンシーラーで隠そうとしても、大きくなってきたり濃くなってきたりすると、メイクにかかる時間も長くなる一方に…。

シミって、どうしてできてしまうのでしょう。
きちんと理解している方は意外に少ないと思いますが、シミというのは、メラニンという色素が沈着した状態を指します。
シミというのは、紫外線を浴びることが主な要因となる、老人性色素斑や日光黒子(にっこうこくし)と呼ばれるものであることが一般的。
お肌に炎症が起きた後に、現れることもあるので、虫刺されやニキビ、切り傷や火傷などが原因になってしまうことも考えられます。
「老人性色素斑」というのは、ちょっとショックな名称ですけれど、シミの仲間であるソバカスの場合はこどもの頃から見られますし、ホルモンバランスが崩れた場合に現れる、肝斑と呼ばれるものも、シミの仲間です。
多くの場合、原因となる紫外線を浴びてからかなり時間が経過した後にシミとなって現れるので、気付くのはもう自然に消えたりすることもない段階に入ってからとなります。

シミの除去は、医療クリニックなどでレーザー機器を使用して行われます。
そして、よく聞くのは、「レーザーは痛い」という噂かもしれません。
シミを取る決意をし、施術を受ける時には相当な覚悟をして行ってみたものの、思った程ではなかったという方、いや、やっぱり聞いた通りに痛かったという方、様々な感想をお持ちのことでしょう。
痛みの感じ方というのは個人差が大きく、同じ程度の痛みでもちょっと痛いな、くらいに感じる方もいれば、耐え難いほどの痛みだと感じる方もいらっしゃいます。

この痛みを感じる原因は、しっかりとシミの除去ができているからに他ならないのですが、できるだけ痛みを感じないで処置が受けられるのが一番良いに決まっています。
誰もがそう考える中、今期待を集めているのが、『PicoSure(ピコシュア)』に代表される、ピコ波のレーザーを発生させる機器です。

そこで、シミ取りのメカニズムとピコレーザーについて、ご紹介していきましょう。

ピコ波のレーザーって、なに?

『PicoSure(ピコシュア)』という機器は、その名の通りピコ波のレーザーを照射できます。
今までの一般的な機器では、レーザー波をナノ秒(10億分の1秒)単位で照射していました。
一方、『PicoSure(ピコシュア)』は、ピコ秒(1兆分の1秒)単位のレーザー波を照射することが可能な機器なのです。
ピコレーザーを発生させる機器はいくつかあるのですが、中でも短い波長を照射できるのが、『PicoSure(ピコシュア)』となっています。

ピコレーザーが、何故良いのか。
それには、どんな仕組みでシミが消えるのか、ご説明する必要があるでしょう。

まず、シミの除去に何故レーザーを使うのでしょう。
それは、濃い色に反応する、レーザーの特性を利用するからです。
肌のターンオーバー(新陳代謝)で排出されなかったメラニン色素が集まって、蓄積してしまったのがシミですから、肌にあっては他よりも濃い色をしています。
そこで、レーザーを照射してシミの部分にエネルギーを集め、熱を発生させてメラニン色素を破壊するのです。
破壊されたメラニン色素は老廃物と認識されて、肌のターンオーバーの際、皮膚の深いところにあったものはリンパを通して排出されます。
皮膚の浅いところにあったものは、肌の表面に押し出されて、かさぶたになります。
このかさぶたは一週間ほどで剥がれ落ちて、その下には新しい綺麗な皮膚ができています。

これが、レーザーでシミを除去する流れです。

これまでのナノ秒波レーザーでメラニン色素を破壊した場合のイメージは、熱を加えて砕く感じ。
一方ピコ秒波レーザーでは、熱ではなく、衝撃波でメラニンを破壊します。

ピコレーザーも痛いの…?

ご説明したように、ピコレーザーといえど、レーザーを照射してメラニンを破壊するわけですから、痛みが全く無いということではありません。
ただ、従来の機器だと、よく輪ゴムで肌を弾かれているような痛みを感じるといいますが、その感じ方が、段違いに軽くなったといわれています。
輪ゴムで弾かれるというような痛みではなく、熱さを感じるという方もおられます。

痛みの感じ方は人それぞれですが、痛みが相当軽くなっているのは事実です。
ピコレーザーの方は、より短い時間の照射で、より細かく標的になるメラニン色素を破壊できるのですから、当然お肌への負担も軽減されています。

それでも痛みが心配な方は、まずカウンセリングを受けて相談してみるのが良いでしょう。

シミ治療で血が出るかもって本当…?

従来のシミの治療に使われていたナノ波レーザーの場合、シミのあった箇所は、照射を受けた後に白く変色します。
その部分の下に隠れている、破壊されたメラニンの多くは、ある程度の時間が経った後、肌の表面に押し出されてかさぶたのようになりますが、その際に少量の出血を見ることがありました。
しかしピコレーザーの場合、メラニンはナノ波レーザーで施術するよりもより小さく破壊されます。
ピコレーザーでの施術では、かさぶたができることは、ほとんどありません。
したがって、これまでレーザーでシミ除去をした際に不可欠であった、テーピングでのカバーは、もう必要としなくなったのです。

ピコレーザーでのシミ除去は、かさぶた知らず。
もちろん、従来の機器でのシミ取りのように、出血したりすることもほとんどなくなりました。

ダウンタイムが長くなったりしない…?

ダウンタイムというのは、施術を受けてから回復するまでの期間を指します。
シミ除去の場合は、施術してから普通にお化粧をして外出ができるまでと考えていいでしょう。

従来のシミ取りレーザーの施術を受けた後、その後のケアはとても大切なものでした。
施術を受けた肌は刺激に弱くなっていて、そこにかさぶたができるわけですから、必ずテープを貼って肌を保護する必要がありました。
顔のことですからかなり目立ってしまいますが、そうはいってもおろそかにはできません。
大体、術後丸一日はテープを貼っておくようにと指示されることが多いようです。
その後、シミがあった部分にかさぶたができ、1週間ほどして自然とかさぶたが剥がれ落ちたその下には、新しく綺麗な肌ができていてシミが消えているといった具合です。

しかし、ピコレーザーはかさぶたができることは稀です。
とはいえ、術後の数時間は施術を受けた箇所に全体的な赤みが出ることが多く、ヒリヒリした痛みも生じるようですが、その後は痛みも引いて行くようです。
また、痒みが出たり、かさぶたができることもゼロでは無いようですので、担当医師の処置や指示に従って過ごしましょう。

これも多少の個人差が出るかもしれませんが、ピコレーザーを使用したシミ消しの場合、ダウンタイムは24時間といわれています。
ナノ波レーザーでは1週間必要なダウンタイムが、1日で済んでしまうことになります。
もちろん適切なケアは必要ですが、施術の翌日からメイクも可能で普通に外出ができるのは、嬉しいですよね。

万能のピコレーザー?

とはいえ、中には治療を受けられない方もいらっしゃいます。

クリニックによってになりますが、高血圧やぜんそくのある方、ステロイドや免疫抑制剤などの薬を服用している方、アレルギー皮膚炎の方などは、場合によって治療を断られてしまう可能性があります。

医療クリニックなどでは、無料カウンセリングなども行っていますから、そのことも直接お訊きになることをお勧めします。

ピコレーザーのお話、いかがでしたか?

何もかもがいいことづくめのように見えるピコレーザーですが、たとえピコレーザーでも、1回で綺麗にシミが消えてしまうとは考えられません。
効果の実感はナノ波レーザーよりも高いと思いますが、3回程度は施術を受けると考えておいたほうが良いでしょう。
通院はお肌の状態を見ながら、2週間から1ヶ月に一度程度が必要になります。

また、ピコレーザーを発生させる機器はいくつかありますが、中でも『PicoSure(ピコシュア)』は、日本の厚生労働省にあたるアメリカ食品医薬品局(FDA)から、シミ治療などの幅広い症例に対しての認可を受けています。
どうせ施術を受けるなら、最新の機器が理想ですよね。
新しい機器なので、まだ導入しているクリニックは多いとはいえませんが、ぜひサイトなどで探してみてください。
そしてカウンセリングで疑問を解消し、安心してシミ除去にチャレンジを!