韓国製のボトックス注射「コアトックス」。効果が長期間持続、副作用のリスクも低いボトックス注射。

コアトックスとは、韓国製のボトックス注射です。
韓国のメディトックス社が製造しているボツリヌストキシン製剤で、2006年に韓国で初めてボツリヌス毒素医薬品の販売を開始し、約60か国に対して製品を輸出している実績があります。

よくあるご質問

コアトックスとは？韓国製のボトックス注射

コアトックスとは韓国のメディトックス社が製造しているボツリヌストキシン製剤です。メディトックス社は2006年に韓国で初めてボツリヌス毒素医薬品の販売を開始し、約60か国に対して製品を輸出している実績があります。

コアトックスの特徴

コアトックスの特徴は次の3点です。

• ●抗体ができにくいため効果が落ちにくい
• ●ヒト血清アルブミンや動物由来物質が使用されていない

それぞれの特徴について、具体的に説明します。

抗体ができにくいため、効果が落ちにくい

ボトックス注射を繰り返し使用すると体内で抗体が産生され、耐性がつくために効果が落ちることがあります。コアトックスは抗体をつくる原因となる複合タンパクを含まないため、繰り返し使用しても効果が落ちにくいという特徴があります。

ヒト血清アルブミンや動物由来物質が使用されていない

従来のボツリヌストキシン製剤には、安定化剤として動物性由来物質やヒト血清アルブミンが配合されていました。しかしこれらの成分はアレルギーを引き起こす可能性があり、ヒト血清アルブミンの副作用として悪寒、発熱、蕁麻疹、アレルギー反応などが知られています。

コアトックスは動物性由来物質やヒト血清アルブミンを配合していないため、従来のボツリヌストキシン製剤よりも副作用のリスクが低いと考えられます。

コアトックスで期待できる主な効果

ボトックス注射には筋肉の緊張をやわらげる働きや、汗腺を麻痺させる働きがあります。コアトックスには具体的に、次のような効果が期待できます。

• ●あごやエラの張りを改善
• ●目元や眉間など表情じわ改善
• ●肩こりの改善
• ●脇汗の軽減
• ●歯ぎしり・食いしばりの改善

あごやエラの張りを改善

あごやエラが張ってしまう原因の一つに、噛むための筋肉である咬筋（こうきん）の発達があります。咬筋に対してコアトックスを注射することで咬筋の動きを抑制し、あごやエラの張りを軽減する効果が期待できます。

目元や眉間など表情じわ改善

しわができる原因は複数ありますが、中でも目元や眉間にできる表情じわは顔の表情筋が動くことで起こります。コアトックスを注射することで表情筋の収縮を抑制し、表情じわを改善することが期待できます。

肩こりの改善

肩こりは肩の筋肉が緊張することで起こります。特にデスクワークが多い方は知らず知らずのうちに筋肉の緊張が続き、肩こりを発症していることも多いでしょう。
コアトックスは肩の筋肉に対して緊張をやわらげるため、肩こりを改善する働きが期待できます。

脇汗の軽減

コアトックスは脇汗を軽減するために使用されることもあります。脇汗はエクリン腺という汗腺から分泌されますが、コアトックスはエクリン腺を麻痺させて汗の分泌を抑制するため、脇汗を軽減することが期待されています。

歯ぎしり・食いしばりの改善

普段から歯ぎしりや食いしばりをする癖があると、歯やあごの関節に負担がかかります。
コアトックスをあごの筋肉に注射すると、咬筋の緊張を緩めることで歯ぎしり・食いしばりなどの改善が期待できます。

コアトックスの副作用や注意点はある？

コアトックスは副作用のリスクを抑える工夫がされているものの、まれに副作用が起こることもあります。また副作用のリスクを考慮すると、一部の方はコアトックスの使用が推奨されません。

コアトックスの副作用

イノトックスはボトックス注射の中でも比較的安全性が高い製品ですが、まれに副作用が現れる場合もあります。
25名の成人を対象とした臨床試験では注射した部位の痛み、浮腫が見られましたが、いずれも軽症で数日以内に症状は改善しました。そのほか頭痛や無症候性細菌尿などの症状が見られましたが、注射後の臨床検査やバイタルサインには異常がありませんでした。

コアトックスの注意点

コアトックスは日本で承認されていないため、万が一重篤な副作用が生じても救済措置の対象とはなりません。

コアトックスを受けられない方

妊娠している方や妊娠している可能性のある方、授乳中の方はコアトックスを使用できません。コアトックス注射後も一定期間の避妊が必要になるため、今後妊娠を予定している方はあらかじめ医師に相談しましょう。

また、コアトックスの対象は20歳以上65歳未満とされていることから、この年齢に当てはまらない未成年の方や65歳以上の方はコアトックスの使用を避けた方がよいでしょう。

コアトックスのダウンタイムはほとんどない

ダウンタイムとは、治療を受けてから普段通り過ごせるようになるまでにかかる時間のことです。
コアトックスのダウンタイムはほとんどありませんが、ダウンタイムが長引くのを防ぐためには注射後の過ごし方に注意が必要です。治療後は注射した部位に対する刺激を避け、激しい運動や飲酒は控えましょう。
また、ダウンタイムには個人差があります。万が一コアトックスの注射後に痛みや腫れが続く場合は、医師に相談しましょう。

米国アラガン社のボトックス製品と韓国製コアトックスの違いは？

米国アラガン社のボトックスビスタとメディトックス社のコアトックスの有効性、安全性に大きな違いはなく、どちらも表情じわやエラの張りなどの症状に対して広く使われています。
ボトックスビスタは日本でも承認されている一方、コアトックスは現時点で日本では承認されていませんが、KFDA（韓国食品医薬品安全庁）で承認されています。

当院で行うコアトックスの施術部位

コアトックスが有効な部位は次の通りです。

額のしわ、眉間のしわ、目尻のしわ、鼻根（バニーライン）のしわ、あごのしわ
両脇、肩

なお、注射する部位によって価格は異なります。

当院で扱うボトックス注射の種類と特徴

よくあるQA

コアトックスについて、よくある質問をまとめました。

Q.コアトックスのデメリットは何ですか？

コアトックスはBotoxと同等の有効性、安全性が評価されていますが、いくつかの研究では効果がBotoxよりも短いことが示唆されています。

Q.コアトックスの持続時間はどれくらいですか？

コアトックスの持続時間は3～4ヶ月程度が目安とされています。コアトックスは治療を継続しても効果が落ちにくいため、もし効果が落ちてきたと感じたら再度治療を受けることも可能です。