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サイトカインリッチの効果を解説|PRPとの違い/回数/持続期間

公開 2022年3月24日
更新 2024年4月7日

女性の多くは、何かしらの肌悩みを抱えているのではないでしょうか。ある日鏡を見て肌の衰えを感じる方も多いはずです。肌のたるみやくすみなどの加齢による肌悩みを抱えている方に「ACRS療法(自己血サイトカインリッチ血清)」をおすすめします。

ACRS療法は、自分の血液を採取して肌再生治療を行う最新治療法です。さまざまな治療法がある中で、サイトカインリッチが注目されている理由があります。

ここでは、サイトカインリッチの効果について分かりやすく解説しています。サイトカインリッチを聞いたことがあるけれど、どのような治療かよく分からない方はぜひ参考にしてください。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

弥づき 飛ろ
美容マニア
弥づき 飛ろ(やづき ひろ)
ライター

美容マニアで、多数の美顔器やコスメなどを試して、体験談を発信している。また、美容治療についても、美容注射、レーザー、小顔矯正、ハイフ、美白施術などの施術体験がある。実体験を交えた情報発信に共感する女性ファンが多数。

サイトカインリッチはどんな人におすすめ?

サイトカインリッチとは、自身の血液の中から肌再生に必要な「抗炎症性サイトカイン」と「成長因子」を抽出し、それらを高濃度に含んだ上清液を肌に注入することで肌の若返りを目的とした治療法です。クリニックでは、ACRS療法(自己血サイトカインリッチ血清)と呼ばれています。

サイトカインリッチは、日々の生活習慣や洗顔などで、肌を擦ったり刺激することで炎症を起こしてしまったお肌を沈静化させたり、肌のコラーゲンを産生させ、ハリとツヤのあるクリアな美肌へ導いてくれます。また、抗炎症性のためニキビの赤みやメラノサイトの活動性を沈静化し、炎症後色素沈着の改善にも効果的です。

肌へ注入する際に、抗炎症性サイトカインを約5倍、成長因子を5〜10倍に増やした高濃度のものを投与するため、高い効果が期待できます。

また、サイトカインリッチは毛包細胞を活性化し炎症環境を改善する働きがあり、頭皮の薄毛や育毛促進にも効果的です。女性の更年期に起こる抜け毛や出産後の脱毛の治療としても使われています。

サイトカインリッチに適している症状

・乾燥肌、肌荒れ
・肌のくすみ
・毛穴が目立つ
・口元、目元のシワ
・肌のたるみ
・薄毛が気になる
・育毛ケア
・ニキビ跡、炎症性色素沈着
・肌の赤み

老化とサイトカインリッチの仕組み

なぜ、サイトカインリッチが肌の老化を改善することに繋がるのでしょうか。ここでは、老化のメカニズムとサイトカインリッチがどのように関係しているのかを解説します。

老化が起こる原因

老化とは、加齢により体の再生機能が衰えることです。私たちは日々の生活の中で、紫外線や心理的なストレスなどが積み重なることで、肌細胞の再生力を失っていき「慢性炎症」を引き起こします。

この「慢性炎症」が、肌のたるみやシワ、シミ、くすみなどの肌トラブルの原因です。炎症は、老化の原因の一つである「活性酸素」を生み出し促進させるため、老化を防ぐには炎症を抑制することが重要と言われています。

私たちの体は、ケガやニキビのような肌の表面に起こる炎症と、食事や呼吸をした際に体内に吸い込む有機物質や細菌などにより起こる炎症で、体内外で常に炎症が起こっているのです。

サイトカインリッチの働き

サイトカインリッチの働き

サイトカインリッチは、老化の原因である炎症を抑制する「抗炎症性サイトカイン」が大量に含まれていることが特徴です。サイトカインには、炎症を引き起こすものと炎症を抑えるものがあります。
この2つがバランスよく共存していることで、肌は正常な状態を維持できるのです。

抗炎症性サイトカインが減少

しかし、「抗炎症性サイトカイン」が減少すると、バランスが崩れて肌にさまざまな老化症状を引き起こします。
サイトカインリッチは、乱れたサイトカインのバランスを整え、正常に戻すことで肌再生を促す働きをします。

他の治療法(PRP)との違い

ACRSと同じように自己血による治療法PRPがあります。ACRSとPRPとの治療法の違いを見てみましょう。

PRPとは

PRPとは、多血小板血漿のことで、修復作用の働きを持つ血小板を利用した治療法です。血小板には本来「血を止める」「傷ついた組織を修復させる」機能があります。

ケガをして血が出た際に、血が自然に止まるのは血小板の働きによるものです。濃縮した血小板を含む血漿を肌に注入する際にできる傷を、血小板が成長因子やサイトカインを活性化させることで肌を再生させます。

しかし、PRPは炎症性サイトカインを放出することや、血小板の質に個人差があるため、効果にばらつきがあります。

ACRSのメリット

ACRSのメリット

ACRSのメリットは、抗炎症性サイトカインを大量に放出することです。ACRSは、自己血を体温に近い37度下に3時間置くことで抗炎症性サイトカインと成長因子を増やします。

そして、血小板や赤血球などを取り除き、通常の約5倍の抗炎症性サイトカインと成長因子を肌に注入するため、PRPよりも肌を再生する高い効果が期待できる治療法です。

ACRSは、PRPの上をいくエイジングケアのための治療法として注目されています。

ACRSとPRPに含まれる成長因子

ACRSにはPRPにない成長因子「FGF」が含まれています。FGFはコラーゲンやヒアルロン酸を生成する働きがあることで知られています。

ACRSに含まれる成長因子 FGF/EGF/PDGF/TGF-β/VEGF
PRPに含まれる成長因子 EGF/PDGF/TGF-β/VEGF

・FGFは、組織の修復、コラーゲン産生、ヒアルロン酸産生の効果があります。
・EGFは、上皮細胞の成長促進、血管新生、創傷治癒を促進させます。
・PDGFは、細胞増殖、血管の新生・修復、コラーゲン産生の効果があります。
・TGF-βは、上皮細胞の新生、増殖、創傷治癒を促進させます。

ACRSのデメリット

ACRSは、安全性が高くエイジングケアとして効果的な治療法ですが、リスクがないわけではありません。副作用の症状として、施術後に注入した部分に内出血が出る可能性があります。

その他に、腫れやほてりが出る場合もあります。また、サイトカインを注入する際に「ダーマペン」「水光注射」「MPガン」などが使われるため、針跡や赤みなどが出ることもあるようです。
※症状には個人差があります。

おすすめの施術回数と効果が出るまでの期間、効果の持続期間

多くの方は、施術後1週間程で効果を実感できるようです。クリニックでは、3週間〜1ヵ月の間隔で3〜5回程継続して受けることを推奨しています。

3回以上受けると、3〜5年程効果を持続すると言われています。
※効果には個人差があります。

よくある質問

ACRSは副作用の少ない治療と言われていますが、施術に針を使用するためダウンタイムや痛みが気になる方も少なくないでしょう。ここでは、ACRSについてよくある質問に回答します。

痛みはありますか

ACRS療法は、施術する際に麻酔を使用するため痛みは感じません。

施術にかかる時間は

ACRS療法の施術にかかる時間は10〜20分程です。しかし、採取した血液から有効な血液成分を抽出する時間が約3時間かかるため、当日に全て終わらせるには4時間程かかります。

ACRSは冷凍保存することが可能なため、採取する日と施術する日を別にされる方も多いようです。

メイクや洗顔は

施術した日は、メイクはできません。洗顔はクリニックによって当日は禁止しているところとそうでないところがあります。当日洗顔する場合は、できるだけ擦らないように注意する必要があります。

ダウンタイムの期間は

内出血などが出た場合は、約1〜2週間で消えます。腫れや赤みなどの症状は、数時間で治まりますが、施術の際の針跡などが消えるのに約3日〜1週間かかるようです。
※ダウンタイムには個人差があります。

治療が受けられない人は

妊娠中の方や免疫疾患のある方は治療が受けられません。
※免疫疾患のある方は医師に相談してみましょう。

プロに相談して、自分に合った治療を始めよう!

私たちの体は、日々の生活の中で少しずつ老化しています。老化は避けることのできない自然原理ですが、いつまでも若々しくありたいと願うのもまた自然なことです。

さまざまなエイジングケアの中からどれが良いのか迷われる方も多いのではないでしょうか。まずは、美容のプロに相談することがおすすめです。自分に合った治療法を見つけて若々しい肌を手に入れましょう。