アクアチムはニキビの原因となるアクネ菌やブドウ球菌のDNA増殖に関わる酵素を阻害して殺菌作用を示し、ニキビを改善します。
よくあるご質問
アクアチムクリームは何に効きますか?
アクアチムは、ニキビの中でも、細菌が繁殖し炎症を起こした赤ニキビに高い治療効果が認められています。また、アクアチムには重大な副作用がなく、同じニューキノロン系抗菌剤の内服薬に見られる光線過敏症(日光を浴びた時に起こるアレルギー反応)の副作用もありません。
アクアチムクリームはどんなときに使います?
ニキビなど皮膚疾患の原因菌であるアクネ菌やブドウ球菌に対して強い殺菌作用があるため、ニキビ治療として使用されています。
アクアチムはニキビに効果がありますか?
アクアチムはニキビの原因となるアクネ菌やブドウ球菌のDNA増殖に関わる酵素を阻害して殺菌作用を示し、ニキビを改善します。
アクアチムクリームを使い続けるとどうなる?
治療期間に定めはありませんが、漫然と塗り続けず、炎症が治まった時点で中止することが推奨されています。
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聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。
アクアチムとは?効果を解説

アクアチムはニキビの原因となるアクネ菌やブドウ球菌のDNA増殖に関わる酵素を阻害して殺菌作用を示し、ニキビを改善します。
ニキビは何らかの原因で肌のターンオーバーが乱れると、毛穴に皮脂が詰まり発症します。初期段階である白ニキビでは、皮脂が詰まった毛穴の表面は薄い皮膜で覆われています。進行すると毛穴が開き、空気に触れることで酸化され黒っぽく変色し黒ニキビになります。さらに悪化すると、毛穴に詰まった皮脂に常在菌であるアクネ菌が増殖し、炎症を起こして赤ニキビとなります。
アクアチムは赤ニキビに増殖したアクネ菌を殺菌し、炎症を抑えます。
日本皮膚科学会の治療ガイドライン 2023では、炎症性皮疹である赤ニキビの治療にアクアチムを使用することを強く推奨しており、優れた治療効果が認められています。また、ブドウ球菌が原因となるとびひ(伝染性膿痂疹)などの皮膚疾患に伴うじゅくじゅくした症状、おできや傷にも効果が確認されています。
アクアチムは、同じニューキノロン系抗菌剤の内服薬にある光線過敏症(日光を浴びると皮膚にかゆみを生じるアレルギー反応)の副作用はありません。また、ほかのニキビ治療薬の使いはじめに起こる刺激感や皮膚が赤くなる炎症反応が起こりづらいことから、使いやすい治療薬であると言えます。
アクアチムは症状に応じほかの薬と組み合わせることで、さらに治療効果が高まることも報告されています。
アクアチム軟膏・クリーム・ローションの違い
アクアチムには軟膏、クリーム、ローションの3つのタイプがあります。それぞれの違いをまとめました。
タイプ | アクアチム軟膏 | アクアチムクリーム | アクアチムローション |
---|---|---|---|
成分 | ナジフロキサシン | ナジフロキサシン | ナジフロキサシン |
特徴 | 白色の軟膏 においはない |
白色のクリーム においはない |
淡黄色透明の液体 | わずかなにおいがある
効果のある症状 | とびひ、おでき | ニキビ、とびひ、おでき | ニキビ |
使い方 | 1日2回 患部に塗る | 1日2回 洗顔後、患部に塗る | 1日2回 入浴後、患部に塗る |
保存方法 | 室温保存 30℃を超える場合は冷蔵庫 |
室温保存 30℃を超える場合は冷蔵庫 |
常温保存 30℃を超える場合は冷蔵庫 |
アクアチム軟膏 | |
---|---|
成分 | ナジフロキサシン |
特徴 | 白色の軟膏 においはない |
効果のある症状 | とびひ、おでき |
使い方 | 1日2回 患部に塗る |
保存方法 | 室温保存 30℃を超える場合は冷蔵庫 |
アクアチムクリーム | |
---|---|
成分 | ナジフロキサシン |
特徴 | 白色のクリーム においはない |
効果のある症状 | ニキビ、とびひ、おでき |
使い方 | 1日2回 洗顔後、患部に塗る |
保存方法 | 室温保存 30℃を超える場合は冷蔵庫 |
アクアチムローション | |
---|---|
成分 | ナジフロキサシン |
特徴 | 淡黄色透明の液体 わずかなにおいがある |
効果のある症状 | ニキビ |
使い方 | 1日2回 入浴後、患部に塗る |
保存方法 | 常温保存 30℃を超える場合は冷蔵庫 |
アクアチムに副作用はある?使用する際の注意点
アクアチムの副作用は、そう痒感(かゆみ)、刺激感、ほてり、発赤、皮膚乾燥などが挙げられます。これらの症状が軽い場合はアクアチムを続けて使用できますが、つらい場合はアクアチムの中止やほかの薬への変更を検討します。また、アクアチムを塗る前に保湿を行うと副作用を軽減でき、効果的に治療を進めることができるので、気になる症状がある時は早めに医師に相談しましょう。
アクアチムは目に使うことは認められていません。目に入った場合はしっかり洗い流すようにしてください。
以下の方は使用に注意が必要ですので必ず医師に申し出てください。
- ・薬や食べ物による体のかゆみなど、アレルギー症状が出たことがある方
- ・妊娠または授乳中の方
アクアチムの使い方

アクアチムの使い方のポイントと手順をタイプ別に詳しく解説します。
アクアチムクリームの使い方
アクアチムクリームは1日2回適量を患部に塗布します。
- 1.ニキビに塗る時は先に洗顔をする
- 2.乾燥している場合は保湿剤を塗る
- 3.手のひらに適量のクリームを出す
- 4.指で患部にピンポイントでクリームを置く
- 5.擦り込まず、優しく円を描くように塗る
- 6.塗り終わったら手をしっかり洗う
アクアチムクリームを塗る前に保湿をすると、皮膚への刺激を減らすことができます。乾燥や刺激を感じる時は保湿をしてから塗るようにしましょう。
アクアチム軟膏の使い方

アクアチム軟膏は1日2回適量を患部に塗布します。
- 1.手のひらに適量の軟膏を出す
- 2.指で患部にピンポイントで軟膏を置く
- 3.擦り込まず、優しく円を描くように塗る
- 4.塗り終わったら手をしっかり洗う
広範囲に塗る時は軟膏を分けて肌に置き、つなげるように優しく塗り広げるようにしましょう。
アクアチムローションの使い方

アクアチムローションも1日2回適量を患部に塗布する薬です。
- 1.入浴をする
- 2.手のひらに適量のローションを出す
- 3.指に取り、優しく円を描くように塗る
- 4.塗り終わったら手をしっかり洗う
患部に少しテカりが残る程度に塗るのがコツです。擦り込む必要はありません。
アクアチムに市販薬はない
アクアチムに市販薬はありません。アクアチムなどの抗生物質は、むやみに続けて使用すると細菌が耐性をもち、薬が効かなくなることがあります。これを避けるために、医師の指導の下で適切に使う必要があります。
特に赤ニキビは市販薬で様子を見たり、放置して炎症を長引かせると重症化し、炎症が治まった後にクレーターや色素沈着などのニキビ跡になる原因となります。ニキビ跡の治療は保険適用外での対応が必要になり、時間も費用もかかります。自己判断はせず、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
アクアチムの治療期間と費用
効果は使用開始1週間から見られることが多いですが、4週間使用しても改善が見られない場合は中止を検討します。治療期間に定めはありませんが、漫然と塗り続けず、炎症が治まった時点で中止することが推奨されています。
アクアチムの薬代は以下になります。
- ・アクアチム軟膏(10g)1本 245円
- ・アクアチムクリーム(10g)1本 245円
- ・アクアチムローション(20ml)1本 490円
アクアチムは保険が適用されるニキビ治療薬です。上記の金額は保険適用前のもので、自己負担額は保険負担割合によって異なります。
そのほか、別途、診察代などの費用がかかります。
保険診療と保険外診療のニキビ治療
ニキビ治療には保険診療と保険外診療があります。それぞれの違いやどこまでの治療が可能なのか詳しく解説します。
保険診療と保険外診療の違い
保険診療とは、国民健康保険や健康保険法などに定められている範囲で行われる診療です。保険証の提示で医療費の自己負担は原則3割です。治療や使用できる薬の範囲は限定的なものとなりますが、経済的負担が少ない点がメリットと言えます。
一方、保険外診療(自由診療、自費診療)は医療保険制度を利用しない診療で、医療費は全額自己負担となります。保険外診療の医療費は、医療機関ごとに自由に決めて良いこととなっており、治療の内容や費用に制限がないのが特徴です。そのため予防医療や維持療法、美容を目的とした治療を行うこともでき、幅広い症状に対応しています。
保険診療でできるニキビ治療
保険診療では今現在できているニキビを治療することができます。
保険診療は薬を用いた治療が主ですが、症状に応じてニキビに針を刺し圧迫することで、毛穴に詰まっている皮脂や膿を取り出す「面ぽう圧出」を行います。
ニキビ予防やニキビを繰り返さないための肌質改善に、保健診療は対応していません。
保険外診療でできるニキビ治療
当クリニックでは保険外診療によるニキビ治療を行っています。
保険外診療で行う治療には、ニキビそのものの改善だけでなく、色素沈着やクレーターなどのニキビ跡の治療、毛穴の開きの改善、肌質改善によるニキビ予防があります。特に重症化したニキビや、ニキビが治った後に残る皮膚の凸凹(クレーター)は、保険適用の治療だけでは改善が難しいケースが多くあります。
保険適用の治療で薬が肌に合わなかったり、期待した効果が得られなかった方は、保険外診療での治療を検討してみてください。
よくあるQA
アクアチムに関してよくある質問にお答えします。
Q.アクアチムを使うことができない人はいますか?
アクアチムに禁忌はありません。薬や食品に対してアレルギーをおもちの方、妊娠または授乳中の方は注意が必要な場合があります。該当する方は必ず医師に申し出るようにしましょう。
なお、低出生体重児や新生児、乳幼児には安全性が確立されていません。
Q.アクアチムクリームとアクアチム軟膏の違いは何ですか?
アクアチムクリームはニキビやとびひなどの治療に、アクアチム軟膏はとびひなどの治療に保険適用で使うことができます。一般的に、軟膏の方がクリームより刺激感が少なく、使用感はクリームの方がべたつきにくいという特徴があります。また、乾燥を伴う患部にはクリームが適しています。
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