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ポテンツァとダーマペンの違い|症状別おすすめの治療法を紹介

公開 2022年8月22日
更新

ポテンツァはニキビやクレーター、肝斑、毛穴の開きなど多くの美容効果が期待できる最新治療法です。マイクロニードル治療のダーマペンを進化させた機器として美容業界から注目されています。

どちらもマイクロニードル治療だけれど、なにが違うのかよくわからないという方もいるのではないでしょうか。ポテンツァはマイクロニードル治療と高周波RF治療が合わさった治療です。

この記事ではポテンツァとダーマペンの効果や違い、症状に適した治療法について詳しく解説しています。ポテンツァが気になっている方は、ぜひ参考にしてください。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

弥づき 飛ろ
美容マニア
弥づき 飛ろ(やづき ひろ)
ライター

美容マニアで、多数の美顔器やコスメなどを試して、体験談を発信している。また、美容治療についても、美容注射、レーザー、小顔矯正、ハイフ、美白施術などの施術体験がある。実体験を交えた情報発信に共感する女性ファンが多数。

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ポテンツァはダーマペンの進化版!最新美肌治療機器です

ポテンツァはマイクロニードル治療に高周波RF(ラジオ波)が組み合わさった最新美肌治療機器です。

微細な針を肌に刺して針先から高周波RFを照射し、同時に薬剤を注入することで幅広い肌悩みを改善することが期待されている治療法です。

針で傷ついた部位を修復しようとする「創傷治癒機能」の働きと、高周波RFの細胞を活性化させる働きにより、美肌を作り出すコラーゲンやエラスチンの増産が促進されます。

ダーマペンは、極細の針で肌表面に穴をあけて薬剤を浸透させます。ポテンツァと同じく創傷治癒する作用を活用してコラーゲンやエラスチンの生成を促進し、薬剤を肌の内側に浸透させる治療です。

どちらも針を使って肌に穴をあけ薬剤を導入させる施術ですが、ダーマペンには高周波RFの機能がありません。ポテンツァはダーマペンをより進化させた治療法だといえるでしょう。

ポテンツァとダーマペンとの違い

ここでは、ポテンツァとダーマペンの施術の仕組みや効果、ダウンタイムなどの違いについて詳しく解説します。

施術の仕組みと特徴

【ドラッグデリバリーシステム】

ドラッグデリバリーシステム

ポテンツァは、スタンプを押すように微細な針を刺しながら、針先から高周波RFを照射する施術です。目的や症状によって針のチップを変えたり、照射設定を変えたりすることで、一人ひとりに合った最適な治療ができるのが特徴です。

またポテンツァは、薬剤を適切な場所に十分な量を正確に届ける「ドラッグデリバリー」システムをもっています。ポテンツァに搭載されているポンピングチップがドラッグデリバリーシステムを可能にしており、ダーマペンにはない仕組みです。

このシステムにより肌の奥に薬剤を均一に注入することができるため、薬剤の効果を最大限に高めることができます。

【ダーマペンのメカニズム】

ダーマペンのメカニズム

ダーマペンはペンタイプになった極細針を肌にあて、振動させながら縦と横、斜めに滑らせるように穴をあけます。目的や症状に合わせて針の長さや本数を細かく調整することが可能です。針で穴をあけたあとに薬剤を手動で肌に塗布して浸透させます。

効果と改善が期待できる症状

ポテンツァもダーマペンも創傷治癒する作用を活用して、コラーゲンやエラスチンの生成を促進します。

ポテンツァは創傷治癒機能の働きと、高周波RFの細胞を活性化させる2つの効果をいかした治療が可能です。ニキビやニキビ跡のクレーター、肝斑、毛穴の開きや赤ら顔、小ジワやたるみの改善に効果を発揮します。

特にポテンツァは、単針のチップでニキビに直接高周波RFを照射し皮脂腺を焼くことが可能です。皮脂腺は一度破壊すると再生されないため、ニキビの根本治療ができます。

また、針と高周波RFの刺激の影響が、皮膚の真皮層にある繊維芽細胞を刺激し、コラーゲンの産生を促すことで、肌の生まれかわりが行われるため、ニキビ跡のクレーターを改善するのに効果的です。

ポテンツァは肝斑にも高い効果を発揮するといわれています。レーザートーニングでは弱い出力で色素排出を促す事で、肝斑の改善を行っている治療ですが、副作用に稀に肝斑の増悪や白斑が報告されてます。

ポテンツァでは、肝斑の原因であるメラノサイトに直接RFの熱エネルギーを与えてメラニンの産生を抑制する効果があります。 そうすることで、肝斑を作らないお肌作りを目指すことが可能になり、また、従来の肝斑治療で懸念されていた色素沈着や白斑のリスクなどの心配がなく、高い肝斑治療の効果が期待できます。

また、高周波RFで真皮層に熱を加える事で、新しい血管が増える過程を抑制し、赤ら顔の原因の一つ「毛細血管拡張症」を改善する効果も期待できます。

ダーマペンは創傷治癒による肌質改善と効果的な薬剤を組み合わせることで、ニキビやニキビ跡のクレーター、毛穴の開き、小ジワ、毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)などの改善に効果を発揮します。

ダーマペンは皮脂をため込まないようにする効果があり、ニキビの炎症の原因であるアクネ菌を成長させないため、ニキビができにくい肌質改善に効果的です。

ポテンツァの効果について詳しく知りたい方は「ポテンツァは1回でも効果実感!ニキビ跡/毛穴//肝斑が治る時期」の記事もご覧ください。

痛み・ダウンタイム

ポテンツァは痛みやダウンタイムが少ない治療です。痛みの感じ方には個人差がありますが、従来のダーマペン治療と比べるとおだやかだといわれています。

【ポテンツァの痛みが少ない理由は4つ】
・針を刺す深さと高周波RFの熱量の調節ができる
・針を刺すスピードの調節ができる
・皮膚を吸引しながら針を刺す
・音による恐怖心がない

ポテンツァは皮膚に余分な負荷がかからないように皮膚を吸引しつつ、針を刺すスピードをゆっくりに調節したり、高周波RFの熱量を調節したりすることができます。さらに音もやさしいため、痛みを感じにくい治療です。高周波RF機能は施術時の止血効果があり、ダウンタイムも短めです。

ダーマペンは高周波RF機能がないため、施術時の出血による赤みが残りやすくダウンタイムが少し長めになります。また針を刺すときの機械的で大きな音が、恐怖心をあおり痛みを強く感じてしまうことがあるようです。
ポテンツァとダーマペンの痛みやダウンタイムについて詳しく知りたい方は、次の記事も参考にしてください。「ポテンツァは痛み・ダウンタイムが少ない美肌治療!安全性評価も有!」「ダーマペンのダウンタイムは何日?ニキビの悪化や色素沈着が起こる?」

施術回数や費用について

ポテンツァはポンピングチップと高周波RFの効果により、薬剤が流れることなく肌の奥まで均一に届けることができるため、1回の治療で高い効果を得ることができます。ダーマペンと比べて少ない施術回数で効果を実感しやすいといわれています。

ただし、どちらの治療の効果も永久的に続くものではありません。定期的に治療を受けることが大切です。施術回数や頻度は目的や症状によって異なりますが、ポテンツァは3回、ダーマペンは5回ほどの施術で約1年効果が持続しやすくなります。

費用については、ポテンツァはダーマペンよりも高めです。顔全体でダーマペン1回の目安約2〜3万円に対してポテンツァは約10〜20万円です。費用の面ではダーマペンの方が受けやすい治療だといえるでしょう。

  ポテンツァ ダーマペン
施術の仕組み・特徴 ・微細な針を肌に刺して針先から高周波RFを照射し、同時に薬剤を注入する
・「ドラッグデリバリー」システムを持つ、ポンピングチップを搭載
・微細な針で穴をあけたあとに薬剤を手動で肌に塗布して浸透させる
改善できる症状 ・ニキビ
・ニキビ跡クレーター
(深い凹凸に効果的)
・傷跡
・肝斑
・赤ら顔
・毛穴の開き
・小ジワ
・トーンアップ、美白
・たるみ、リフトアップ など
・ニキビ
・ニキビ跡クレーター
・毛穴の開き
・小ジワ
・毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
・肌のハリ、弾力
・くすみ、美白 など
痛み チクチクした痛みがある
※ダーマペンより痛みを感じにくい
※麻酔により痛みを軽減できる
チクチク、ヒリヒリとした痛みを感じる
※麻酔により痛みを軽減できる
ダウンタイム ・ヒリヒリとした痛み・熱感・赤み・腫れといった症状がでる
1~2日、長くても1週間ほどで落ち着きます
・施術後1~3日後にかさぶたができるが、6~7日目で落ち着きます
※翌日からメイク可能
・ヒリヒリとした痛みとほてりといった症状がでる
2日ほどで落ち着きます
・赤みは5日ほどで落ち着きます
・かさぶたができますが、約1週間で落ち着きます
※翌日からメイク可能
施術回数 3回ほどの施術で約1年効果を持続しやすくなる
※目的や症状によって回数は異なる
5回ほどの施術で約1年効果を持続しやすくなる
※目的や症状によって回数は異なる
費用の相場 顔全体 約10~20万 顔全体 約2~3万
  ポテンツァ
施術の仕組み・特徴 ・微細な針を肌に刺して針先から高周波RFを照射し、同時に薬剤を注入する
・「ドラッグデリバリー」システムを持つ、ポンピングチップを搭載
改善できる症状 ・ニキビ
・ニキビ跡クレーター
(深い凹凸に効果的)
・傷跡
・肝斑
・赤ら顔
・毛穴の開き
・小ジワ
・トーンアップ、美白
・たるみ、リフトアップ など
痛み チクチクした痛みがある
※ダーマペンより痛みを感じにくい
※麻酔により痛みを軽減できる
ダウンタイム ・ヒリヒリとした痛み・熱感・赤み・腫れといった症状がでる
1~2日、長くても1週間ほどで落ち着きます
・施術後1~3日後にかさぶたができるが、6~7日目で落ち着きます
※翌日からメイク可能
施術回数 回ほどの施術で約1年効果を持続しやすくなる
※目的や症状によって回数は異なる
費用の相場 顔全体 約10~20万
  ダーマペン
施術の仕組み・特徴 ・微細な針で穴をあけたあとに薬剤を手動で肌に塗布して浸透させる
改善できる症状 ・ニキビ
・ニキビ跡クレーター
・毛穴の開き
・小ジワ
・毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)
・肌のハリ、弾力
・くすみ、美白 など
痛み チクチク、ヒリヒリとした痛みを感じる
※麻酔により痛みを軽減できる
ダウンタイム ・ヒリヒリとした痛みとほてりといった症状がでる
2日ほどで落ち着きます
・赤みは5日ほどで落ち着きます
・かさぶたができますが、約1週間で落ち着きます
※翌日からメイク可能
施術回数 5回ほどの施術で約1年効果を持続しやすくなる
※目的や症状によって回数は異なる
費用の相場 顔全体 約2~3万

※痛みやダウンタイムには個人差があります。

MBC・麻布十番(皮膚科・美容皮膚科)ではポテンツァの針のチップは11種類あり、導入薬剤も豊富です。また、最新のたるみ治療用ダイヤモンドチップも用意されています。さまざまな症状に合わせた治療を受けることができるので、気になる方は施術メニューをご確認ください。

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ポテンツァとダーマペンはどちらがおすすめ?

ポテンツァはダーマペンよりも1回の治療で高い効果を得ることができます。ただし、高周波RFやドラッグデリバリーシステムなどの機能が備わっている分、費用が高めなのがデメリットです。

ポテンツァとダーマペンはどちらがおすすめ?

【ポテンツァがおすすめの人】
・深いニキビ跡、クレーターを改善したい方
・従来の肝斑治療では効果を得られない方
・赤ら顔(毛細血管拡張症)を改善したい方
・費用に関係なく少ない施術回数で効果を得たい方
・ダウンタイムが少ない治療がしたい方

ポテンツァは、ダーマペンでは治療ができない肝斑や深いニキビ跡、クレーター、赤ら顔を改善したい方に向いています。

ダーマペンはポテンツァに比べて価格が安めです。治療したい症状にもよりますが、費用を抑えたい方はダーマペンがおすすめです。

また、それぞれの目的に合わせた薬剤があります。Miracle H(ミラクルH)やGANA PNV+、サイトカインリッチはダーマペンとポテンツァどちらの治療にも導入できます。改善したい症状や費用面など、自分に合った治療法を選択することをおすすめします。

  薬剤 改善効果
ポテンツァ・ダーマペン
どちらにも導入できる薬剤
Miracle H(ミラクルH) 肌質改善・ハリ・ツヤ・くすみ・エイジングケア・美肌など
GANA PNV+ ニキビ・ニキビ跡・ハリ・ツヤ・小ジワ・美白など
サイトカインリッチ ニキビ跡・毛穴・小ジワ・エイジングなど
ダーマペンで導入できない薬剤 ※ポテンツァ専用の薬剤 毛穴・小ジワ・傷跡・クレーター・ニキビ跡・凹凸など

お悩み別おすすめの治療

肌悩みにおすすめの代表的な「治療✕薬剤の組み合わせ」をご紹介します。

美白・ニキビ跡

ポテンツァ✕GANA PNV+・ダーマペン✕GANA PNV+

GANA PNV+は細胞活性因子製剤です。GANA PNV+には、ヒアルロン酸やグルタチオンが多く含まれています。グルタチオンの美白効果は、ニキビ跡の炎症を抑えるのに効果的です。また、肌のハリ、ツヤにも効果を発揮します。ポテンツァとダーマペンどちらの治療にも用いられる薬剤です。

ハリ・ツヤ

ポテンツァ✕Miracle H(ミラクルH)・ダーマペン✕Miracle H(ミラクルH)

Miracle H(ミラクルH)は、PLC(ポリカプロラクトン))導入剤とヒアルロン酸が入っています。
PLCはコラーゲンの産生を促進するので、ハリやツヤといったリジュミネーション(肌の若返り)に効果的です。ポテンツァとダーマペンどちらの治療にも効果を発揮します。

毛穴の開き

ポテンツァ✕サイトカインリッチ・ダーマペン✕サイトカインリッチ

サイトカインリッチはサイトカインリッチ血清と呼ばれており、肌の細胞を作り出すための成長因子を多く含んでいる薬剤です。PRP治療の上をいく肌治療といわれています。

ポテンツァとダーマペンどちらの治療にも効果的な薬剤として用いられます。コラーゲンを刺激し再生させる働きがあり、毛穴の開きや肌の若返り、エイジングケアに効果を発揮します。

症状に適した継続できる治療法を選択することが大切

ポテンツァは、ドラッグデリバリーシステムや高周波RFの機能が備わっていることで、痛みやダウンタイムを抑えながら高い効果を得ることができる最新の治療法です。重度のニキビ跡やクレーター、肝斑、赤ら顔の治療にはポテンツァがおすすめです。

治療法で迷われている方は、まずはクリニックでカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。大切なのは、自分の症状に適した継続できる治療法を選択することです。自分に合った治療法で肌悩みを改善して、ぜひ美しい素肌を手に入れてください。

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