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保険適用のニキビ治療でどの程度治るのか?自由診療との違いも解説

公開 2023年6月7日
更新 2024年4月7日

ニキビは、年齢や性別問わず悩む方が多い肌トラブルの一つです。
ニキビ治療と言えば、よく耳にするのがピーリングやレーザーなどの自費診療ではないでしょうか?しかし、ニキビは皮膚科で保険診療でも治療することが可能です。費用を抑えてまずは治療してみたいという方は保険診療での治療から始めるのも一つの選択肢です。

保険診療と自由診療(保険適用外の治療)でのニキビ治療の違いは何か?それぞれできること、費用を含め効率よくニキビを改善していくためのニキビ治療の選び方をお伝えします。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

タカヒ 沙苗
美容皮膚科看護師・美容講師
タカヒ 沙苗
ライター

看護師、保健師の他に、日本コスメティック協会認定インストラクターなど美容資格12個を持つ。現在は、札幌市内の皮膚科、美容皮膚科で看護師として勤務する傍ら、美容講師として活動。メディアにも出演し、正しい肌理論に基づくスキンケアを普及に努めている。

保険適用のニキビ治療

ニキビは状態によって種類が分類されます。

・白ニキビ: 毛穴に皮脂や老廃物が詰まって内側から盛り上がり白く見えます。面ぽうとも言います。

・黒ニキビ:白ニキビの中の皮脂が空気に触れて酸化し、黒く目立った状態になります。

・赤ニキビ:皮脂が詰まった毛穴の中でアクネ菌等が増殖してしまい炎症を起こしています。

・黄ニキビ:アクネ菌だけでなく、黄色ブドウ球菌等もニキビに入り込み、増殖しているため、炎症が一気に広がり黄色く膿を持っている状態です。

保険適用のニキビ治療 ニキビ症状

これらのニキビは全て、保険診療で治療が可能です。
対処が遅くなると、治りにくかったり、繰り返したり、ニキビ痕として残ってしまうため、保険診療での治療が難しくなってしまいます。そのため、ニキビ治療は早めの受診をおすすめします。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

当院では保険診療でニキビ治療もしています。お気軽にご相談ください。

保険診療でのニキビの治療を紹介します。

抗生物質の塗り薬

抗生物質の塗り薬

赤ニキビのように炎症を起こしている場合、ニキビの原因となるアクネ菌を殺す抗生物質が処方されます。

抗生物質の塗り薬

例えば、アクアチムクリーム、アクアチムローション、ダラシンゲル、ダラシンローションなどがあり、医師の判断で何を使用するか決まります。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

幅広い年齢層に使用できるお薬です。耐性菌の問題もあるため、使用はなるべく短い期間で使っていくようにしましょう。

毛穴の詰まりを取る塗り薬

抗生物質以外の塗り薬も多く使われます。毛穴が詰まることがニキビの主な原因となるため、詰まりを取ったり、詰まりにくくする塗り薬が使われます。以下にいくつか紹介します。

ディフェリンゲル(アダパレン)

毛穴の詰まりを取り除く働きがあります。ニキビができる前の毛穴の詰まりから、赤ニキビになる前の白ニキビ、炎症している赤ニキビの治療まで、様々なニキビに対応しています。

ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)

ベピオ(過酸化ベンゾイル)の成分、過酸化ベンゾイルには抗菌作用があるため、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌してくれます。 古い角質や汚れを取ってくれるピーリングの作用もあるため、ニキビの原因となる毛穴の詰まりを予防、改善してくれます。

ベピオには漂白作用があるため、衣服や髪につくと色が白くなってしまうので、寝る直前につけないようにすることや、生え際などは避け、つかないように工夫する必要もあります。

デュアック配合ゲル(過酸化ベンゾイル、クリンダマイシン)

抗生物質のクリンダマイシンと、抗菌・抗炎症作用、ピーリング作用がある過酸化ベンゾイルが配合されています。

エピデュオ(アダパレン、過酸化ベンゾイル)

エピデュオは、アダパレンと過酸化ベンゾイルという2つの有効成分がニキビの原因となるアクネ菌を殺菌したり、毛穴の詰まりを改善し、炎症を起こした赤ニキビの治療に用いられます。

抗生物質以外のニキビ治療薬は、どれも副作用として使い始めから2週間は赤味、ヒリヒリ感、粉が吹くような乾燥感、薄皮がむけるような皮膚の落屑が起きる可能性があります。使用する量や塗り方などはしっかり医師の指示に従い、自己判断で外用したり中断しないようにすることが大切です。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

保険診療で使われる毛穴の詰まりを取る薬剤は、12歳以上の患者さんから使用することができます。

内服薬

抗生物質の塗り薬

ニキビの状態によっては内服薬が処方される事があります。

抗生物質の内服薬

ニキビの炎症が強い場合は、抗生物質の内服をすることがあります。

ルリッド、ミノマイシン、クラリス、ファロムなどの種類があり、ニキビの状態や種類に応じて薬の処方が変わるため、ニキビ治療の経験が豊富な医師を受診するのがおすすめです。

ビタミン剤

ビタミン不足は、ニキビの原因になるため、皮脂の分泌量を調節したり、皮膚を健康に維持するため、ビタミンC、B2、B6が処方される場合もあります。

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MBC・麻布十番 院長
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抗生剤の内服は、腫れていて、痛みを伴うニキビに使用し、なるべく短期間で使っていることをお勧めしています。

面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)とは、針などで小さな穴を開けて、ニキビの中に詰まっている膿や古い角質を押し出すことで、ニキビの治癒を早める効果が期待できます。

自分で潰すのは、皮膚を傷つけたり、細菌が入りニキビが悪化したりする可能性があるため、皮膚科で処置してもらうことが大切です。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

コメドや膿持っているニキビに対して効果的です。

保険適用のニキビ治療の費用

保険適用のニキビ治療の費用は、患者様が負担するのは3割が基本であり、それ以外に初診料や再診料、薬局で薬代などがかかります。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

今まで1度も皮膚科で診察を受けたことがない患者さんは、元は保険診療の受診をお勧めしています。

保険適用内の治療でどの程度効果が期待できる?

保険診療でのニキビ治療は、軽度のニキビにおすすめです。軽度であれば、医師の指示の元、正しい治療を行えば改善することができます。

治るまでの期間は、ニキビの状態や指示通り治療を続けられるかなど個人差はありますが、治療を始めて2〜3ヵ月経過した頃から、治療効果が現れることもあります。

「ニキビ跡は治療とセルフケアどちらが効果的?セルフケアと、クリニック治療の違いを徹底解説」の記事では、ニキビ跡について、ホームケア、エステ、クリニックでの治療を比較していますので、こちらの記事も合わせてチェックしてみてください。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

ニキビ治療の保険診療では、軽度のニキビから膿を持った炎症の強いニキビにも効果的です。1週間くらいから少しづつ効果を感じる事ができます。

治りにくいニキビには保険適用外の治療法も!

保険診療で治療しているけれど「ニキビが治りにくい」「繰り返しニキビができてしまう」という方は保険適用外の治療(自由診療)で改善できるかもしれません。ここでは自由診療の治療法や費用などについて詳しく解説します。

保険適用外の治療法

保険診療では外用薬と内服薬のみの治療ですが、自由診療ではニキビの種類や肌の状態に合わせてさまざまな治療法が用意されています。ニキビの治療を行いながら美肌効果も目指せるのがメリットです。

【自由診療のおすすめ治療法】
・ケミカルピーリング
・イオン導入
・ダーマペン
・ポテンツァ
・フォトフェイシャルステラM22

治療法 治療に適した
ニキビの種類
治療回数(目安)
ケミカルピーリング 繰り返すニキビ
ニキビ跡の赤み
色素沈着
6回〜
間隔:1ヵ月に1回
※薬剤の種類によって異なります
イオン導入 繰り返すニキビ
ニキビ跡の赤み
色素沈着
他の治療と併用せずに単独の場合
週に2回
治療期間:3ヵ月
ダーマペン 繰り返すニキビ
ニキビ跡の赤み
色素沈着
毛穴の開き
凹凸・クレーター
5回〜
間隔:1.5ヵ月~2ヵ月に1回
ポテンツァ 繰り返すニキビ
ニキビ跡の赤み
色素沈着
毛穴の開き
凹凸・クレーター
3回〜
間隔:1.5ヵ月~2ヵ月に1回
フォトフェイシャルステラM22 ニキビ跡の赤み
色素沈着
毛穴の開き
凹凸・クレーター
5回〜
間隔:1ヵ月に1回
  ケミカルピーリング
治療に適した
ニキビの種類
繰り返すニキビ
ニキビ跡の赤み
色素沈着
作用治療回数
(目安)
6回〜
間隔:1ヵ月に1回
※薬剤の種類によって異なります
  イオン導入
治療に適した
ニキビの種類
繰り返すニキビ
ニキビ跡の赤み
色素沈着
作用治療回数
(目安)
他の治療と併用せずに単独の場合
週に2回
治療期間:3ヵ月
  ダーマペン
治療に適した
ニキビの種類
繰り返すニキビ
ニキビ跡の赤み
色素沈着
毛穴の開き
凹凸・クレーター
作用治療回数
(目安)
5回〜
間隔:1.5ヵ月〜2ヵ月に1回
  ポテンツァ
治療に適した
ニキビの種類
繰り返すニキビ
ニキビ跡の赤み
色素沈着
毛穴の開き
凹凸・クレーター
作用治療回数
(目安)
3回〜
間隔:1.5ヵ月〜2ヵ月に1回
  フォトフェイシャルステラM22
治療に適した
ニキビの種類
ニキビ跡の赤み
色素沈着
毛穴の開き
凹凸・クレーター
作用治療回数
(目安)
5回〜
間隔:1ヵ月に1回

※回数と頻度には個人差があります。

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングは、薬剤を肌に塗り、肌表面の古い角質や皮脂を取り除く治療です。ニキビができにくい肌質に導きます。薬剤を使用しますが、血液中への吸収がなく安全性の高い治療です。また、肌のターンオーバーが正常に行われるようになり美肌効果も期待できます。

 

イオン導入

イオン導入は、微弱な電流によりニキビに有効な成分を肌の奥へ浸透させる治療です。皮脂の過剰分泌を抑えるビタミンCや炎症を抑えるトラネキサム酸を導入することで、ニキビ治療に効果を発揮します。ピーリングで角質を除去した直後は、有効成分が浸透しやすくなるため、ケミカルピーリングと併用するのがおすすめです。

 

ダーマペン

ダーマペンは極細の針で肌に穴をあけ、薬剤(成長因子や美白成分など)を導入させる治療法です。創傷治癒作用によりコラーゲンやエラスチンの生成と肌のターンオーバーを促進させるため、ニキビやニキビ跡、凹凸といった症状の改善が期待できます。また、悩みに合わせた美肌有効成分を導入することで、美肌や肌質改善にも効果的です。

 

ポテンツァ

ポテンツァは微細な針を肌に刺し、針先から高周波を照射、同時に薬剤(成長因子や美白成分など)を肌に注入する治療法です。高周波を照射するという点でダーマペンと異なります。熱エネルギーによる肌活性と創傷治癒の2つの作用でニキビやニキビ跡に効果を発揮します。特に保険治療ではできないクレーターの治療に効果的です。高周波の照射により皮脂腺を焼くことができるので、ニキビの根本治療が期待できます。さらに薬剤注入により美肌を目指すことも可能です。

 

フォトフェイシャルステラM22

フォトフェイシャルステラM22は、IPLという光を照射する治療法です。ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌する効果があります。また赤い色素に反応するので、ニキビ跡を目立たなくするのにも効果的です。肌の働きを活性化させるため、肌質改善も期待できます。

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ケミカルピーリング、薬剤を使った施術やフォトフェイシャルのような光を利用した治療があります。

保険適用外の治療の費用

保険診療の治療で効果を得られなかった方には、自由診療がおすすめです。ただし、治療にかかる費用は保険診療に比べると高くなるため、心配な方もいるでしょう。ここでは自由診療の費用についてご紹介します。

治療法 費用
ケミカルピーリング 1回 約5,000~50,000円
※クリニックによって扱う薬剤が異なります。
イオン導入 1回 約5,000~15,000円
ダーマペン 1回 約20,000~30,000円
※顔全体の場合
ポテンツァ 1回 約100,000~200,000円
※顔全体の場合
フォトフェイシャルステラM22 1回 約10,000~50,000円

自由診療はクリニックにより価格の幅が大きいのが特徴です。薬剤や取り扱っている機種の機能なども違うため、自分の予算や目的にあったクリニックを選ぶとよいでしょう。

MBC麻布十番では、ダーマペン初回限定19,800円(税込)ポテンツァ頬初回限定33,000円(税込)で受けることができます。他の治療もお得なプランが用意されているので気になる方は施術メニューをご覧ください。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

患者さまのご予算に応じて、施術内容をご案内していきます。

保険適用の治療と保険適用外の治療の違い

ニキビ治療は、保険診療で治るものもあれば自由診療でないと完治しにくいものがあります。保険診療の場合は「ニキビ」という疾患を治療するのみと保険制度で決められているため、それ以上の治療は行うことはできません。

一方で、自由診療はニキビ治療だけでなく、ニキビをできにくくする肌質改善や美肌を目指すことができる治療です。また保険診療では、重度のニキビの治療は難しいといわれています。重度のニキビやクレーターの治療、ニキビ治療と同時に美肌を目指せるのが保険診療との大きな違いでしょう。

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山崎 禮子

保険適用の治療では、ぶつぶつして、腫れている、今あるニキビに対して治療していくことが多いです。保険適用外の治療では、沈静化しニキビ跡が気になる人へ、美肌や肌質改善を目的とした治療方法があります。

ニキビ治療に関するQ&A

ニキビ治療に関してよくある疑問に回答します。

Q. ニキビ跡は保険適応にはならない?

ニキビ跡は、過去のニキビの炎症が強かった時のクレーターや、色素沈着などです。ニキビが治った後に残った色素沈着を薄くしたり、クレーターなどの肌の凸凹を治療することは、美容目的であるため保険適応外になります。
保険治療は、ニキビの炎症を抑えること、新しいニキビが出来ないようにすることが目的で行われます。

Q. ニキビ治療はいつから始めるべき?

一般的には思春期の頃からニキビができ始めます。小学校高学年、または中学校に入ったあたりの12歳前後からニキビ治療をしっかりと行っておけば、痕になりにくいと思います。

Q. ニキビ跡にしないためのケアは?

ニキビができたら、触ったり、潰したりしないようにしましょう。
肌への刺激を少なくするように気を付けましょう。
例えば、1日2回の洗顔は、しっかりと泡を立てて優しく洗ったり、髪の毛が顔に触れないようにするなど刺激を与えないようにします。
メイクはリキッドファンデーションやコンシーラーで、ニキビを隠すために毛穴を塞がないように注意しましょう。

プロに相談して自分に合った治療方法を見つけよう!

ニキビは、皮膚の炎症性疾患です。早く治したい場合や繰り返すニキビ、ニキビ跡には保険適用外の自由診療で治療します。ニキビには、様々な原因や症状があり、それぞれに対応した治療が必要ですので、クリニックで早めに相談することをおすすめします。