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【美容の落とし穴:ビニール肌】間違ったスキンケアや美容治療で肌がボロボロになる人が急増中

公開 2023年9月22日
更新

ビニール肌とは、過度なピーリングや治療を繰り返すことで肌表面の角質が削られ、肌に本来必要な角質が不足している肌のことを言います。 まるでビニールの薄い膜を張ったように見えることから、ビニール肌と呼ばれれています。

よくあるご質問

ビニール肌の見分け方は?

チェックリストからご自身がビニール肌かどうか確認してみましょう。

・ピーリングやスクラブ洗顔などを好んで使っている
・化粧品がしみることがある
・洗顔後に肌がつっぱる
・皮脂の分泌量が少ないのにツヤツヤして見える
・メイクが崩れやすい
・毛穴が目立たない
・乾燥しやすい
・赤みがある
・ニキビができやすい
このうち、一つでも当てはまっている場合にはビニール肌になっている可能性があります。

ビニール肌はどうやって治すの?

ビニール肌になってしまった場合には、肌質に合った適切なケアをすることが重要です。普段のスキンケアやメイク方法を見直すことで改善につながります。

・落としやすいメイクを心がける
・シンプルで優しいスキンケアを心がける
・紫外線対策を入念に行う

ビニール肌になってしまった方には、イオン導入や幹細胞培養上清液注射などの美容施術も有効です。
・イオン導入
肌の奥深くにアプローチすることでコラーゲンやエラスチンなどの生成が促され、乱れたキメを整える効果もあるでしょう。

・幹細胞培養上清液注射(皮下注射)
肌に関してはシミやくすみの改善、ハリ感アップなどの効果のほか、肌再生を促すことから薄くなった角質層の改善にも効果が期待できます。

ヒルドイドはビニール肌に使えますか?

ビニール肌にヒルドイドは有効です。 ヒルドイドの使用には、皮膚の保湿効果が期待できます。

ビニール皮膚とは何ですか?

ビニール肌とは、その名の通り肌にビニールが張ったように見える状態です。
ビニール肌は、一見毛穴や小じわなどが目立たず、凹凸のない滑らかな肌に見えることが特徴です。
これは肌表面を覆う角質層が薄くなり、肌が薄くなっているためです。

医師アイコン
MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

今江 美緒
今江 美緒
ライター

エステティシャンとして勤務後、看護師に転身。がん専門急性期病院、慢性期病院で勤務後、フリーランス看護師として活動しながらライターとして健康や美容、医療に関する記事執筆を行う。自身が難病の皮膚病「酒さ」を患い完治させた経験を持ち、さらに美容と医療現場での経験から、皮膚疾患への知見や皮膚理論の知識を習得。自身でも歯列矯正、医療脱毛、ヒアルロン酸注射などの美容医療の治療経験を持つ。

ビニール肌とは?

ビニール肌とは?

ビニール肌とは、その名の通り肌にビニールが張ったように見える状態です。ここではビニール肌の特徴や健康な肌との違い、ビニール肌かどうかを確認するポイントについて解説します。

ビニール肌の特徴

ビニール肌は、一見毛穴や小じわなどが目立たず、凹凸のない滑らかな肌に見えることが特徴です。これは肌表面を覆う角質層が薄くなり、肌が薄くなっているためです。

角質層には、肌の水分を保持する機能やバリア機能が備わっています。健康な肌では角質層の働きによって肌のうるおいが保たれ、外部の刺激から肌内部が守られています。

しかし、ビニール肌では角質層が薄く、水分の蒸発を防げずに十分なうるおいを保つことができません。また、外部からの刺激に対して敏感な状態になります。そのため、キメが失われて肌に凹凸がなくなり、一見トラブルのない滑らかな肌に見えます。

近年では、さまざまな年代で美容への関心が高まっています。世間でもあらゆる美容法が存在する中、行き過ぎたスキンケアを行っているケースも見受けられます。日頃良いと思って行っているスキンケアが、ビニール肌を招いてしまっているかもしれません。

ビニール肌と健康な肌の違い

ビニール肌と健康な肌の違い

健康な肌では水分が保持され、ハリやツヤのある若々しい状態が保たれます。また、バリア機能によってさまざまな刺激に対応でき、肌トラブルを起こしにくい状態であるといえます。

一方、ビニール肌はうるおいが失われ、外からの刺激にも敏感な状態です。乾燥しやすく、シワができやすくなったり、紫外線によるダメージを受けやすく、シミができやすくなったりすることもあります。さらに、ニキビなどの炎症を起こすなど、さまざまな肌トラブルの原因になります。

ビニール肌を自分で診断!チェックリスト

ビニール肌を自分で診断

「もしかしたら私もビニール肌かも?」と気になった方もいるでしょう。以下のチェックリストからご自身がビニール肌かどうか確認してみましょう。

  • ・ピーリングやスクラブ洗顔などを好んで使っている
  • ・化粧品がしみることがある
  • ・洗顔後に肌がつっぱる
  • ・皮脂の分泌量が少ないのにツヤツヤして見える
  • ・メイクが崩れやすい
  • ・毛穴が目立たない
  • ・乾燥しやすい
  • ・赤みがある
  • ・ニキビができやすい

このうち、一つでも当てはまっている場合にはビニール肌になっている可能性があります。次の項で日頃のスキンケアに原因がないかも合わせて確認しましょう。

ビニール肌の原因は?

ビニール肌は肌質に合った適切なケアができていない場合に生じます。肌質は人によって異なるため原因も一つではありませんが、主な原因としては過剰なスキンケアや治療などが挙げられます。

原因1.過剰なスキンケア

過剰なスキンケアは角質層を薄くし、ビニール肌を招く恐れがあります。角質層は非常に薄く、過度な力を加えたり肌に合っていない化粧品を使用したりすることで剥がれることがあります。

角質が剥がれると、本来28日周期で肌が生まれ変わる「ターンオーバー」のサイクルが早まり、成熟していない細胞で角質層が構成されます。すると、うるおいを保ったり外部の刺激から肌内部を守ったりすることができず、ビニール肌になりやすくなるのです。

特に、スクラブ洗顔や毛穴パックなどの角質ケアをひんぱんに行うことは、必要な角質までも薄くするため、ビニール肌になりやすくなります。また、洗浄力の強い洗顔料を使用したり、強い力で洗顔を行うことも角質層を弱らせ、ビニール肌を招く原因になります。

このほか、「レチノール」配合の化粧品にも注意が必要です。レチノールはビタミンAの一種で、ターンオーバーを促進して毛穴の黒ずみやニキビ、たるみなどを改善する効果が期待できます。

しかしその一方で、必要以上に使用することによってターンオーバーのサイクルが乱れ、ビニール肌になる恐れがあるため使用には注意が必要です。

いずれの場合にも、スキンケアは肌の状態に合わせ適切に行うことが重要となります。

原因2.過剰な治療

過剰な治療

過剰な治療もビニール肌の原因になることがあります。美肌治療にはさまざまな種類がありますが、中でも「ケミカルピーリング」は適切な施術頻度を守らないとビニール肌の原因になることがあるため注意が必要です。

ケミカルピーリングは、酸性の薬剤を肌に塗布することで化学反応を起こし、古い角質や毛穴の汚れを取り除く治療法です。肌のごわつきや毛穴の詰まり、ニキビなどの改善に効果的です。

適切な施術頻度によって美肌効果が期待できるものの、頻度を守らずに施術を受けると角質が過剰に剥がされてしまい、ビニール肌を招く原因になります。

ビニール肌の改善方法

ビニール肌になってしまった場合には、肌質に合った適切なケアをすることが重要です。普段のスキンケアやメイク方法を見直すことで改善につながります。

落としやすいメイクを心がける

ビニール肌では、落としやすいメイクを心がけることが重要です。濃いメイクや通常の洗顔料で落としにくいメイクは肌に残りやすく、バリア機能の低下した肌にとって刺激になることがあります。

また、クレンジング力の強いクレンジング剤でメイクを落とすことも、薄くなった角質層に刺激を与える恐れがあります。下地やファンデーションはミルククレンジングや洗顔料で落とせるものを使用するなど、肌に負担のかからないメイクを心がけましょう。

シンプルで優しいスキンケアを心がける

ビニール肌になってしまった場合には、シンプルなスキンケアを心がけることが重要です。ビニール肌は角質層が薄くなっているため、汚れを落とし過ぎるとさらに悪化してしまう恐れがあります。

毛穴パックやピーリングは控え、洗浄力の強過ぎないクレンジング剤や洗顔料を使用し、優しく洗うことが大切です。洗顔料はネットなどを使用して十分に泡立て、手と顔の間で泡を転がすように優しく洗いましょう。

洗顔後は柔らかいタオルで水分を押さえるようにして拭き取り、すぐに保湿を行うようにしてください。角質層の薄い肌は水分を保持する機能が低下しているため、シンプルでも十分な保湿を行うことが重要です。

化粧水と乳液のみを使用したりオールインワンジェルを使用したりすることで、肌への摩擦を減らすことにも繋がります。

紫外線対策を入念に行う

紫外線対策も重要です。ビニール肌は乾燥しやすく、バリア機能が低下しているため日焼けしやすい状態になっています。紫外線を浴びることで極度の乾燥や赤み、皮剥けなどを生じる恐れがあるため注意が必要です。

しかし、UVカット機能が強過ぎる対策は肌への刺激になってしまうこともあります。使用する日焼け止めはSPF15〜30程度のもので、紫外線吸収剤を使用していないものを選ぶとよいでしょう。洗浄する時のことを考え、通常の洗顔料で落とせるものを使用することもポイントです。

また、日焼け止めだけではなく、日傘や帽子などを使用するとより安心でしょう。

ビニール肌の方向けのおすすめ美肌メニュー

ビニール肌の方向けのおすすめ美肌メニュー

ビニール肌になってしまった方には、イオン導入や幹細胞培養上清液注射などの美容施術も有効です。

イオン導入

イオン導入とは、薬液を肌に塗布しその上から微弱な電流を流すことで有効成分を肌の奥深くまで浸透させる治療法です。当院でおすすめしている「トラネキサム酸」の導入では、肌荒れを防ぐほか、シミの原因となるメラニンの生成を抑えて色素沈着を改善する効果が期待できます。

肌の奥深くにアプローチすることでコラーゲンやエラスチンなどの生成が促され、乱れたキメを整える効果もあるでしょう。

当院では、トラネキサム酸イオン導入を1回当たり8,000円でご提供しています。2週間または1ヶ月に1回程度の頻度で受けていただくことをおすすめしています。

幹細胞培養上清液注射(皮下注射)

幹細胞培養上清液注射は、幹細胞から採取した培養液の上澄み液(ステムサップ)を皮下注射で投与する治療法です。ステムサップには多くの成長因子が含まれ、疲労回復や育毛、更年期障害の改善など、全身にさまざまな効果が期待できます。

特に、肌に関してはシミやくすみの改善、ハリ感アップなどの効果のほか、肌再生を促すことから薄くなった角質層の改善にも効果が期待できます。

当院では、1回当たり70,000円、10回で385,000円、初回限定33,000円でご提供しています。ビニール肌の改善を目指し、肌を根本から立て直したいという場合にはぜひお試しください。