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ピコレーザー?いろいろできるみたいだけど・・・何ができるの?前編

公開 2019年11月11日
更新 2023年12月3日

さて、ピコレーザーの原理を前回記事にしましたが、色素に対して吸光度の高い波長を使用していて、かつ周りの組織にダメージを与えにくい短い照射時間であることは説明しました。この二つのことから考えると、ピコレーザーでできることというのは大まかに分けて二つ存在することがわかってきます。

① 小ジワ改善・ハリ改善・毛穴縮小効果・タルミ改善などのレーザーが持っている温熱効果が有効なもの
② ニキビ跡・肝斑・美肌トーニング・アザ・タトゥーなどの色素由来のお悩み

それぞれについて、前編と後編に分けて解説をしていきます。
まずは、小ジワ・ハリ改善・毛穴縮小効果・タルミなどのレーザーの温熱効果で対処できる問題から説明をしていきます。

温熱効果??温かくすればよいの?と思われる方間もいらっしゃるとおもいます。
この点については先日の別施術、HIFUの記事でわかりやすく説明をしたつもりですが、もう一度簡単に説明をします。

温かくすると言っても、ただ単純に温めればよいという問題ではありません。熱いお湯や熱いタオルでどうにかなる問題ではありません。要するに、コラーゲンが壊れるくらいの温度が必要なのです。壊すと修復しようとしてコラーゲンが増えていきます。この増える作用によって、ボリュームが出てきてハリがでてきます。これが小じわの解消、毛穴縮小、タルミなどに効果をもたらすという仕組みなのです。

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MBC・麻布十番 院長
立花 義浩
監修者

専門科目:皮膚科/美容皮膚科。北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

皮下組織の説明

前回も少し説明しましたが、下の図をご覧ください。

ご覧いただくとお分かりいただけると思いますが、お肌の断面図です。
簡略化された図ではありますが、わかりやすいと思います。お肌の表面の「表皮」の下に、コラーゲンやエラスチンなどでできている「真皮」があります。

真皮内の組織を熱することでそれらが破壊され、その修復を行う為にコラーゲンがあたらしく生成されていくということです。真皮が「プリプリ」になったら、「表皮」はどうなると思いますか?はい、「プリプリ」になります。

つまり、これらの問題はどちらかというと、表面の問題なのです。従って真皮にまで届けば十分なのです。昔から大は小を兼ねるという言葉がありますが、過ぎたるは及ばざるがごとしという言葉もあります。オーバースペックなパワーのレーザーやほかの治療方法を検討することは必要ないということです。小ジワ・ハリ改善・毛穴縮小効果・軽いタルミにアプローチをする際、真皮にレーザーを届け、コラーゲンを増幅させることがゴールです。その中でも、照射時間が短く、余計なダメージを与えないピコレーザーは小ジワ・ハリ改善・毛穴縮小効果・軽いタルミなどに対してとても有効な治療方法として考えられています。

小ジワ
ハリがない
毛穴縮小
軽度のタルミ

これらは、「疲れている」「加齢」「老い」「美容に気を使わない」などの印象を与えてしまう女性の大敵です。治療したい、改善したいと思うのは当然でしょう。もちろん外見が美しくなることで堂々とできたり、モテたり、性格が明るくなったりする副産物のほうがメリットが大きいですよね。どんなにおいしい食事でも見た目が悪ければ・・・どんなに美味しいワインでもボトルが汚ければ・・・そう、見た目を美しくする、ということは当然の欲求ですよね。

具体的にそれぞれについてどのような施術を行うのか今から説明していきます。
大変シンプルな施術ですので是非覚えて頂いたうえで、カウンセリング等をうけていただくことをおすすめいたします。

ピコレーザーの治療は大きく分けて3つあります。

① ピコトーニング
こちらは、トーニングというだけあり、お肌のトーンを整える、つまり、ムラを無くすようなイメージです。つまり色素系のお悩みにピッタリの施術です。こちらは、低エネルギーのレーザーをシャワーのようにあてていく方法です。今回の前編では触れていませんが、後編で色素系のお悩みについてスポットライトを当てていきます。

② ピコフラクショナル
こちらは、ピコトーニングよりも強い20倍の力のレーザーをシャワーのようにあてていきます。つまり、温熱効果が高い照射方法です。これによって皮膚深層(真皮層)の繊維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリや毛穴の引き締め、小じわの改善効果がもたらされます。こちらが今回の前編でご紹介したお悩みに対して有効な施術です。

③ スポット照射
ピコトーニングや、ピコフラクショナルで改善できないような部分にスポットで照射する方法です。がんこなお悩みがある場合に使用しますのでピコトーニングやピコフラクショナルを受けて頂いてより効果をお望みの場合などにご利用いただくことが可能です。ただ、なかなか判断するのが難しい物でもある為、カウンセリング等でアドバイスを受けて頂いたほうが安心だと思います。

聡明な読者の方はもうお分かりだと思いますが、
小ジワ
ハリがない
毛穴縮小
軽度のタルミ
このようなお悩みの場合は「熱」でコラーゲンやエラスチンなどを刺激する必要がありますので、ピコフラクショナルを選びましょう。

他のレーザーだと温熱効果が高すぎて、ダウンタイムがあったりする場合がありますが、ピコレーザーはそもそも照射時間が短く、余計なダメージを与えないことが売りの技術です。ピコフラクショナルはピコトーニングと比較して20倍の出力のレーザーを使用しますが、それでもダウンタイムは約24時間程度と想定されます。つまり、働いている女性であれば金曜日に施術をして土日にゆっくり休んで月曜日にビューティフルな出社をすることが可能なのです。

まとめ

さて、今回はピコレーザーのできること前編と題し、ピコレーザーの2つの効果の内、レーザーの温熱効果によって解決できるお悩みについて紹介しました。ピコレーザーを持っているクリニックは最近増えつつありますが、皮膚科併設の美容クリニックはなかなかありません。女性の美と肌は密接にかかわっています。是非どこで施術を行うかお悩みの方は、「美と医療のコラボレーション」をモットーに日々精進している当クリニックにご相談ください。