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毛穴を引き締める!毛穴の種類別の皮膚科治療を公開

公開 2022年3月15日
更新 2023年9月2日

「開いた毛穴が気になる」
「黒ずんでざらざらとした毛穴汚れをなんとかしたい」
「クレーター毛穴を治したい」
このように毛穴のトラブルでお悩みの方もいらっしゃることでしょう。

この記事では毛穴の種類やホームケアの他、毛穴の悩みにおすすめの美容施術を紹介します。毛穴の悩みに合わせたケアで綺麗な肌を目指しましょう。

医師アイコン
MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

今江 美緒
今江 美緒
ライター

エステティシャンとして勤務後、看護師に転身。がん専門急性期病院、慢性期病院で勤務後、フリーランス看護師として活動しながらライターとして健康や美容、医療に関する記事執筆を行う。自身が難病の皮膚病「酒さ」を患い完治させた経験を持ち、さらに美容と医療現場での経験から、皮膚疾患への知見や皮膚理論の知識を習得。自身でも歯列矯正、医療脱毛、ヒアルロン酸注射などの美容医療の治療経験を持つ。

毛穴の種類

毛穴の種類

毛穴の症状にはいくつかの種類があります。ホームケアを行う際や美容施術を受ける際には、症状に合ったケアをするために、ご自身の毛穴の種類を知っておくことが大切です。ここでは毛穴の種類を見ていきましょう。

開き毛穴

皮脂の過剰な分泌が原因で毛穴が丸く開いてしまっている状態です。均一に開く毛穴もありますが、不均一に開くものもあります。皮脂の多いTゾーンや鼻、頬などに見られることがあります。

脂性肌の方や男性に多く見られる他、角栓パックなどを使用した後にも毛穴の開きが目立ってしまうことがあります。

つまり毛穴(角栓毛穴)

皮脂が多い部分に見られることがあります。開き毛穴と同様、過剰な皮脂の分泌により角質と混ざり合い、毛穴を塞ぐように詰まってしまうものです。男性や脂性肌の方に多い他、鼻の頭などに見られることがあります。

たるみ毛穴

老化によって毛穴が垂れてしまっている状態です。加齢に伴い、肌の奥深くに存在するコラーゲンやエラスチンなどが減少することで、弾力を失った皮膚がたるんでしまうことが原因です。

年齢を重ねる他にも、急激な体重減少や顔の筋肉がたるむことなどによって見られることがあります。たるみやすいほうれい線周りや頬に集中することがあります。

クレーター毛穴(デコボコ毛穴)

クレーター毛穴は、ニキビによる炎症が原因で毛穴がくぼんでしまっている状態です。炎症によって毛穴周りの組織が壊され、異常な組織の修復が行われることで凸凹としたニキビ跡になってしまうのです。

クレーターは、誤ったニキビケアをしたりニキビによる炎症が長く続いたりした場合に形成されることがあります。

黒い毛穴

黒い毛穴には原因別に大きく2種類あります。
一つは角栓が酸化して黒く変色するものです。日頃のお手入れで毛穴の汚れが十分に落とせず、古い角質となって皮脂と混ざり合い、角栓となって毛穴を詰まらせます。

最初は白かった角栓も、メイクの汚れや皮脂と混ざって酸化し、黒く変色してしまうのです。皮脂の多いTゾーンや鼻に目立つことがあります。ザラザラとした感触で不快感を覚える方もいらっしゃるかもしれません。

二つ目には「メラニン」によるものがあげられます。メラニンとは肌や瞳の色を作る「色素」のことで、紫外線によるダメージを吸収する役割があります。

紫外線を受けると肌の奥に存在する「メラニン」がたくさんのメラノサイトを作り出します。メラニンは肌を守ってくれる一方で、多く作られると肌が黒く変色してしまうのです。
そのためメラニンによる黒い毛穴は紫外線対策をしっかりできていない場合などにできてしまうことがあるでしょう。

毛穴を引き締めるためのホームケア

毛穴が目立ってしまうとせっかくのメイクも台無しですよね。日頃のお手入れで正しい毛穴ケアを行いましょう。

毛穴ケアでは、しっかりと汚れを落とすことと十分な保湿が大切です。クレンジングや洗顔で過剰な皮脂やメイク汚れを落とし、丁寧に保湿しましょう。

クレンジング・洗顔

洗顔

ウォータープルーフのメイクや頑固な汚れにはオイルクレンジングを選ぶと良いでしょう。脂性肌や敏感肌の場合には、ジェルなどのさっぱりしたタイプのクレンジングもおすすめです。

クレンジングの洗浄力の高さはオイル→リキッド→ジェル→クリーム→ミルクの順です。それぞれの肌のタイプに合わせて選んでみましょう。

黒い毛穴やつまり毛穴が気になるという場合には、酵素洗顔もおすすめです。酵素洗顔は角質や黒ずみ、皮脂の除去などに効果が期待できます。

しかし酵素洗顔は洗浄力が高いため、敏感肌の方には刺激になってしまうことがあります。普通肌の方の場合にも、毎日の使用はおすすめできません。2〜3日に一回や大事な用事がある前日など、間隔を空けて使用すると良いでしょう。

フォーム洗顔料や石鹸でも、十分に汚れを落とすことはできます。泡立てネットを使用してキメの細かい泡を作り、手のひらと顔の間で泡を押し付けたり転がすようにしたりして優しく洗いましょう。

保湿・パック

クレンジングや洗顔で汚れを落としたらしっかりと保湿をしてください。化粧水や美容液には様々な成分が配合されているため、お悩みに合わせて選んでみましょう。

開き毛穴やクレーターでお悩みの場合には、毛穴を引き締めてキメを整える効果の期待できる収れん作用のあるものや、過剰な皮脂の分泌を抑えるビタミンC誘導体配合のものがおすすめです。

黒い毛穴やつまり毛穴には、フルーツ酸配合のものや美白成分が配合されたものなどを選ぶと良いでしょう。毛穴の汚れを落とし、黒ずみを予防する効果が期待できます。

たるみ毛穴には、レチノール、コラーゲン、エラスチンなどが配合されたものがおすすめです。エイジングケアに特化した化粧水や美容液で肌の弾力を補いましょう。

毛穴を引き締めたい場合には、コットンに化粧水を浸してパックをすることもおすすめです。冷蔵庫で冷やした化粧水でパックすればより引き締め効果が期待できます。

つまり毛穴や黒い毛穴が気になるという場合には、角質パックやクレイパックを使用しても良いでしょう。しかし毛穴の汚れを除去した後は毛穴が開きやすくなっているため、パック後は冷たく冷やしたタオルやコットンで引き締めるようにしましょう。

毛穴の種類別、皮膚科での治療法の紹介

毛穴の悩みには、ホームケアだけでなく美容クリニックでの施術もおすすめです。ここでは毛穴悩みに効果が期待できる施術を紹介します。

ピコレーザー

ピコレーザーとは、非常に短い時間(1秒の1兆分の1=ピコ秒)でレーザーを照射する治療法です。照射時間が短いため肌ダメージを最小限に抑えつつ、シミやたるみ、小じわなどの改善効果が期待できます。

毛穴に効果の期待できる「ピコフラクショナル照射」では、特殊なレンズを使用してエネルギーの凝縮されたレーザーをシャワーのように照射します。肌の奥深くの細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促すことで肌に弾力をもたらし、毛穴の引き締めに効果が期待できます。

照射後には肌に赤みが生じることがありますが、多くの場合24〜48時間で軽減するでしょう。しかし、照射後の肌は敏感になっているため、紫外線対策やスキンケアを丁寧に行ってください。

ダーマペン

ダーマペンは、肌に小さな穴を開けることで組織の創傷治癒を促し、その過程でニキビやニキビ跡を改善する効果が期待できる治療法です。

肌の状態に合わせ、髪の毛よりも細い針を肌表面に穿刺し、肌に穴を開けて、肌の自然治癒力を促進します。そこに美肌の有効成分である成長因子等を入れていきます。これによりターンオーバーが促され、ニキビやニキビ跡の回復、毛穴の引き締めに効果が期待できます。

ダーマペンは施術時に多少の痛みを感じる他、施術後に赤みを生じることがあります。赤みは数日から1週間程度で改善するでしょう。しかし、刺激に敏感な「酒さ」の方や重度のニキビがあるという方の場合には受けられないこともあるため注意しましょう。

ポテンツァ

ポテンツァはマイクロニードルを使用したRF(ラジオ波)治療です。様々な照射パワーで肌にマイクロニードルを挿入し、皮脂腺にRFを直接照射することでニキビ、毛穴の引き締めにも効果が期待できます。

ポテンツァでは、針を刺すことによる「創傷治癒の促進」RFによる「熱エネルギー効果」皮脂腺に薬剤を直接届ける「ドラッグデリバリーシステム」のトリプル効果でしわやニキビ、毛穴に幅広く対応することが可能です。

極細針を使用するため施術時の痛みが少なく、ダウンタイムが短いことも嬉しいポイントです。しかし施術後は乾燥や赤み、色素沈着などを生じるリスクがあります。保湿や紫外線対策は入念に行ってください。

フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは、IPLと呼ばれる複数の波長をもつ特殊な光線を肌に照射することでしみやニキビ、赤み、毛穴などさまざまな肌悩みに複合的にアプローチできる治療法です。

さらに最新の「フォトフェイシャルステラM22」では照射する際に使用するフィルターを変えることで、様々な波長を照射することができます。そのため肌質や肌悩みに合わせたオーダーメイドの治療が可能なのです。

しかし、フォトフェイシャルでは一回での効果があまり実感できないことがあります。より高い効果を期待するには複数回の施術がおすすめです。また、他の施術と同様に施術後の肌は敏感になっているため、紫外線対策やスキンケアは念入りに行ってください。

ホームケア、エステ、クリニック治療はどれを選ぶべき?

基本的には、どんな毛穴悩みがある場合にもホームケアはしっかりと行った方が良いでしょう。また、黒い毛穴やつまり毛穴の場合には、エステで毛穴の吸引や引き締め効果の期待できるパックなどのメニューを受けることもおすすめです。

しかし、開き毛穴やたるみ毛穴、クレーター毛穴などでお悩みの場合には、ホームケアやエステでの改善は難しいこともあるでしょう。このような場合には、美容クリニックでの施術をおすすめします。

美容クリニックでは、毛穴に効果の期待できる施術だけでなく、ホームケアの相談にも対応してくれます。施術と合わせてスキンケアの指導を受けることで、より高い効果が期待できるでしょう。
皮膚科で根本治療を受け、自宅でも正しいスキンケアを行い綺麗な肌を目指しましょう。

毛穴の開きは、皮膚科で根本治療を

毛穴には、開き毛穴やたるみ毛穴、黒い毛穴、クレーターなど様々なものがあります。主に過剰に分泌された皮脂や老化、メラニンの他、紫外線や普段のお手入れが原因で見られることがあります。

毛穴の悩みにはホームケアでしっかりと汚れを落とし、保湿することが大切です。紫外線対策も十分に行いましょう。

加えて、毛穴の開きや黒ずみ、たるみなどでお悩みには、美容皮膚科での根本治療をおすすめします。皮膚科併設の当クリニックでは、毛穴の悩みに合わせた施術メニューの提供の他、スキンケアの相談にも対応できます。

毛穴のトラブルでお悩みの場合には、是非一度ご相談ください。