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ダーマペンの効果が出る時期は?毛穴・ニキビ跡はいつ治る?

公開 2022年8月13日
更新

「ダーマペンの効果ってどれくらいで実感できるの?」 毛穴やニキビ跡、肝斑などに幅広い効果が期待できる「ダーマペン」ですが、効果はどのくらいから出るのか気になるという方もいらっしゃるかもしれません。

ダーマペンでは一回で効果を実感できることもありますが、効果を持続させたりより高い効果を実感したいという場合には、複数回の施術が必要です。 今回は、ダーマペンで効果を実感できる回数、期間、その理由について詳しく解説します。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

今江 美緒
今江 美緒
ライター

エステティシャンとして勤務後、看護師に転身。がん専門急性期病院、慢性期病院で勤務後、フリーランス看護師として活動しながらライターとして健康や美容、医療に関する記事執筆を行う。自身が難病の皮膚病「酒さ」を患い完治させた経験を持ち、さらに美容と医療現場での経験から、皮膚疾患への知見や皮膚理論の知識を習得。自身でも歯列矯正、医療脱毛、ヒアルロン酸注射などの美容医療の治療経験を持つ。

ダーマペンで効果を感じるのは5回から

ダーマペンでは、大きな肌悩みなどがなければ、一回でも効果を実感できるケースもあります。施術後にすぐに肌がきれいになるというものではなく、施術後1週間程度で効果が現れ始めます。これは、ダーマペンが肌にごく小さな穴を開けて、自然治癒力を使って肌の再生を促す治療だからです。

ダーマペンでは肌に小さな穴を開け、傷の治る自然治癒力を利用し、肌自身がコラーゲンを産生したりターンオーバーを促進したりする効果を高めます。この一連の過程により、ニキビやニキビ跡の改善が期待できます。

しかし、一回の施術ではその効果を長く持続させることは難しいといえるでしょう。特にニキビ跡やクレーターなどは5〜10回の施術が必要になるケースがあります。
施術後は3〜4週間の間隔を開ける必要があるため、トータルでは半年〜1年以上かかるとみておきましょう。

ダーマペンはこのような肌悩みに効果を発揮

ダーマペンでは、以下のような肌悩みに効果が期待できます。

・ニキビ
・ニキビ跡
・毛穴の開き、たるみ
・毛穴の黒ずみ
・くすみ
・しわ
・たるみ
・妊娠線、肉割れ

ニキビには赤ニキビや白ニキビなどいくつか種類がありますが、ダーマペンではいずれのタイプのニキビにも効果が期待できます。施術では細かい針で肌に穴を開けることでニキビの原因となるアクネ菌や膿などを取り除きやすくし、さらに繰り返し施術を受けることでターンオーバーを正常に整え、ニキビのできにくい肌へと導きます。

また、ニキビによって肌に深い傷ができてしまっているニキビ跡にも、皮膚の奥深く(真皮層)の創傷治癒を促し、有効成分を届けることで改善を目指すことが可能です。

さらに、ダーマペンは皮膚の奥深くでコラーゲンやヒアルロン酸などの美肌成分を産生する細胞(線維芽細胞)の機能を向上させ、肌が自ら潤い弾力を保つことを助けます。そのため、しわやたるみ、開いた毛穴にも効果的です。

このほか、真皮層よりも深い部分の組織が断裂してしまっている妊娠線や肉割れも目立たなくすることが可能です。繰り返し施術を受けることで徐々に薄くなっていくのを実感できるでしょう。

 

ダーマペンが毛穴・ニキビ跡治療に向いているわけ

ダーマペンが毛穴・ニキビ跡治療に向いているわけ

ダーマペンが開いた毛穴に効果が期待できる理由は、肌自身がコラーゲンなどの成分を産生できるようにすることに加え、正常なターンオーバーに整っていくためです。

毛穴の開きにはさまざまな原因がありますが、その一つにコラーゲンやエラスチンの減少が挙げられます。これらの成分は線維芽細胞が自ら産生し、肌の潤いやハリを保ち、引き締まった毛穴を保てているのです。

しかし、線維芽細胞は加齢とともに機能が低下し、コラーゲンなどの産生速度が低下したり、分泌量が少なくなったりするといわれています。これにより毛穴も開き、たるんでしまうのです。

しかし、ダーマペンでは、肌に小さい穴を開けることで自然治癒力を高め、肌自身が活性化され、コラーゲンやエラスチンの産生を促進します。またそれだけでなく、開けた穴から有効成分を注入することによって、さらに毛穴の引き締めに効果が期待できます。

たるみ毛穴以外にも、ダーマペンでは汚れの詰まった毛穴にも効果が期待できます。施術自体は毛穴の汚れを除去するものではありませんが、自然治癒力が活性化され、肌のターンオーバーを早めることで毛穴に汚れが溜まりにくくなるのです。

さらに、ニキビが悪化して肌深くに傷ができるとニキビ跡として残ってしまうことがあります。ダーマペンはお悩みの症状によって針の深さを調整して、必要な場所に有効成分を注入します。そのため、ホームケアだけでは改善がむずかしかったニキビ跡のような傷も、ダーマペンでは真皮層にまでアプローチすることで、徐々に改善させることができます。

また、ダーマペンと同様の「マイクロニードル治療」である「ポテンツァ」という施術があります。ポテンツァはダーマペンと同じように肌に小さな穴を開ける施術ですが、針の先端から「ラジオ波」を照射する治療法です。

ダーマペンよりも深いところまで確実に均一にムラなく有効成分を届けることができるほか、熱のエネルギーでコラーゲンを増やす作用があります。

特にお肌にハリを出す効果が高く、クレーターやニキビ跡のような傷跡にも効果が期待できます。より高い効果や即効性を期待したいという場合や、効果を長く持続させたいという場合には、ポテンツァをおすすめします。

針の深さを調整できるから幅広い肌悩みに対応!針の深さ別効果

針の深さを調整できるから幅広い肌悩みに対応

ダーマペンでは、肌悩みに応じて針の深さを0.1mm単位で調整することが可能です。この深さを調整することで、期待できる効果が異なります。

肌は、表面から「表皮」「真皮」「皮下組織」という構造で成り立ち、一番上の表皮はさらに何層もの層で構成されています。

例えば、0.25mmの針で施術をすると、一番上の表皮の「角質層」に届き、現在できているニキビの治療に効果が期待できます。

次いで0.5mmの針では、角質層のさらに下に届き、皮膚の弾力が低下することで生じるしわやたるみなどに効果が期待できます。

さらに深い1.0mmの針では、表皮の一番下の層である「基底層」近くまで届きます。基底層は表皮と真皮の間にある薄い膜です。
基底細胞などからなる層で、個々の細胞が分裂して新しい細胞を作り出します。そのため、基底層にアプローチすることでターンオーバーを整え、新しく健康な肌がつくられるよう導きます。さらに、今できているしわやたるみにも効果的です。

さらに深い2.0mmの針では、基底層より下にある真皮近くにまで届きます。この深さでは、ニキビ跡でもクレーター状のものに効果が期待できます。

クレーターは深い場所まで到達している傷であるため、通常のスキンケアでは改善が難しいでしょう。しかし、ダーマペンで真皮近くまで有効成分を届けることで、効果的なアプローチをすることが可能です。

より深い真皮へは、2.5mmの針で対応可能です。真皮へのケアでは、特に加齢による毛穴の開きに効果が期待できます。毛穴の開きにはいくつもの原因がありますが、加齢によって真皮がたるむこともその一つです。

毛穴の引き締めに効果的な化粧品を使ってもなかなか効果がみられなかったという場合には、ダーマペンで真皮までケアすることで、毛穴が引き締まるのを実感できるでしょう。

このような肌悩みに応じた針の深さの調整は、医師の適切な診断と技術が必要です。そのため、実績が豊富なクリニックで施術を受けることが重要といえるでしょう。

当クリニックでは、これまでにも多くの患者様にダーマペンでの施術を行っています。ダーマペンでの施術が不安という方や、初めてダーマペンを受けるという場合にも、実績のある当クリニックにお気軽にご相談ください。

ダーマペンで様々な肌悩みを一気に解決しよう

今回は、ダーマペンで効果が実感できる回数や期間、針の深さ別に期待できる効果や、症例をご紹介しました。

ダーマペンは普段のお手入れではアプローチできない深さまで有効成分を届けることができ、さらに肌の自然治癒力を高めることで、今ある肌悩みの改善のほか、健康的な肌を維持する力を引き出すことも可能です。

針を刺す深さを調整することで、なかなか改善しなかったクレーターにも効果が期待できるでしょう。
しかし、ダーマペンは肌の深いところに針を刺す施術であるため、確かな技術が必要不可欠です。

当クリニックでは、実績豊富な医師、看護師が施術を行います。ダーマペンが気になっているけど失敗しないか心配という方や、初めてダーマペンを受けたいという場合にも、お気軽にご相談ください。