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ピコレーザーとは|シミやニキビに効果あり?ダウンタイムや費用、治療の注意点まで美容専門家が徹底解説

公開 2021年7月9日
更新 2023年12月3日
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MBC・麻布十番 院長
立花 義浩
監修者

専門科目:皮膚科/美容皮膚科。北海道大学精神医学教室、北海道大学救急医学教室、東京慈恵医大救急医学教室にて修練を重ねた経験をもつ。また、銀座にて美容皮膚科医として、都内皮膚科クリニックにて、皮膚科医としての勤務経験をもつ。

橋口 美妃
美容家/美容商品卸、コンサル会社経営
橋口 美妃
ライター

エステティシャン、タレント、女優としての経験を経て、現在は、美容、健康の輸入卸しや通販コンサルティング会社を経営。美容マニアで、自身でエステサロン、ジム、美容皮膚科、美顔器、など様々な美容施術を体験をしてきた。韓国の美容情報にも精通しており、韓国美容皮膚科のカウンセラーとしても活動中。ステマに惑わされない美容迷子を減らすために、リアルな体験談や比較分析を得意とする。

ピコレーザーとは?

ピコレーザーのメリットと特徴を解説します。

ピコレーザーは痛みが少なく、ダウンタイムが短い

ピコレーザーは、従来のレーザー治療と比べ、肌へのダメージと痛みを最小限に抑えた、ダウンタイムの短い治療法です。レーザー治療が初めての人、痛みが不安な人にはおススメの施術です。
従来のレーザーはナノ秒レーザーとよばれており、照射時間は10億分の1秒でした。ピコレーザーはさらに1兆分の1秒と、非常に短い照射時間になりました。

照射時間が長くなると本来照射したい部分以外の周りの細胞にも熱が広がるため、必要ない部分にまでダメージを与えてしまいます。例えば熱いお湯に10秒間指を浸けるのと、1秒間浸けるのとでは火傷の度合いは大きく違います。
当然短い方がダメージは軽くなるのと同じく、レーザーの照射時間が短いピコレーザーは、肌へのダメージも最小限に抑えられます。そのため、施術中の痛みも、施術後のダウンタイムも軽く済み、肌に負担の少ない治療になります。

フラクショナルレーザー治療などは、痛みが強く4〜5日は日焼け後の肌のように皮がボロボロとむけ、メイクをしてもファンデーションが乗らずメイクをすることも出来ない状態でした。それに比べ、ピコレーザーは皮むけもなく、施術中も施術後も痛みはほとんど感じなく、輪ゴムではじかれている程度のものです。
痛みに敏感な方は麻酔クリームを使うこともできるので、レーザー治療が初めての方にもお勧めできる施術です。

ピコレーザーは短期間で効果を実感しやすい

従来のレーザーはメラニンを熱で分解していたため、分解したメラニン色素の粒子が粗く、ターンオーバーによって排出されるまでに時間がかかっていました。そのため、効果を実感するまでに時間がかかっていました。また、施術後に紫外線を浴びてしまうとメラニンが再生されてしまう事もあり、効果の実感が少ないと感じる人もいました。

それに比べ、ピコレーザーはメラニン色素を微粒子サイズに細かく粉々に砕く事で、ターンオーバーによる排出が早く、効果を早く実感される人が多いです。

私自身、ピコレーザーで10㎜程度のシミを除去したのですが、1週間程度で照射した部分の赤みは消え、かさぶたが剥がれてシミはほぼ見えなくなっていました。

ピコレーザーは様々なタイプのシミに対応できる

ピコレーザーは、従来のレーザーやフォトフェイシャルでは反応しない薄いシミや、肝斑などにも対応するマルチレーザーです。

 

ピコレーザーは様々な肌悩みに対応

ピコレーザーの照射モードは3種類あり、肌の悩みに合わせ波長を使い分けることで、様々な肌悩みに対応できます。

  • ・トーニングモードはシャワーのように低出力で照射し「薄いシミ・美白・赤ら顔」などに有効です。
  • ・フラクショナルモードは中範囲に中出力で照射し肌の深部のコラーゲン生成を促すためクレーターや毛穴の開き、ニキビ肌など「肌再生」に有効です。
  • ・スポットモードは高出力で色素の濃い部分をピンポイントで照射し、メラニン色素を分解します。色素部分をピンポイントで狙い、熱ではなく光でメラニン色素を破壊します。

ご自分の悩みに合わせたモードの選択は、担当の先生と相談をして決める事が大切です。
悩みによっては2種類や3種類のモードを複合照射する事も可能で、一度に複数の治療を行う事が出来るため、施術時間も回数も短縮出来ます。

ピコレーザーの期待できる効果

ピコレーザーは、以下のような肌の症状に効果が期待できます。

シミ・肝斑・ほくろ・イボ

ピコレーザーの期待できる効果

薄いシミ・肝斑には、トーニングモードがお勧めです。
従来のレーザーやフォトフェイシャルでは反応しなかった薄いシミはもちろん、肝斑にも使用出来るレーザーです。
今まで肝斑の治療はトラネキサム酸などの投薬治療が主流で、レーザーは逆に悪化させてしまうこともあり使えませんでした。ピコレーザートーニングはこの肝斑治療にも使用可能です。

濃いシミ・ほくろ・イボ

濃いシミ・ほくろ・イボにはスポットモードがお勧めです。
従来のレーザーは顔や手の濃いシミは照射回数を複数回に分けて照射する必要がありました。また、照射回数を増やしてもメラニン色素を分解するパワーが弱く、一定の大きさまでしか分解できませんでした。
ピコレーザーのスポットモードはメラニン色素を細かい微粒子にまで分解(破壊)することで、ターンオーバーによる排出効率が良く、従来の1/3程度の照射回数でシミ・ほくろ・イボの除去が可能です。

ニキビ・毛穴・ニキビ跡

ニキビ・毛穴・ニキビ跡にはフラクショナルモードがお勧めです。
フラクショナルモードは、肌全体を新しい肌に入れ替える(肌再生)を促すため、ニキビやニキビ跡、クレーターなどダメージを受けた肌や、毛穴の開きを解消してくれます。

出力はスポットモードとトーニングモードの中間で、従来のレーザーと比較して照射回数を抑えながら、肌の再生とハリ・弾力を実感出来ます。
再生のメカニズムは、レーザーにより皮膚の深部に無数の穴を開け、その穴を埋めようとして、細胞分裂が活発になり、穴の周りでどんどん新しい細胞に置き換わる事で生まれたての肌を再生します。一度の施術で約10〜15%の細胞が再生されると言われており、4〜5回の施術で効果を実感できる人が多いです。

傷跡、火傷跡などの色素沈着

傷跡にはトーニングモードとフラクショナルモードの使い分けがお勧めです。
トーニングモードでターンオーバーが促進され、メラニンの排出を促すことで、火傷の跡や傷跡の色素沈着を薄くし、フラクショナルモードで老化し傷ついた肌を再生します。
皮膚の再生効果が高いので、今まで難しかったくぼんだ傷跡や、リストカットの傷、たばこ等の火傷跡も数回照射していくことで改善効果が期待できます。

美白・赤ら顔

美白・赤ら顔にはトーニングモードがお勧めです。
レーザーを低出力で照射する事により、コラーゲンを産生しメラニン色素にアプローチしていくため、内側からキメが整い、肌全体の透明感と美白効果が期待できます。
また、ピコレーザーというとシミや肌質改善のイメージが強いですが、メラニン(黒)とヘモグロビン(赤)にも吸収される特性を持つので赤ら顔治療にも有効です。

赤ら顔(毛細血管拡張症)の治療は他にも、『ジェネシス』や『M22のフォトフェイシャル』等がありますが、ピコレーザーは効果が早く約1/3程度の回数で効果を感じる人が多いです。

タトゥー・痣(アザ)

タトゥー・痣(アザ)にはスポットモードがお勧めです。
これまでの入れ墨治療はQスイッチYAGレーザー、またはQスイッチルビーレーザーで治療していました。しかし、これらは黒や茶色、青色のものしか効果がなく、マルチカラーによるタトゥーは対応出来ないため、皮膚切除を行う方法しかありませんでした。

ピコレーザーは色素粒子をより細かいサイズまで破砕することが可能となり、少ない治療回数でマルチカラーのタトゥー除去ができるようになりました。

また、痣(アザ)やそばかすのような生まれつきの色素病変に対しても、ピコスポットが効果的で、痣の種類の状態によってスポットやトーニングを組み合わせて治療します。
先天的なものは、後天的な色素病変であるシミやくすみなどに比べると、施術回数を要することが多いと言われています。

ピコレーザーのダウンタイムと副作用は?

ピコレーザーは、照射モードによってダウンタイムと副作用に少し違いがあります。

トーニングモードのダウンタイムと副作用

ピコレーザーのダウンタイム

○ダウンタイム 
ほとんどありません。施術後からメイクも可能です。

○副作用 
ピコレーザーのトーニングモードは痛み、ダウンタイムはほとんど無いと言われていますが、痛みに関しては個人差がありますので、痛みを感じた場合は麻酔クリームなどのお願いすることも出来ます。

私がトーニングモードを受けた際は「爪楊枝で軽く“ちょんちょん”と触られている」様な感じでした。

まれに紫斑(しはん)※やかゆみ、色素の増強や脱失が生じる場合があります。
照射後は肌が乾燥するため、保湿をしっかりとすることが回復への近道です。

※紫斑(しはん)とは、皮膚下に出血したため現れる紫色の点々v

フラクショナルモードのダウンタイムと副作用

○ダウンタイム
施術当日は多少赤みが出る場合がありますが、施術後のクーリングで直ぐに引いていきます。
施術後からメイクが可能です。日焼けに注意してください。

○副作用
トーニングモードと比べ、若干の痛みを感じる人が多いようです。
トーニングモードと同様に“パチンパチン”とゴムではじかれる程度の痛みです。
まれに湿疹が出る場合がありますが、レーザー後の肌の乾燥や、熱がこもることが原因で、数時間すると引いてきます。
※レーザー照射後は肌が乾燥するため保湿と日焼け止め対策をしましょう。

スポットモードのダウンタイムと副作用

○ダウンタイム
施術後数時間は多少赤みが出る場合があります。
施術箇所が多い場合は翌日からのメイク・洗顔がお勧めです。
他のレーザーと違い、施術後の保護テープも必要ありませんが、10日前後は強い刺激(擦ったり)を控え、日焼けに注意してください。

○副作用
過大な副作用はありませんが、照射部位の色素沈着(日焼けなどによる)が起こる場合があります。

ピコレーザーのメリットとデメリット

これまで説明したピコレーザーの特徴から、メリットとデメリットをまとめてご紹介します。

ピコレーザーのメリット

  • ●ピコレーザーは衝撃波で色素を破壊する為、従来のレーザーでは対応しにくい薄いシミや多色のタトゥーなどにも効果を発揮します。
  • ●従来のレーザー治療のシミだけでなく、シワやたるみ、毛穴などの幅広い肌悩みに対応します。
  • ●フラクショナルモードでは、コラーゲンやエラスチンの生成、ターンオーバーを促進し肌の若返り効果も期待できます。
  • ●個人差はありますが、従来のレーザー治療よりも少ない施術回数で済み、比較的早く肌の変化を実感できます。
  • ●忙しい時間の隙間に治療が可能です。
  • ●ダウンタイムが短く、施術後から直ぐ日常生活に戻れます。
  • ●施術後のダウンタイムが少なく、メイクもできるため、友人や家族にバレにくい。

ピコレーザーのデメリット

  • ●従来のレーザー治療と比較して費用が若干高くなります。
  • ●従来のレーザー機器より痛みは少ないとされていますが、全くないわけではありません。また、照射後の色素沈着の可能性もゼロではないため、施術にあったっては医師の説明をしっかり受けるようにしてください。
  • ●自由診療のため美容診療には保険が使えません。

痛みが心配という方の対処法

ピコレーザーは痛みが比較的少ない施術と言われていますが、それでも痛みが不安な方は、クリニックに相談すると麻酔クリームなどで対応をしてくれます。

ピコレーザーのモードによっても痛みが多少異なり、トーニングの場合と比べると、フラクショナルやスポットの場合に、多少痛みを感じる人が多いようです。

※タトゥー除去の場合は高出力のため麻酔注射などを行ってくれる場合もありますので、医師と相談されるとよいでしょう。

ピコレーザーの効果を感じるまでの期間とトータル費用

ピコレーザーは、照射モードによって施術回数や金額が異なります。

トーニングモードの費用と期間

1回  15,000円〜20,000円程度
効果実感回数 5〜10回
実感期間 1回毎に2週間開けるため10〜20週間
実感までの費用 約 75,000円〜200,000円 

フラクショナルモードの費用と期間

1回  30,000円〜50,000円程度
効果実感回数 3〜5回
実感期間 1回毎に4週間開けるため12〜20週間
実感までの費用 約 90,000円〜250,000円

スポットモードの費用と期間

1回  100,000円〜  
効果実感回数 1回 多色タトゥーなどは2〜3回
実感期間 1回でほぼ実感するため1日
実感までの費用 約 100,000円〜300,000円

※上記は目安で、効果の実感には個人差があります。また、範囲や部位の状態によって異なります。

まとめ

施術をされる方の一番の不安は「痛み」ではないかと思います。
従来のレーザー治療は「痛い」というイメージが強く、施術を決断するのに勇気が必要でした。ピコレーザーは、痛みが少ないレーザーで、さらに、ダウンタイムもほとんど無く、翌日には普段どおりの生活ができ、忙しい日常の中で隙間時間に施術が可能な施術です。

MBC・麻布十番(皮膚科・美容皮膚科)では患部を徹底的に治療したい方向けに、部位別の取り放題プランや、トーニング・フラクショナル・スポット打ち放題プランが充実していますので、結果を求める方にお勧めです。