シミを消す方法は、シミの種類によって治療法が異なります。シミには種類があり、セルフケアで改善できるシミとそうでないシミがあります。
まずは自分のシミの種類を知ることが大切です。またシミの種類別治療法について詳しく紹介します。
よくあるご質問
出来てしまったシミは消えますか？
出来てしまったシミは消せます。
美容クリニックの治療でキレイにできますが、セルフケアだけでは完全に消せません。
そのため、セルフケアで予防を続けながら、美容クリニックでシミ取り治療も併用して行う必要があります。
顔のシミは消せますか？
シミは美容クリニックで治療することができます。
美容クリニックで行われる治療はレーザー治療がメインです。 加齢や日焼けによるシミ、肝班にはピコレーザー、そばかすにはフォトフェイシャルによる治療などを行います。
シミ取りで一番効果があるのは？
「ピコレーザー」が濃いシミ・薄いシミ・肝斑など様々な肌悩みに対応できる点から効果が高いと言えます。
ピコレーザーは、従来のレーザーやフォトフェイシャルでは反応しない薄いシミや、肝斑などにも対応するマルチレーザーです。ピコ秒での照射が可能なピコレーザーは、肌への負担が少ないため、出力を強くしてもダメージが出にくいのが特徴です。
ケシミンクリームでシミは消えますか？
ケシミンクリームでは、シミは消えません。
シミは美容クリニックで、シミの種類に合わせた治療法をご提案いただけますので
是非カウンセリングに行ってみてください。
聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。
あなたのシミはセルフケアでOK？
シミにはいくつか種類がありますが、大きく分けると「セルフケアで薄くできるシミ」と「セルフケアでは消せないシミ」の2つに分かれます。
シミの種類
ここでは、シミの種類とそれぞれの原因や特徴についてご紹介します。自分のシミと照らし合わせてチェックしてみましょう。
| シミの種類 | 原因(推測される要因) | 特徴 |
|---|---|---|
| 老人性色素斑 | ・紫外線 ・ターンオーバーの乱れや低下 ・ストレス |
・茶褐色～茶色 ・輪郭がはっきりしている ・大きさはさまざま |
| 炎症性色素沈着 | ・傷跡 ・ニキビ跡(吹き出物) ・やけど ・虫刺され跡 |
・灰褐色、茶褐色、紫褐色 ・ムラがある |
| 肝斑 | ・紫外線 ・ホルモンバランスの乱れ ・ストレス |
・左右対称 ・広範囲 ・輪郭がぼやけている |
| 雀卵斑(そばかす) | ・遺伝的要素 ・紫外線 |
・小さな点状の斑点 ・鼻を中心に左右対称 ・春や夏に濃くなる |
| 脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう) | ・加齢 | ・茶褐色、黒褐色 ・少し盛り上がった扁平なできもの |
| ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) | ・遺伝 ・女性ホルモン ・紫外線 |
・米粒～小豆くらいの大きさ ・両頬や下まぶたなどに多発 ・灰色、くすんだ茶褐色 |
| 老人性色素斑 | |
|---|---|
| 原因(推測される要因) | ・紫外線 ・ターンオーバーの乱れや低下 ・ストレス |
| 特徴 | ・茶褐色～茶色 ・輪郭がはっきりしている ・大きさはさまざま |
| 炎症性色素沈着 | |
|---|---|
| 原因(推測される要因) | ・傷跡 ・ニキビ跡(吹き出物) ・やけど ・虫刺され跡 |
| 特徴 | ・灰褐色、茶褐色、紫褐色 ・ムラがある |
| 肝斑 | |
|---|---|
| 原因(推測される要因) | ・紫外線 ・ホルモンバランスの乱れ ・ストレス |
| 特徴 | ・左右対称 ・広範囲 ・輪郭がぼやけている |
| 雀卵斑(そばかす) | |
|---|---|
| 原因(推測される要因) | ・遺伝的要素 ・紫外線 |
| 特徴 | ・小さな点状の斑点 ・鼻を中心に左右対称 ・春や夏に濃くなる |
| 脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう) | |
|---|---|
| 原因(推測される要因) | ・加齢 |
| 特徴 | ・茶褐色、黒褐色 ・少し盛り上がった扁平なできもの |
| ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) | |
|---|---|
| 原因(推測される要因) | ・遺伝 ・女性ホルモン ・紫外線 |
| 特徴 | ・米粒～小豆くらいの大きさ ・両頬や下まぶたなどに多発 ・灰色、くすんだ茶褐色 |
老人性色素斑
老人性色素斑は、紫外線が原因で起こるシミです。紫外線のダメージを受けると、肌を守るためにメラニンが生成されます。加齢やストレスなどでターンオーバーが正常に行われないと、メラニンが排出されにくくなりシミとなってしまうのです。
炎症性色素沈着
炎症性色素沈着とは、傷やニキビ、虫刺されなどの炎症の後にできる色素沈着のことです。肌のターンオーバーが正常に繰り返されることで自然に消えることがほとんどですが、炎症後に摩擦や日焼けなどの紫外線ダメージを受けると色素沈着が起こりやすくなります。
肝斑
肝斑は、顔の左右対称に現れる輪郭のはっきりしないシミです。通常30〜50代の女性に多くみられます。肝斑の原因はまだはっきりと解明されていません。ですが妊娠中や更年期といった時期に発症しやすいため、ホルモンバランスの乱れが影響していると考えられています。
雀卵斑（そばかす）
雀卵斑は、遺伝的要因で発生すると言われているシミです。一般的に幼児期からできはじめ、思春期に目立つようになります。また春から夏に濃くなり、秋から冬にかけて薄くなる傾向にあるようです。遺伝が主な原因ですが、紫外線のダメージを受けると濃くなる可能性があります。
脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）
脂漏性角化症は、加齢に伴いできる平らなできものです。色は茶褐色や黒褐色で、表面が少しザラザラしています。老人性色素班から脂漏性角化症になることもあります。一般的に顔や手の甲など、日光のあたりやすい部位にできます。
ADM（後天性真皮メラノサイトーシス）
ADMは、両頬や下まぶた、左右のおでこにまとまって出現する米粒～小豆くらいのシミです。一般的なシミと違い、ADMは真皮層でシミが発生します。そのため、色も灰色やくすんだ茶褐色に見えるのが特徴です。シミの一種ですが、後天性のアザの一種でもあります。
セルフケアでは、シミを薄くすることやシミができるのを防ぐことが期待できます。ただし、長い時間が経過したシミや濃いシミをセルフケアで改善することは難しいでしょう。
特に、真皮層にまで影響しているシミはセルフケアでは対応できません。シミの種類によってはクリニックでの治療が必要です。クリニックでは真皮層まで届く治療ができます。シミの種類に対応したさまざまな治療法が用意されており、シミを早くきれいに消すことが可能です。
セルフケアでも薄くできるシミと対処法
セルフケアで薄くできるシミは下記の3種類です。
・老人性色素斑
・炎症性色素沈着
・肝斑
老人性色素斑や炎症性色素沈着には、美白スキンケアや市販で購入できるハイドロキノン、トレチノンといった外用薬を使うのがおすすめです。また、ビタミンCやL‐システインなどの内服薬は、肝斑の治療に効果を発揮します。
そのほかにも、肌のターンオーバーを促すピーリングや、美顔器などもシミを薄くするのに効果的です。美顔器には保湿や美白成分を導入できるタイプや、シミに有効なLEDタイプなどがあります。
セルフケアでは消せないシミ
セルフケアで消せないシミは下記の3種類です。
・雀卵斑（そばかす）
・脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）
・ADM（後天性真皮メラノサイトーシス）
雀卵斑と脂漏性角化症、ADMなどの遺伝性や真皮層に影響があるシミは、セルフケアでは対処できません。クリニックでの治療が必要です。
特にADMは、セルフケアでは届かない真皮層でできるシミのため、治療法が限られています。肝斑と混在している場合、治療法がそれぞれ異なるため、専門の医師による鑑別と治療が求められます。
セルフで頑張るか？クリニックに行くべきか？
セルフケアでのメリットは費用をかけずに自宅で治療できることです。最近できたシミや薄いシミの場合は、セルフケアでも十分な効果が期待できます。ただし、即効性はありません。時間はかかっても費用を安く抑えたい方に向いています。
できるだけ早くシミを消したい方はクリニックでの治療がおすすめです。また、セルフケアで効果が出ない場合は、思っているシミの種類と違うことも考えられます。セルフケアをしていても効果が現れない時は、早めにクリニックへ行くことを検討しましょう。
クリニックでシミ治療｜効果を比較
ここからは、クリニックでできるシミの治療法について詳しく紹介します。
| 治療法 | 主に対応している シミの種類 |
治療期間 1回の料金(税込) |
おすすめの人 |
|---|---|---|---|
| ケミカルピーリング | ・老人性色素斑 ・炎症性色素沈着 ・肝斑 ・雀斑(そばかす) |
2週間ごとに6～8回 その後月1回のメンテナンスがおすすめ 顔全体:4,500円～20,000円 |
・費用を安く抑えたい ・ダウンタイムの少ない治療がしたい ・肌のハリやツヤがほしい |
| フォトフェイシャル | ・老人性色素斑 ・肝斑 ・雀斑(そばかす) |
1ヶ月ごとに4～5回 10,000～30,000円 |
・ダウンタイムの少ないシミ治療がしたい ・美白や美肌治療もしたい ・気軽に治療したい |
| ピコレーザー | 【ピコトーニング】 ・炎症性色素沈着 ・肝斑 【ピコスポット】 ・老人性色素斑 ・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) |
・ピコトーニング 4週間ごとに5回～以上 15,000～40,000円 ・ピコスポット 1回 ※濃いシミの場合は複数回の治療が必要 その場合は3～6ヶ月間隔をあけてからの施術 10,000～20,000円 |
・少ない回数でシミを消したい ・美白したい ・痛みの少ないレーザー治療がしたい |
| イオン導入 | ・老人性色素斑 ・炎症性色素沈着 ・肝斑 ・雀斑(そばかす) |
1～2週間ごとに1回 ※継続して使用するのがおすすめ 5,000～20,000円 |
・トラネキサム酸が服用できない ・シミをできにくくしたい ・気軽に治療したい |
| ダーマペン | ・老人性色素斑 ・炎症性色素沈着 |
1ヶ月ごとに5回～ 20,000～40,000円 |
・効果を早く実感したい ・ハリや弾力がほしい ・毛穴を引き締めたい |
| ポテンツァ | ・肝斑 | 1.5～2ヶ月ごとに3回～ 100,000～200,000円 |
・レーザーで肝斑の改善ができなかった ・肌質を改善したい ・美肌にしたい |
| ケミカルピーリング | |
|---|---|
| 主に対応しているシミの種類 | ・老人性色素斑 ・炎症性色素沈着 ・肝斑 ・雀斑（そばかす） |
| 治療期間 1回の料金(税込) |
2週間ごとに6～8回 その後月1回のメンテナンスがおすすめ 顔全体:4,500円～20,000円 |
| おすすめの人 | ・費用を安く抑えたい ・ダウンタイムの少ない治療がしたい ・肌のハリやツヤがほしい |
| フォトフェイシャル | |
|---|---|
| 主に対応しているシミの種類 | ・老人性色素斑
・肝斑 ・雀斑(そばかす) |
| 治療期間 1回の料金(税込) |
1ヶ月ごとに4～5回 10,000～30,000円 |
| おすすめの人 | ・ダウンタイムの少ないシミ治療がしたい ・美白や美肌治療もしたい ・気軽に治療したい |
| ピコレーザー | |
|---|---|
| 主に対応しているシミの種類 | 【ピコトーニング】 ・炎症性色素沈着 ・肝斑 【ピコスポット】 ・老人性色素斑 ・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) |
| 治療期間 1回の料金(税込) |
・ピコトーニング 4週間ごとに5回～以上 15,000～40,000円 ・ピコスポット 1回 ※濃いシミの場合は複数回の治療が必要 その場合は3～6ヶ月間隔をあけてからの施術 10,000～20,000円 |
| おすすめの人 | ・少ない回数でシミを消したい ・美白したい ・痛みの少ないレーザー治療がしたい |
| イオン導入 | |
|---|---|
| 主に対応しているシミの種類 | ・老人性色素斑 ・炎症性色素沈着 ・肝斑 ・雀斑(そばかす) |
| 治療期間 1回の料金(税込) |
1～2週間ごとに1回 ※継続して使用するのがおすすめ 5,000～20,000円 |
| おすすめの人 | ・トラネキサム酸が服用できない ・シミをできにくくしたい ・気軽に治療したい |
| ダーマペン | |
|---|---|
| 主に対応しているシミの種類 | ・老人性色素斑 ・炎症性色素沈着 |
| 治療期間 1回の料金(税込) |
1ヶ月ごとに5回～ 20,000～40,000円 |
| おすすめの人 | ・効果を早く実感したい ・ハリや弾力がほしい ・毛穴を引き締めたい |
| ポテンツァ | |
|---|---|
| 主に対応しているシミの種類 | ・肝斑 |
| 治療期間 1回の料金(税込) |
1.5～2ヶ月ごとに3回～ 100,000～200,000円 |
| おすすめの人 | ・レーザーで肝斑の改善ができなかった ・肌質を改善したい ・美肌にしたい |
※治療期間には個人差があります。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、肌に薬剤を塗布することで古い角質や汚れを取り除く治療です。ニキビやニキビ跡、シミ、毛穴の開きなどに効果を発揮します。
繰り返し施術を行うことで、シミを徐々に薄くすることが可能です。ほかの治療に比べて効果が穏やかなため、単体でシミを取り除くには時間がかかります。レーザーやフォトフェイシャルなどと組み合わせて治療することが多いです。
フォトフェイシャル
フォトフェイシャルは、IPL（Intense Pulsed Light）と呼ばれる光を照射する治療です。シミや雀斑（そばかす）、くすみ、ニキビ跡などの症状を改善するのに用いられます。レーザー治療のようなダウンタイムがないのがメリットです。
波長の異なるフィルターを使い分けることで、シミの濃さや状態に合わせた治療ができます。また、真皮層の繊維芽細胞に働きかけ、コラーゲンやエラスチンの生成を促進するため、美肌にも効果的です。
ピコレーザー
ピコレーザーは、照射時間が1兆分の1秒という短い時間で照射できるレーザーです。従来のレーザー機器よりもメラニン色素を細かく破壊し、シミをピンポイントで取り除くことができます。そのため、肌への負担が少ないのが特徴です。
3種類の照射モードがありますが、シミ治療に使用されるのは「ピコトーニング」と「ピコスポット」です。少ない回数で効果を実感しやすいと言われています。また、肌のくすみや色ムラの改善にも効果的です。
イオン導入
イオン導入は、微弱な電流を用いて有効な成分を肌の奥深くに浸透させる治療です。シミに効果的な成分として、ビタミンCやトラネキサム酸が用いられます。
ビタミンCは、美白効果が高く肌のターンオーバーを促すのに効果的です。トラネキサム酸は炎症を抑えたり、メラニンの生成を抑制したりする効果が期待できます。
ダーマペン
ダーマペンは、ペン型の医療機器を用いて皮膚の表面に小さな穴をあけ、肌の自然治癒力を向上させる治療です。肌にあいた小さな穴に美容薬剤を塗布することで、真皮層に有効な成分を浸透させることができます。
コラーゲンやエラスチンの生成を促し肌のターンオーバーを正常に導くため、シミの改善に効果的です。肌のハリや弾力を回復させるため、肌質改善や美肌効果も目指せます。
ポテンツァ
ポテンツァは、マイクロニードル治療と高周波RF（ラジオ波）の2つの機能を持つ最新医療機器による治療です。微細な針を刺して、針先から高周波を照射すると同時に肌に有効な薬剤を導入します。
創傷治癒力と高周波の熱エネルギーにより、ニキビ跡やクレーター、毛穴、赤ら顔、肝斑などさまざまな肌悩みにアプローチすることができます。肝斑の原因であるメラニンの産生を抑えるため、肝斑を除去することが可能です。
よくあるQA
シミ治療についてよくある質問について紹介します。
Q.シミは何回で消すことができますか？
治療の回数はシミの種類や肌の状態によっても変わるため、明確な回答はできません。一般的な肌質の方の老人性色素斑であれば、1回のレーザー治療でシミを取ることは可能です。ただし、大きさやシミの濃さによっても回数は異なります。まずは、クリニックでシミの状態を診てもらいましょう。
美容皮膚科のMBC麻布十番では、お客様のシミの状態を正しく判断し最適な施術を提供します。
Q.シミの治療は痛いですか？
シミの治療法には痛みをほとんど感じないものと痛みを感じるものがあります。どちらの治療を受けるかはシミの種類によって異なります。例えばレーザー治療の場合は、ゴムではじかれたような痛みがありますが、施術前にジェルで冷やしたり麻酔シールを使用したりします。クリニックでは痛みをやわらげるための対処法が用意されているため、心配はありません。
美容皮膚科のMBC麻布十番では、お客様が安心して治療を受けられるよう、痛みに配慮した施術を行っています。