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肝斑は自分で治せない。美容クリニックの「ピコレーザー」がおすすめ。

公開 2023年6月7日
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肝斑を自分で治す方法について、自分でできる簡単な方法として次の4つをお勧めします。
・紫外線対策
肌が紫外線を浴びると、シミの素となるメラニンを生成するとともにターンオーバーの乱れを起こして、肌の老化を進めることが分かっています。

・肌に優しいスキンケア
洗顔やメイクなどどんなに優しくしていても、肌にふれる機会が多ければダメージになります。肌は刺激に対してメラニンを発生させて肌を守っているので、できるだけ刺激を与えないようにするのがポイントです。

・ホルモンバランスを整える生活
何気ない日常の中には、自分でも気付かないうちにストレスになっていることが隠れています。ストレスを受けると、ホルモンを分泌する脳の指令が正しく伝わらなくなってバランスが崩れてしまいます。ほんの少しでもリラックスできる時間をつくり、定期的に気分転換をしましょう。

よくあるご質問

肝斑を確実に消す方法はありますか?

できるだけ肝斑をきれいに治したいのであれば、美容皮膚科に相談するのがおすすめです。皮膚科でも肝斑の治療はできますが、美容皮膚科では皮膚科と同じ治療に加えて自由診療による治療も行っていて「できるだけ早く治したい」「色ムラを残さずきれいにしたい」という個人的な要望にも対応した治療が受けられます。

肝斑は自然に消えますか?

肝斑は、閉経して女性ホルモンの乱れが落ち着く60代以降になると自然に薄くなっていくという特徴があります。
薄くなる度合は個人差があり、人によっては完全に消えることも確認されています。

肝斑の人がやってはいけないことは何ですか?

メイクや洗顔、タオルでこする、ピーリング入りの化粧品などは皮膚に強い刺激を与え炎症をさらにひどくして、肝斑を悪化させる可能性があります。

肝斑は薄くなるものなの?

肝斑は、閉経をしてから徐々に、自然に薄くなっていく傾向があります。 完全に消える場合もあれば、薄っすらと残る場合もあります。 肝斑が気になり、間違ったケアをしてしまうと、なかなか改善しないというケースも目立ちます。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

小坂 恵
美容皮膚科看護師・美容医療ライター
小坂 恵
ライター

看護師として総合病院で病棟・外来勤務(婦人科、整形外科、脳神経外科、放射線科など)を経験。また、皮膚科専門医の下で皮膚科・形成外科・美容皮膚科のクリニックで働いた経験を活かし、美容医療ライターとして活動中。美容や医療に関する専門的な記事の執筆や監修を手がける。様々なメディアで、コラム監修、執筆等を行い、美容専門家として認定され掲載されている。

肝斑はシミの一つで、適切な治療をすれば1~2ヶ月で肌の透明感に違いが出てきます。しかし、治療をはじめる前には肝斑とほかのシミを見分けることが大切です。

シミには肝斑のほかに、老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)やそばかすなどさまざまな種類があり、それぞれに適した治療があります。

特に肝斑は間違ったケアで悪化してしまう可能性があり、自己判断でケアするよりも専門の医師に見分けてもらい、治療やケアについて相談するのが近道です。

肝斑の特徴と見分け方

肝斑の特徴と見分け方

シミにはたくさんの種類がありますが、加齢によるシミやそばかすと肝斑を見分ける方法としては、それぞれのシミの特徴や見た目の違いを知っておくことです。

一般的にシミと呼ばれる老人性色素斑は、茶色から黒色のものが多く、境界線がはっきりしていて年月とともに濃く大きくなっていきます。加齢に伴って発症するので、男女関係なく肌の機能が低下する30代後半に目立ちはじめます。紫外線を受けやすい顔や手の甲、背中などにできますが、左右対称に現れるわけではありません。

そばかすは一つ一つのシミが4ミリ以下と小さく薄い茶色をしていますが、境界線は明瞭で顔の中心部に点々と散在するのが特徴です。また、そばかすの原因は主に遺伝が関係しており、親にそばかすがあれば、子どももたいてい発症します。シミや肝斑とは異なり、多くが幼少期から思春期の子ども時代に発症することから見分けられるでしょう。

肝斑は発症する部位が顔に限定されており、発症しているほとんどが30~40代の女性です。境界線がぼんやりとしていて、典型的な肝斑であれば頬のあたりに左右対称に広がっているので、ほかのシミと見分けやすいはずです。ただし、肝斑は頬以外にも、額や口の周りに発症する場合もあれば、目尻だけに現れたり、完全な左右対称ではなかったりするので、見分けるのが難しいケースもあります。

肝斑ができる原因

シミやそばかすは、紫外線や摩擦の刺激が発症・悪化に大きく関係していますが、肝斑も例外ではありません。

ただ、肝斑は、妊娠や出産、更年期などのタイミングで発症しやすいことから、女性ホルモンの変動が大きな原因とされています。女性ホルモンは日常生活の乱れやストレスの蓄積でも変動しやすく、何気なく行っている生活習慣で肝斑を悪化させてしまっている可能性があります。

実際に、ピルの服用や生理周期で発症することはあっても、男性で肝斑を発症する人はほとんどおらず、女性でも閉経後に発症する人はほぼいません。

それぞれのシミは見た目の特徴や原因などが異なり、簡単に見分けられると思えるかもしれません。しかし、イレギュラーな形で発生してる場合や肝斑の上にシミやそばかすを併発しているケースもあります。自分では分かりにくいなと思ったら自己判断せず、専門知識を持った皮膚科や美容皮膚科を受診して診断してもらうのが賢明です。

肝斑については「肝斑の治療法を紹介!シミとの見分け方、治療の費用と期間まで」でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

お金をかけずに自力で肝斑を治す方法

お金をかけずに自力で肝斑を治す方法

肝斑は治したいけど、できればお金をかけずに自力で治したいと考えている方は、今から紹介するセルフケアを徹底してみましょう。

紫外線対策

肌が紫外線を浴びると、シミの素となるメラニンを生成するとともにターンオーバーの乱れを起こして、肌の老化を進めることが分かっています。アウトドアなど屋外で生活する際にはきっと紫外線対策をされているでしょうが、屋内でも紫外線は窓ガラスを通り抜けてくるためUVケアは必須です。また、曇りや雨の日でも紫外線はゼロではありません。毎日欠かさずUVケアは行いましょう。

肌に優しいスキンケア

洗顔やメイクなどどんなに優しくしていても、肌にふれる機会が多ければダメージになります。肌は刺激に対してメラニンを発生させて肌を守っているので、できるだけ刺激を与えないようにするのがポイントです。また、メラニンを還元させるビタミンC誘導体やトラネキサム酸が配合された薬用美容液や飲み薬をプラスするのもおすすめです。

ホルモンバランスを整える生活

ホルモンバランスを整える生活

何気ない日常の中には、自分でも気付かないうちにストレスになっていることが隠れています。ストレスを受けると、ホルモンを分泌する脳の指令が正しく伝わらなくなってバランスが崩れてしまいます。ほんの少しでもリラックスできる時間をつくり、定期的に気分転換をしましょう。

私たちの体では夜寝ている間に成長ホルモンが分泌されています。寝る時間が不規則な人や睡眠時間が短い人はホルモンがうまく分必されていない可能性があります。

睡眠時間をしっかりとる 栄養バランスの良い食事を

また、栄養バランスの偏ったダイエット法もホルモンバランスの乱れを引き起こす要因です。

肝斑のセルフケアは治療ではないので効果の現れ方には個人差がありますが、ケアを続けても改善しない場合には、そもそもシミが肝斑なのか皮膚科や美容皮膚科で確かめてもらいましょう。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

肝斑は、日々の生活習慣で改善予防が可能な場合があります。
できるところから生活に取り入れてみましょう。

皮膚科・美容皮膚科での肝斑の治療法

皮膚科・美容皮膚科での肝斑の治療法

肝斑を治療してもらおうと思った時に、皮膚科と美容皮膚科のどちらを選べばいいのか迷いますよね。どちらの医師も肝斑の診断はもちろんですが、肌の状態や生活習慣も考慮しながら治療の方法を選んでおり、治療を組み合わせることもできます。

医療機関なら内服薬や塗り薬、美白施術で副作用や肌トラブルが起こってもすぐに発見・対処ができる点でも安心です。まずは、皮膚科と美容皮膚科の両方で受けられる肝斑の治療について紹介します。

内服薬

肝斑の治療にはトラネキサム酸が有効で、皮膚科でも美容皮膚科でもトラネキサム酸の内服薬がよく処方されます。早ければ服用開始から4~5週間程で効果を実感できるでしょう。ただし、内服治療の期間は1~2ヶ月程度が目安で、単独の治療では肝斑をきれいになくせなかったり再発したりといったケースもあります。

トラネキサム酸の処方は皮膚科でも美容皮膚科でも保険適用外となり自費ですが、皮膚科ではビタミンCやEなどの内服薬であれば保険が適用されることもあります。

塗り薬

肝斑の治療ではハイドロキノンやトレチノインといった塗り薬が用いられます。だいたい2~3ヶ月続けても効果が不十分な場合には、1ヶ月程中止した後に再度2~3ヶ月を目安に治療を行います。美容皮膚科ではどちらの成分も当たり前に扱っているものですが、皮膚科では普段取り扱っていないことも多く、薬局で薬を取り寄せてもらう必要があるかもしれません。

ピーリング

薬剤の作用で古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促す治療は肝斑にも有効です。2~3週間に1回の施術を10回程度行うことでメラニンをスムーズに排出して、肝斑を薄くさせる効果が期待できます。ピーリングでは肝斑を完全に消し去ることはできませんが、同時にニキビや小じわのケアができます。
ケミカルピーリングについてはこちらの記事も参考にしてください。

ピコレーザー

ピコレーザーは、1ピコ(1兆分の1秒)という短時間の波長を搭載する医療レーザー機器です。低出力のレーザーを照射して、肝斑のように微妙な肌のムラも一定に整えるピコトーニング(レーザートーニング)治療ができます。1ヶ月に1回の照射を複数回行いますが、肝斑の状態に合わせて施術回数は決めます。
ピコレーザーについてはこちらのコラムでも詳しく解説しています。

ポテンツァ

ポテンツァはマイクロニードル治療にRF波の照射や薬剤浸透を同時に行える美肌治療です。RF波がメラノサイトの働きを抑制して、肝斑を治療していきます。ポテンツァは1回でも効果を実感できますが、今までほかの治療では改善できなかった頑固な肝斑に対しても1ヶ月半から2ヶ月に1回の定期的な施術で改善が期待できます。

ポテンツァについてはこちらも記事もおすすめです。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子

昔と比べると、肝斑に対する治療療法が増えました。なかなか治りが悪いなと思うことがありましたら、ぜひ当院にて一度ご相談ください!

よくあるQA

肝斑の治療に関してよく寄せられる質問にお答えします。

Q.肝斑の治療をするなら皮膚科と美容皮膚科どっちがいいでしょうか?

できるだけ肝斑をきれいに治したいのであれば、美容皮膚科に相談するのがおすすめです。皮膚科でも肝斑の治療はできますが、美容皮膚科では皮膚科と同じ治療に加えて自由診療による治療も行っていて「できるだけ早く治したい」「色ムラを残さずきれいにしたい」という個人的な要望にも対応した治療が受けられます。

Q.トラネキサム酸ってどんな成分?

トラネキサム酸とは、肝斑の治療に効果が期待できる成分です。
肝斑の原因であるメラニン色素を作るメラノサイトの働きを抑え、色素沈着を抑制して肝斑を改善をしていきます。