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幹細胞は危険?幹細胞治療/注射/点滴/コスメの違いとリスクを解説

公開 2022年7月26日
更新 2024年1月28日

幹細胞治療は、肌を内側から根本的に若返らせることが期待できる治療です。近年、医療分野だけでなく美容業界でも、幹細胞を用いた治療やコスメが広がりを見せています。

最近では、多くのクリニックで幹細胞を使ったさまざまな治療が行われています。しかし、幹細胞の一つである「iPS細胞」の投与によるがん化リスクが報告されており、幹細胞治療の安全性について心配な方もいるのではないでしょうか。

この記事では、幹細胞治療の副作用やリスクについて解説しています。幹細胞治療を受けたいけれどリスクが不安という方はぜひ参考にしてください。

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MBC・麻布十番 院長
山崎 禮子
監修者

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

弥づき 飛ろ
美容マニア
弥づき 飛ろ(やづき ひろ)
ライター

美容マニアで、多数の美顔器やコスメなどを試して、体験談を発信している。また、美容治療についても、美容注射、レーザー、小顔矯正、ハイフ、美白施術などの施術体験がある。実体験を交えた情報発信に共感する女性ファンが多数。

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幹細胞治療は危険?リスクを解説

幹細胞治療は肌の弾力やハリといったエイジングケアや、血管や神経系などの疾患を改善、予防する効果が期待されている再生医療です。

その一方で、始まったばかりの幹細胞治療にはまだまだ未知の部分があるとして、危険といわれることもあります。iPS細胞の移植や投与には、がん化リスクがあるといわれており「幹細胞治療は安全?」と思われている方もいるでしょう。

幹細胞治療に使われているのは、安全性が高いといわれている「成体幹細胞」です。ここでは、幹細胞の仕組みと幹細胞治療のリスクについて詳しく解説します。

幹細胞とは

幹細胞とは、自分自身の細胞と全く同じものを複製する「自己複製能」と、自分とは別の組織細胞に分化することができる「多分化能」という能力を持つ特殊な細胞のことです。

体内では、絶えず細胞の入れ替わりが行われています。幹細胞は、死んだ細胞の代わりに新しい細胞を生み出して補充しているのです。

幹細胞は大きく3つ「iPS細胞」「ES細胞」「成体幹細胞」に分かれます。幹細胞治療に用いられているのは、新しい細胞を再生する重要な役割を持った成体幹細胞です。

成体幹細胞の中の「間葉系幹細胞」は、骨や脂肪、筋肉、血管、皮膚だけでなく内蔵組織や神経などの細胞にも分化する能力があります。美容クリニックで幹細胞治療と呼ばれているものは、間葉系幹細胞を用いた治療です。

幹細胞治療のリスクはある?

幹細胞治療のリスク

iPS細胞とES細胞にはリスクがあるといわれています。iPS細胞は体内に戻した細胞ががん化する可能性が報告されており、ES細胞は拒絶反応が起こる可能性が指摘されている幹細胞です。しかし間葉系幹細胞は、そのような事例が報告されていません。

間葉系幹細胞は、臍帯や骨髄、脂肪組織など体内のさまざまなところに存在しています。その中で主に使われるのは脂肪組織です。脂肪由来の間葉系幹細胞は採取しやすく、他にはない分化能を持っているといわれています。

自分自身の幹細胞を使用しているので比較的安全な治療だといわれていますが、副作用やリスクがないわけではありません。

幹細胞を採取する際に、おなかなどの目立たないところを少し切開します。傷跡は数日で目立たなくなりますが、内出血や赤みが出る場合があります。まれに、傷口の感染や投与後にアナフィラキシーのようなアレルギー症状がまれに出ることがあるようです。

しかしながら現段階で間葉系幹細胞を用いた幹細胞治療は、がん化や拒絶反応のようなリスクがない安全性の高い治療だといえるでしょう。

幹細胞治療の効果について詳しくしりたい方は、「幹細胞で若返り!効果の違いを解説!幹細胞治療/培養液療法/コスメ」の記事もご覧ください。

幹細胞治療と幹細胞注射や点滴の違いは?注射/点滴は安全?

幹細胞治療と幹細胞注射や点滴は治療法が異なります。それぞれの違いについてご紹介します。

幹細胞治療とは?

幹細胞治療とは?

幹細胞治療は、自分自身の体内にある幹細胞を採取して5〜6週間かけて培養・増殖させます。その後で点滴や注射を用いて体内に戻す治療です。

体内に投与した幹細胞が、老化などにより衰えた細胞の回復や、損傷した細胞を再生させることでアンチエイジング効果が期待されます。また、血管や関節、臓器などの修復や改善にも効果的です。幹細胞治療は、高度な技術と医療体制が必要とされています。

厚生労働省が認めた「特定再生医療等委員会」に申請して、厳しい審査に合格したクリニックでしか治療することができません。

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幹細胞注射や点滴とは?

幹細胞注射や点滴とは?

幹細胞注射や点滴と呼ばれているものは「幹細胞培養上清液」を使った治療です。幹細胞そのものは入っていません。幹細胞培養上清液とは、ヒト幹細胞を培養した培養液の「上澄み液」のことです。減菌処理などが行われ細胞や不純物が取り除かれているので、安全性の高いものになります。

上澄み液には、傷ついた細胞の修復や美肌成分を産生させる成長因子「サイトカイン」が豊富に含まれており、肌細胞を活性化させて美肌に導いてくれます。また、疲労回復や免疫力の向上、薄毛治療にも効果的です。

全身への効果を得たい場合は点滴投与が用いられます。血管に直接注入するので、効果を早く得ることができるのがメリットです。気になる部位だけ治療したい場合は、局所にダイレクトに注射する治療法があります。

MBC・麻布十番(皮膚科・美容皮膚科)では、幹細胞培養上清液による治療を行っています。点滴と注射どちらの治療も可能です。薄毛治療においても、痛みが少なく安全性の高いMPガンを使用しています。

カウンセリングの際に、治療したい目的に応じて最適な治療法を提案してくれるので、安心して治療が受けられるでしょう。

注射の場合は、患部の内出血や腫れ、赤みなどが出ることがありますが、数日でおさまることがほとんどです。

※副作用には個人差があります。

幹細胞培養上清液点滴について詳しく知りたい方は、「幹細胞培養上清液点滴で細胞を再生!効果とその持続期間から相場まで」の記事も参考にしてください。

幹細胞コスメはトラブルはないのか?

スキンケアや美容液などさまざまなコスメアイテムに幹細胞が用いられていますが、幹細胞の種類や効果についてよく知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、コスメに使われている幹細胞の種類や効果、幹細胞コスメのリスクなどについて解説します。

幹細胞の種類と効果

幹細胞の種類と効果

まず、幹細胞コスメにも幹細胞そのものは入っていません。
幹細胞コスメには、幹細胞を培養したときの培養物から抽出した成分である「うわずみ液」を使用し、お肌の細胞の活性化を期待するものです。幹細胞が入っているかのような表記には気をつけてください。

幹細胞は大きく分けて「ヒト由来」「植物由来」「動物由来」の3種類があります。幹細胞コスメに使われているのは、ヒト由来と植物由来の幹細胞です。

動物由来の幹細胞はヒトの皮膚幹細胞と似ているといわれている羊や馬、ブタの胎盤から採取されたものが用いられていますが、アレルギー症状などが出るリスクがあり、安全面から国内ではまだ使用されていません。

ヒト由来のヒト幹細胞は、幹細胞培養上清液が配合されています。人の細胞の表面には「レセプター」と呼ばれるカギ穴のようなものがあります。ヒト由来の幹細胞は、そのカギ穴にピッタリ合うサイトカインや成長因子等の成分が多く含まれるので、細胞を活性化させて肌のターンオーバーを促す効果が期待できます。

植物由来の植物幹細胞は、植物の種子の中の胚や根の先端、茎の付け根といった部分に存在しており、栄養成分が豊富です。そして、その植物幹細胞の培養液を配合した幹細胞コスメは保湿効果や抗酸化力に優れているのが特徴です。肌のハリやキメを整える効果が期待できます。

幹細胞コスメは、毎日のスキンケアアイテムとして使うことで、肌の弾力感やハリ、シミやシワの改善に効果があるといわれています。

特にヒト幹細胞コスメは、サイトカイン(細胞を活性化させる)やグロースファクター(細胞の増殖や分化を促進する)といった成長因子を多く含んでいるため、肌の新陳代謝やターンオーバーを促して美肌作りに効果的です。

幹細胞コスメを選ぶときの注意点とリスク

幹細胞コスメといっても、配合されている培養液の配合量が違います。幹細胞コスメを買うときは、培養液の配合量を確認しましょう。

配合量が多いほど高い効果が期待できます。培養液の配合量が少ないと価格が安く買いやすいメリットはありますが、効果を実感したいなら原液美容液を使うのがおすすめです。

特に「ヒト幹細胞の原液美容液」は、ヒト幹細胞の成分を高濃度で肌にダイレクトに届けることができるので、高い効果を得ることができます。

また「培養液原液」と「培養液エキス」があることをご存じでしょうか。培養液と書かれていても同じものではありません。培養液原液は、幹細胞を培養した培養液の上澄み液そのものです。

しかし、培養液エキスは上澄み液を水やアルコールで薄めたものになります。幹細胞コスメを選ぶ際は表記に注意しましょう。

幹細胞コスメは科学的にみて危険性は低いといえますが、幹細胞以外の成分(アルコールや添加物)によるアレルギー症状のリスクは考えられます。

一般的なコスメと同じように、使用前にはパッチテストすることをおすすめします。また使用していて肌に赤みやかゆみなど何らかの症状があらわれた場合は、すぐに使用をやめて皮膚科で診てもらいましょう。

幹細胞治療、注射、コスメそれぞれどんな人におすすめ?

幹細胞治療と注射、コスメの中から、どれを選んだら良いのか迷う方もいるでしょう。ここでは、それぞれのおすすめの人について解説します。

幹細胞治療がおすすめの人

幹細胞治療は、肌を半永久的に自然に若返らせたい方におすすめです。肌全体をエイジングケアしたい方やシワやたるみ、目元の老化などの改善、薄毛に悩まれている方に向いています。美容面だけでなく健康面でも効果が期待できる治療法です。

自身の幹細胞を使用するので、安全性が心配な方も幹細胞治療なら安心でしょう。ただ、費用がかかるのでハードルの高い治療になります。

幹細胞培養上清液による注射・点滴がおすすめの人

幹細胞治療だと費用面で難しいという方におすすめの治療です。幹細胞培養上清液療法も幹細胞治療と同じく、肌の若返りをしたい方、薄毛治療をしたい方、疲労回復やさまざまな疾患を改善したいといった健康面での効果を得たい方に向いています。

幹細胞治療と比べると効果の持続期間が短くなりますが、定期的に治療を続けられる方には受けやすい治療だといえます。

幹細胞コスメがおすすめの人

幹細胞コスメは、毎日のスキンケアで幹細胞の効果を得たい方に向いています。まず幹細胞を試してみたい方は、幹細胞コスメから始めてみるのもおすすめです。肌のハリやキメを整えることが期待できます。

また幹細胞治療や幹細胞培養上清液療法は、40代前後からの本格的なエイジングケアですが、幹細胞コスメは20代といった若い世代から継続して使用することで老化予防になります。若々しい肌を保つために、早い段階からスキンケアをしたい方におすすめしたいアイテムです。

幹細胞治療は安全性の高い治療です。不安な方はご相談ください

幹細胞治療は始まったばかりの新しい治療法です。最先端の治療法として、さまざまな効果が期待されている反面、幹細胞は危険といううわさも聞かれます。

今回は幹細胞には種類があることや、幹細胞治療に使われている「間葉系幹細胞」は安全性が高いといわれていることをお伝えしました。これから幹細胞治療を試してみようと思われた方もいるのではないでしょうか。

幹細胞治療だけでなく、幹細胞コスメを併用して使うのもおすすめです。大人の美しさは、肌の美しさにあります。幹細胞治療やコスメを取り入れて、若々しい美肌を手に入れてください。

MBC・麻布十番(皮膚科・美容皮膚科)では、幹細胞治療と幹細胞培養上清液の点滴と注射を行っています。治療について不安のある方は、お気軽に医師やスタッフにご相談ください。

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