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慢性疼痛の新しい治し方が誕生!幹細胞治療で痛みの根本治療を

2022.07.26

幹細胞治療

この記事の監修者

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MBC麻布十番 院長
山崎 禮子
専門科目: 皮膚科

聖マリアンナ医科大学医学部付属病院皮膚科、聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院皮膚科にて勤務したのち、医療法人社団奏愛会 おおふな皮膚科など皮膚科クリニックにて研鑽を重ね当クリニックにて勤務。

膝や腰など、なかなか治らない痛みでお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。このように特定の部位の痛みが数ヶ月以上続く状態を「慢性疼痛」といい、実際に多くの方が悩んでいます。

慢性疼痛の治療で近年注目を集めている「幹細胞治療」という治療法があります。この記事では、慢性疼痛の治し方や幹細胞治療について詳しく解説します。

2割以上の日本人が悩む慢性疼痛に新しい治療法が!

慢性疼痛とは、けがや病気などの治療をしたにもかかわらず、3ヶ月以上痛みが持続する状態のことをいいます。国際疼痛学会(IASP)では、慢性疼痛を「治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛み、あるいは進行性の非がん性疼痛に基づく痛み」と定義しています。

慢性疼痛が生じる部位は腰が最も多く、次いで肩、膝、首、頭などあらゆる部位に生じます。慢性疼痛を生じる原因には姿勢の悪さや無理な動作などが挙げられますが、その多くが「原因不明」によるものです。

はっきりとした原因がわからないことが多いことから、これまで慢性疼痛を完治させることは困難といわれてきました。しかし、近年慢性疼痛に有効とされ、注目を集めているのが「幹細胞治療」です。

幹細胞治療とは、痛みや炎症を抑える作用がある「幹細胞」を体内の脂肪組織から取り出し、点滴で体内に投与する治療法です。幹細胞は、皮膚や内臓、骨、血管などさまざまな細胞に分化(変身)する能力を持つ細胞です。この細胞は正常な組織になり替わるだけでなく、痛みや炎症を抑える物質を作り出す作用があり、慢性疼痛への治療効果を期待することができるのです。

これまで慢性疼痛の治療は痛みを和らげる「対症療法」が基本とされてきましたが、幹細胞治療はご自身の体内から採取した幹細胞を使用して行うため安全性が高く、かつ痛みや炎症がある部位に直接作用することから、根本治療への効果が期待される新しい治療法です。

慢性疼痛の治し方

慢性疼痛の治し方

慢性疼痛の治療法は、痛みを和らげる「薬物療法」、ストレッチや筋トレなどを行う「運動療法」、慢性疼痛に対する行動や考え方について学んだり実践したりする「認知行動療法」の3つが基本です。

慢性疼痛では、いくつもの原因が重なって生じていることが多いため、明確な原因を特定できないこともあります。そのため、治療ではまず筋肉や骨、関節などに異常がないことを確認し、その痛みが急性によるものではないことを確認した上で、患者さん個々に合った方法で治療を進めていきます。

薬物療法では、患者さんの状態に合わせ、神経ブロックや鎮痛薬、抗うつ薬、抗てんかん薬、漢方薬などを使用します。こうした薬剤を使用した治療法は効果が出現するまでに時間がかかったり副作用が生じたりすることがあります。そのため、患者さんとよく相談の上、薬剤を変更するなどして長期的に経過をみながら進めていきます。

運動療法は、ストレッチやウォーキング、筋トレなどを行い、筋肉を動かして痛みの緩和を図る方法です。慢性疼痛の治療では、筋肉自体を動かして血液循環を促進するだけでなく、痛みに伴う「うつ状態」の改善にも運動をすることが重要とされています。

しかし、運動療法は効果的で手軽である一方、継続の必要があり、痛みから体を動かすことが億劫である場合には苦痛を伴うこともあるでしょう。

また、慢性疼痛では筋肉や関節に痛みがあっても、その痛みを脳が作り出していることがあります。さらにその痛みが今度は不安を作り出し、それが不眠の原因になったりと、精神的な悪循環に陥ってしまうこともあるのです。

このような状態にある場合には、認知行動療法として慢性疼痛が生じるメカニズムについて学んだり、痛みが生じたときの状況を日記に書いたりする方法が行われます。慢性疼痛への正しい知識を得ることで不安や恐怖心を和らげ、同時に運動療法や薬物療法を行うことで痛みを緩和し、結果的に本来の日常生活に導いていくのです。

このほか、「東洋医学」の観点から鍼灸治療や整体治療、レーザー治療、遠赤外線治療などが行われることもあります。

こうした治療法が行われるなか、近年慢性疼痛の新しい治療法として「再生医療」の一つである幹細胞治療に脚光が集められています。幹細胞治療は、これまで薬物療法などの標準的な治療を受けてもなかなか改善が見込めなかった方に適応となる場合があります。

幹細胞治療が慢性疼痛に作用する仕組み

幹細胞治療では、大きく2つの作用によって治療効果が期待されます。一つは、幹細胞から分泌される「成長因子」や「サイトカイン」などのはたらきにより、体内の傷ついた組織を修復したり炎症を抑えたりする作用です。もう一つは、幹細胞自体が正常な骨や軟骨など様々な細胞に分化する能力があることから、傷害された組織の代わりとなる作用です。

幹細胞治療が慢性疼痛に作用する仕組み

点滴によって投与した幹細胞は、痛みの原因となる部位に集まります。そこで傷ついた組織を修復したり新しい血管を作ったりして、痛みの元となる部位に直接はたらきかけます。このような作用により、傷ついた組織を正常な状態へと導き、痛みを軽減させる効果が期待できるのです。

間葉系幹細胞のホーミング効果

幹細胞治療と他の治療法との比較

これまで慢性疼痛に対して行われてきた治療法は「対症療法」と呼ばれ、運動や薬物によって今ある症状を抑えたり悪化を予防するための治療です。ある程度の効果は期待できるものの、根本的な治療への十分な効果があるとはいえませんでした。実際に国内でも慢性疼痛で悩んでいる方は多く、さまざまな治療を行っても十分な効果が実感できなかったという方もいらっしゃいます。

一方、幹細胞治療では傷ついた神経や組織の修復など、慢性疼痛の原因となる部位に直接はたらきかけることができます。そのため、幹細胞治療は今後慢性疼痛の「根治療法」とされる可能性もあるのです。

幹細胞治療の費用と期間

幹細胞治療は比較的新しい治療法で保険適応外のため、全額自費負担になります。初回の点滴一回で150万円〜200万円程かかるケースもあります。

費用には初診料や検査費用、体内から脂肪を採取しそこから得られた細胞を培養するための費用などが含まれる場合やそうでない場合があり、クリニックごとに異なります。

また、治療期間には個人差があり、比較的早く効果が実感できる方とゆっくり実感できる方とがいらっしゃいます。これは、慢性疼痛の原因となる部位が炎症によるものかそうでないかで効果が出るまでの時間が異なるためです。

幹細胞には炎症を抑える効果が期待できるため、慢性疼痛の原因が組織の炎症によるものであった場合には、治療開始から1ヶ月ほどで効果が実感できたという方もいらっしゃいます。しかしこれは単に炎症を抑えているに過ぎないため、実際に組織が修復するにはある程度の治療期間を要することもあります。

また、慢性疼痛の原因が変形など組織の形態異常によるものであった場合には、効果を実感できるまでに3ヶ月から一年程かかることもあります。これは体内の組織が生まれ変わる「新陳代謝」のサイクルがおよそ3ヶ月間隔で行われるためです。

 

いずれの場合にも、慢性疼痛の改善のためには原因となる組織の炎症や異常を修復させる必要があるため、長い目でみることが重要です。

幹細胞治療について詳しく知りたい方は、「幹細胞治療はエイジングケアの根本治療!費用/効果/持続期間を解説」のコラムも併せてご覧ください。

慢性疼痛に幹細胞治療という選択もご検討ください

今回は、慢性疼痛への新しい治療法である幹細胞治療についてご紹介しました。慢性疼痛の治療には薬物療法、運動療法、認知行動療法などがありますが、このような治療を行ってもなかなか改善しなかったという方には幹細胞治療という選択肢もあります。

幹細胞治療は、ご自身の脂肪組織から採取した細胞を使用するため、拒絶反応や副作用などのリスクも低く、安全で高い効果が期待できる治療といえるでしょう。しかし、保険適応外であるため費用は高額になるケースがあります。

また、効果が実感できるまでの期間も人によって1ヶ月から1年と差があります。体内の組織を修復させるためには、ある程度長い目で経過をみることも必要です。

当クリニックでは、患者様の状態に合わせた治療法や治療回数をご提案します。症状の経過や費用について疑問があるという方も、まずはお気軽にご相談ください。

<筆者プロフィール>

今江 美緒

今江 美緒
エステティシャンとして勤務後、看護師に転身。がん専門急性期病院、慢性期病院で勤務後、フリーランス看護師として活動しながらライターとして健康や美容、医療に関する記事執筆を行う。
自身が難病の皮膚病「酒さ」を患い完治させた経験を持ち、さらに美容と医療現場での経験から、皮膚疾患への知見や皮膚理論の知識を習得。自身でも歯列矯正、医療脱毛、ヒアルロン酸注射などの美容医療の治療経験を持つ。